土屋京子のレビュー一覧

  • ナルニア国物語4 カスピアン王子

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    ネタバレ

    再びナルニアへ。

    ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは再びナルニアに呼ばれる。自分たちが前にいたナルニアはすでに神話の世界となり、テルマール人に支配されていた。カスピアン王子を助けるためにきょうだいは仲間たちと共に戦う。

    よく知っているファンタジー。あのリーピチープが登場するのはここだったのか。悪をくじき、王子を助ける。最後にテルマール人がどこから来たのかが語られ、アスランによって元の世界に戻るよう計らわれる。わくわくするファンタジーで、映画にもしたくなるよなぁと。

    ピーターとスーザンは育ちすぎたからもうナルニアには戻れない、というところで、ピーターパンを思い出した。末っ子のルーシーに特別な立場があるのも、物語によくある感じ。

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    2023年10月11日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    シャスタはまだ見ぬナルニアを目指す。

    ピーターたち四きょうだいが王や女王として即位していた時代のひとつの物語。カロールメン国の海辺に住み、漁師アルシーシュこき使われていた少年シャスタは、もの言う馬のブリーと一緒に北へ逃亡する。途中で出会った貴族の少女アラヴィスも、もの言う馬フインと一緒に逃げてきたところだった。2人と二頭が目指すのはナルニア。果たして無事に辿り着けるのか——。

    貧しいが勇気を持った少年は、実は高貴な生まれである。ありがちなパターンではあるが、旅の仲間たちの個性もあり面白い。愚かなカロールメンの王子に対するエドマンド王の態度が、『ライオンと魔女と衣装だんす』を読んでいると感慨深い。

    この物語でもまたアスランは、キリスト的な登場をしている。様々な姿で苦難や寂しさに寄り添い、わたしたちを助けてくださる主である。

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    2023年10月06日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    少年と少女は世界の創造に立ち会う。

    イギリスに行って、様々なルイスの足跡を見てきたのでようやく手に取ったナルニア。子どもの頃は何かよくわからなくて読んでこないまま来てしまった。美しい物語であり、キリスト教のにおいも感じる。しかしそれ以上に思うのは、素朴な人間の生き方への賛歌と、罪から離れられない弱さ。ディゴリーは、ポリーが止めたにもかかわらず、ベルを鳴らして魔女を起こしてしまうし、アンドリュー伯父は、危険を伴う冒険を人に押し付けて上前だけ掠め取ろうとする。けれどもディゴリーは誘惑に勝ってリンゴをアスランの元に持ち帰り、ナルニアは生まれたその日から悪を抱えてはいるけども打ち勝つ希望は確かにあるのだ。

    キリスト教的な意味を読み取ることもできるが、もっと大きく「異国の文化が表れている物語」であると捉えてもよい。子どもの頃に読んでいたら、数々のディテールに憧れていただろう。このような物語を読むのは異国の文化との出会いでもある。

    刊行順であった従来の翻訳とは順番が変わっている。ルイスもナルニアの年代順に読まれることを望んでいたらしい。次にあの有名な『ライオンと魔女』を読むのが楽しみである。

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    2023年09月28日
  • 小公子

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    『 小公女』はなんとなく知っていたがこちらはタイトルしか知らない。姉妹編的なものかと思ったらそうではなかった。純真無垢な少年が周りの大人を変えていく。個人的には『 小公女』の方が好み。

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    2023年04月19日
  • あしながおじさん

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    名作を読んでおこうと、手に取りました。
    結末は有名なため「なるほどなるほど」と思いながら読みましたが、それを差し引いても面白く、どんどん読み進めました。
    これが戦前に書かれていたことが驚きです。
    アニメ版はジュディが若すぎるため、あしながおじさんが気持ち悪いと言われても仕方ない…と思いますが、原作は割と自然に受け入れられました。

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    2022年11月14日
  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    天国にはどんな世界が広がっているか?天国に近づくとどんなことが起こるか?もし天国が海の上にあるとしたら、どんな風景だろうか?
    これを読んで天国のイメージが変わる人が多くいるのではないかと思う。良質なイメージが得られる。

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    2022年06月24日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    運の話と、"私はあなたについての話をしているのだ"が印象深い。

    シャスタとアラヴィスを助けてくれた仙人が言う。わしは運というものを見たことがない。今回のことはわしの理解を超えている。しかし、理解すべきことであれば、いずれ知れるときがくるだろう、と。
    これには信じることのプラスの側面を見た気がする。いまや実力も運のうちと理解する私であるが、境遇を奢らずかつ目を背けないでいられる、強い姿勢があるのだと知らしめられる。

