土屋京子のレビュー一覧
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ネタバレスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」と賞レースを争ったというデンマーク作家二人による共作ミステリ。
友人から頼まれてコインロッカーから取り出したスーツケースに収められていたのは、全裸の少年だった。誰が、何のために?
物語は複数の主要な登場人物の視点に切り替わりながら進んで行く群像劇となっており、読者はある意味神の視点で物語を読むことができる。その意味で、少年が誰なのか、黒幕が誰なのかは比較的早い段階で想像でき、また明かされて行く。一方でなぜ?という命題は物語終盤まで明かされず、群像劇にもかかわらず、良質なホワイダニットのミステリとしてまとめられており、ミレニアムと賞レースを争ったというのも頷け -
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子供による子供の為の話。だけどこの話に出てくる大人の為でもある話。
文章を追いかけながら、懐かしい気分になり、笑みが抑えられず、自然に対して素直で率直で、なんでも驚き興味を示す三人に何度も涙があふれてくる。
子供が読んだら、当たり前の事が書いてあると思うのでしょうが、大人から見たら涙ぐまずにはいられない。
子供のころに感じた新しいものへのあくなき探究心と愛がある。それしかない。
子供の秘密は、いつか誰かに打ち明ける為にある。
大人の秘密は、誰にも話さず墓場まで持っていく。
人を笑顔にさせ、秘密の花園に入り、出てきたクレイヴン氏は、この作品を読んだ読者の姿だと思う。
とても素敵な作品。 -
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ネタバレアメリカ文学を代表する、マーク・トウェインの名作。
光文社古典新訳文庫による、最新の翻訳です。
ミシシッピ川に面した田舎町を舞台に、悪戯の天才トム・ソーヤーと、悪友のハックルベリー・フィン、ジョー・ハーパー、ガールフレンドのベッキー・サッチャーに、口うるさいポリーおばさんらが繰り広げる爆笑物語w
80年にTV放送されたアニメを視た人たちには意外でしょうが、ベン・ロジャースの役どころは実はほとんどがジョー・ハーパーでした!?
塀のペンキ塗りの最初のカモは、アニメと同じくベン・ロジャースでしたけどねw
ドビンズ先生のハゲをバラしたのは意外にも・・・
トムの家の黒人奴隷ジムのキャラクターも、アニメと -
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「いいや、おいら、地獄に行く」
注釈によると、物語の舞台は1830〜40年代のアメリカ南部
当時のアメリカには逃亡奴隷法という法律があり、逃亡奴隷を助けた者には重い罰則が課せられていました
犯罪だったんですね
罰則は最高で500ドルの罰金(後に最高6ヶ月の懲役刑も加えらます)
当時の500ドルは一般的な労働者の年収2〜4年分というのだから、大変な額です
加えて、罪を犯した者は神の教えに背いたものとして地獄に行くことになります
当時の宗教観では、地獄の存在は現在とは比べものにならないほど強く信じられていたと思いますので、十分に重い罰金刑よりもさらにさらに重い刑が死後に科されるということに -
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子どもの頃にトムソーヤーの冒険は読んだことがあったが、ハックルベリーフィンの冒険は読んだことがなく。本屋に平積みされていたハックルベリーフィンの冒険を読んでみたいと思い立ち、そのためにはトムソーヤーの冒険を読み返そう!と思って、手に取った。
子どもの頃に読んだときとは、受け取る情報量がまったく違った。いたずらばかりだけど根はやさしい、わんぱく小僧の冒険物語。トム筆頭とする子どもたちの想像力、主体性、行動力には、大人になった今読むからこそ感服する。と同時に、「嘘つかないニガーなんか見たことない」と言ったセリフや、トムが憧れる海賊や酋長や盗賊の物語を説明する中で、「男はこうで、女はこうなんだ」と -
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小学4年生の時 夏休みの宿題の読書感想文を書いた本。
物語の内容も どんな感想を書いたかもすっかり忘れてしまった…が書いた文章を親に手直しされ賞状をもらったことだけは覚えている ちょっと苦い記憶の中の一冊。
「秘密の花園」ちょっとへそ曲がりの女の子が主人公 濃い目のグレーの物語が女の子が「秘密の花園」を見つけるところから ほんのりピンク色が混ざりだす。
どんどん どんどん 色が加わり… 緑・ピンク・オレンジ・黄色…光が差し込む
花園に存在している魔法 女の子男の子が魔法によってどんどん変化していく。
普段はなかなか感じられないけれど きっと「この魔法」はどんなところにも いつでもあって