    "私はあなたについての話をしているのだ"は、なかなか厳しい言葉だ。
    自分の行いを反省したあと、自分の過ちによって災いを被った人を慮る。それ自体は間違ってはいないのだろう。しかし、それは誤った自己慰撫に転化しうる。償ったからもうよいであろう、それほどの害とはならなかったからよいであろう、と。しかし、問題はあくまで自分自身の中にあるということ。そのことから目を逸らすことを許してくれない。

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    2022年06月13日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

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    副題の通り、難民の少女がオリンピックで泳ぐまでを綴ったノンフィクション作品である。同年代のYA世代に読んでほしい作品。

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    2022年05月17日
  • 小公子

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    突然伯爵の後継者となり生活が一変するが素直で他人を思いやる気持ちは変わらない。ひとたび地位が奪われそうになるが勧善懲悪でハッピーな結末。なつかしい作品。2022.3.9

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    2022年03月09日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    四国のzoomでの読書会に参加させていただいてる。
    そこの2月課題本。

    ナルニア国の初めの話。
    ファンタジーなんだけどイギリス社会への批判もあるらしい。黄色の指輪と緑の指輪。

    病気のお母さん。
    ディゴリーがりんごの実をお母さんに持って帰る?って葛藤するところ。魔女がイギリス社会の秩序とは違って暴れるところ。が印象に残りました。
    階級社会。身分ってとっても人を差別するもんだな。なんなんだろ。

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    2021年01月15日
  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    最後の戦いというタイトルからスターウォーズみたいなものを想像していたけど、違った。
    もっと地味で、むしろ「黙示録」を彷彿させる。

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    2020年01月28日
  • ナルニア国物語6 銀の椅子

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    ユースティスが前作と比べものにならない位いい子になっている❗️
    アスランに召還されたユースティスとクラスメイトのジルは、カスピアン王の息子、リリアン王子を探す旅に出る。旅に同行するのはネガティブな事ばかり言ってるパドルグラム。
    もしも芝居をするのなら、このパドルグラムとリリアン王子はやりがいのある面白い役回りだと思う。役者の優劣が如実に出そうで。
    今回はストーリーが予想した通りに進んでしまって、少々物足りなかったが、ナルニアもあと1冊❗️と思うと感慨深い。

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    2020年01月21日
  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    またもやナルニアの地に償還されたペヴェンシー兄妹、エドマンドとルーシー。今度は厄介な従兄弟ユースチスも一緒に来てしまったのでさあ大変。ナルニア王となったカスピアンと共に行方不明の家臣を探しに行く度に同行する。

    ユースチスはナルニアに来たばかりのエドマンドのように天邪鬼だけど、本質的には兄弟の中で最も現実的なスーザンに近い。そして我々現代人に近い。だからユースチスの屁理屈にくすりと笑ってしまう。実際結構理にかなった事を言っている。

    この物語ではペヴェンシー兄妹は既に完成された存在、ユースチスとカスピアン王こそが真の主役と言える。ユースチスは天邪鬼と、カスピアンは驕り昂りとの決別することで、それぞれ成長して行く。

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    2020年01月03日
  • ナルニア国物語4 カスピアン王子

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    ずいぶん前に読んだはずなのに、内容をほとんど覚えていなかった。その前に読んでいる『ライオンと魔女』は如実に覚えているのに‥‥この違いは一体なんなんだろう?
    確かにライオンほどインパクトはなく、後付け感は免れない。しかし壮大なナルニアの歴史の一端として楽しめ、続きも気になる。

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    2020年01月01日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    これまでのナルニアと違った趣があって面白かった。ストーリーの展開も早く、王道の冒険物語。主人公はもともと気の弱い少年だったが、いざという時勇気を奮いお越し、お姫様のような暮らしをしていた少女は自由の本当の意味を知り、自分は良くできた馬だと自惚れていたブリーは謙虚になる。旅をして皆少しずつ成長した。

    イスラム世界を皮肉っているようでいて、反面イスラムの優美さも描かれている。

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    2019年11月17日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    ナルニアは岩波少年文庫の『ライオンと魔女』と『カスピアン王子の角笛』を読んだきりで止まっていた。岩波は出版された順にシリーズが進んでいたが、こちらのシリーズは物語の年代順に進んでいるらしい。

    本書はナルニアの創世記が書かれているのですが、いや~、面白い❗️アスランも魔女も出てきますが、魔女は「ライオンと魔女」に出てきた時とは威厳があって堂々としていたが、こちらでは別人のよう、ちょっと間抜けに見えてしまう。

    ナルニアの情景も素晴らしくて、これは是非映像で見てみたいです。ジブリさんでもポケモン映画のスタッフでもいいからやってくれないかな。

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    2019年11月09日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

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     本書も、日経書評で見かけて気になっていたら、会社の先輩から回ってきた。ラッキィ♪

     難民の実状は、なかなか伝わってこないので、当事者によるルポルタージュはそれだけで貴重だ。それほど、我々は難民のことも、また、難民が発生する国、地域の現状を知らない。
     本書の中でもベルリンで著者のユスラと姉のサラで大笑いするシーンがある。

    「ボランティアの女の子がいるんだけど、(中略)マジな話」。サラが続ける。「シリアで暮らしてたころはノートパソコンを使ってたって言ったら、びっくりしてんの。シリアにコンピューターがあるとは知らなかったわ、だって。シリア人はみんな砂漠に住んでるのかと思ってたみたい。わたしたちだって前はふつうの生活してたんですよ、って教えてやったわよ」

     地続きのヨーロッパの人ですらだ。遠くFar Eastに居ては、なかなか中東の暮しを知る機会も少ない。そういう意味で、こうした著作や、映画に触れることに意義はあるかと。

     ただ、この手のOut Putは、どこのだれが手掛けて世に出しているのかは気になるところ。本書も、冒頭に、この物語の山場である、トルコからギリシャ領の島まで海を越えて密航を企てるシーンが登場し、一気に読者を引き込む。20前後の競泳選手が書いたにしては、あまりに巧みだと思う。巻末謝辞に、英国人ライターの名が出ており、どうりでと納得。
     この手の違和感というか、作品としての出来過ぎ感は、ナディア・ラムド著「THE LAST GIRL」でも感じたものだ。
     誰かが、意図的に、彼女らのエピソードを使って何かを訴えている。世情を操作せんがため、というのは穿った見方すぎるかもしれないけど。

     そして、彼ら、彼女らの言動が、メディアにいいように利用される点も似ている。ユスラの場合は、その冒頭のエーゲ海を越える密航シーンだ。

    「想像の尾ひれを付けた「ボート・ストーリー」があふれかえった。(中略)いちばんありえないストーリーは、わたし一人が腰にロープを巻き付けて自由形で波を切り、150人も乗ったボートを安全な岸まで引っぱっていった、という内容。(中略)たぶん、ヒーロー像がほしかったのだろう。わたしが望むのは、ただ泳ぐことだけなのに。」

     ナディアのケースは、ISISの支配を脱した検問所での受け答えがビデオに録られ政治的プロパガンダに利用されたりもした。
     また、ユスラを、難民五輪代表団の一員としてリオ五輪に参加させようという動きも多分に政治的だ。ユスラも、はじめは、

    「難民はわたしのチームじゃない。そうでしょ?難民って言葉はわたしの本質を表現する言葉じゃない。そうでしょ?わたしはシリア人で、わたしは水泳選手なのであって、難民チームの代表ではない。その、なんて言うか・・・それって、ちょっと侮辱されてるような感じがするんだけど」

     と反対の立場をとる。とはいえ、こうした、素直な述懐を読めるのも当人によるルポルタージュの醍醐味ではあるのだけど。

     こうして、我々が手にして目に触れることのできる記録は、恵まれた境遇を活かし紛争国を抜けだし、偶然の重なりから苦難を乗り越え西側にたどり着き、そして幸運にもメディアの目に止まった、ごく一部の難民の、非常に稀有なケースであるということは認識しておくべきことなのかな。
     それほど、彼女らの逃避行は、波乱万丈であり多くの幸運な出会いやタイミングに溢れている。もちろん、若く快活で、姉妹で行動を共にできたという、彼女らの性格、パーソナリティによるところも大きい。

    「海とハンガリーは、マジでひどかった。でも、ほかはなんか、おもしろかったかも」

     こう話せる、前向きな性格が、きっと彼女を今の場所へと導いたのだろう。彼女の飾らない性格や、我々が日常、見聞きするティーンエイジャーに近い感覚や言動を知ることで、今や、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使にまでなったユスラではあるが、一貫して変わらないメッセージが、素直に聞ける。

     ― 難民はほかの人たちと同じ人間なのです、と。

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    2019年08月30日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    小さい頃に読んでいなかったものの、大人になってから見ると子どもの頃の冒険の感じとかわくわく感が懐かしく眩しかった。トムももちろんだけど、何にも縛られずに自由に生きているハックもとても眩しい。
    読後に何かを得られたり考えさせられたりというよりは、子どもの追体験というかそんな感じ。
    あとはディズニーランドに行きたくなった。笑。

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    2019年08月17日
  • 秘密の花園

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    梨木香歩の「『秘密の花園』ノート」を読んだら、読みたくてたまらなくなり書店へ。いくつもの出版社の中から、出だしの一文が気に入った光文社古典新訳文庫を購入。
    なるほど、なるほど。優れた解説を読んだあとにする読書というのも楽しいものですな。

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    2019年08月03日
  • 秘密の花園

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    秘密の花園は昔名作アニメ劇場でみたような。原作はずっと読みたいと思っていてやっと。新潮社の翻訳も読もうかな。

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    2019年01月23日