土屋京子のレビュー一覧

  • 秘密の花園

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    子供の素直さにきゅんとくる本。

    いくら主人公だって、酷い環境で育ってきたら「清く明るく正しく」なんていられない。そんなひねくれてしまっていた子たちが、ゆっくり自然に触れて、自分と向き合って、窓を開けていく姿が眩しいです。

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    2013年06月21日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    中盤にかけては何ともゆる〜い感じで、いい歳の自分には合わないかな、などとも思ったが、偶然目撃してしまったある事件を巡る少年たちの冒険、心の葛藤にいつの間にか引き込まれていた。

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    2013年05月06日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    ネタバレ

    2012.7
    子どもの頃に読んだ話。あの頃ほど夢中になれないだろうなと思って手に取ったけれど、そんなことはなかった。洞窟で迷子になるシーンは、本当に怖かったなぁ。

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    2012年07月15日
  • ハックルベリー・フィンの冒険(上)

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    続きましては〜

    アメリカ文学の金字塔、マーク・トゥエインの『ハックルベリー・フィンの冒険』ですよ!

    飲んだくれの暴力親父から逃げ出したハックと逃亡の黒人奴隷ジムの二人が筏に乗ってミシシッピ川を下る物語

    小さい頃読んでたはずなんだけどな〜
    全く覚えてないや
    そもそもハックの独白形式で書かれてたんやね
    ちょっとびっくり

    うん、そうやね〜
    トゥエイン自身がどこまで意図してこの物語を書いたんだろうな?って思いました
    そのへんは下巻の解説が楽しみ
    普段はわい様に解説などいらんのじゃボケ〜とか強かっておりますが、今回は早くも解説プリーズ状態です

    もちろん人種差別のこと、子どもは親の所有物なのかと

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    2025年10月25日
  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    ナルニア最終巻。
    全体として、正しくないことをした者がアスランの導きによって善い者となるという構成をとる。白い魔女を復活させたディゴリー、兄弟を裏切ろうとしたエドマンド、頑なに自分以外の価値観を受け入れないユースティスなど、「正しくない」者たちがそれぞれの物語において登場する。アスランは違う選択をした未来については決して語らず、あくまで目の前にある選択肢を提示し、選ばれたことに関してのみ言及する。これは善悪を自ら選び取る行為であり、アスランは人々を救ったり、正しい方向へ導いてくれる存在ではない。あくまで正しい選択をした者だけを選択した道へと導く役割である。
    神を信じる者は救われるというキリスト

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    2025年07月23日
  • あしながおじさん

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    小さい頃にアニメを見たり、図書室の本で読んだり、最近はミュージカル版を観たりしてましたが改めて読んでみました。最後、正体がわかるところはこんなに手紙であっさり?だったんですね…。大学生活を活き活きと語るのが楽しかったです。こういう古典もの(?)も読んでいきたいです。

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    2025年04月30日
  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    最終巻。老ロバが偽アスランに仕立てられ、邪悪な大ザルが代弁者として権力をふるう。戦中の日本の構図を思う。ハルマゲドンによりナルニアが滅ぶ。その壮絶さと無念さに胸を打つ。その後に叙述される楽園は天国といったところか。全巻通して楽しめた。2025.3.24

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    2025年03月24日
  • ナルニア国物語6 銀の椅子

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    初登場の女の子ジルが主人公。行方不明のナルニア国の王子リリアンを探す冒険。穴から滑り込んだ地下の世界、またしても魔女の登場。子どもの読者には、不気味でワクワクするわかりやすさが快感であろう。好人物のヌマヒョロリのキャラクターもいい。2025.3.21

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    2025年03月21日
  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    いとこのユースティスが登場。結構曲者というかつむじ曲がりでわがまま。周りは迷惑に感じているが意に介せず。ユニークなキャラクター。しかし、身近な人たちと航海を続けるに従い、自分の非に気付き成長していく。冒険と成長の物語。空想から現実へ。そしてナルニアへの潜入がならなくなる。それは、自立の時でもある。2025.3.10

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    2025年03月10日
  • ナルニア国物語4 カスピアン王子

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    ピーターはじめ四人の兄弟姉妹が、再びナルニアの世界に呼び戻される。そこでは前回から随分時が経っており、別国に支配されていた。カスピアン王子を中心としたナルニア国を救うため、四人は冒険と戦いに参加する。国内外の権謀術が飛び交うのが興味深い。魔法の世界から少し距離が置かれたようだ。四人とアスランの活躍で平和を取り戻し、なお物語は続く。2025.3.1

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    2025年03月01日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    しゃべる馬と少年の冒険譚。詐術、戦争、自然の厳しさに見守り、寄り添ってくれるのはナルニア国の獅子アスランである。神出鬼没、特別シャスタ少年を目にかけてくれるのがなぜなのかよく考えると不思議だが、個性的な登場人物が多く、楽しい。恵まれない境遇から、王子になるストーリーは、「王子と乞食」を思い出させる。2025.2.19

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    2025年02月19日
  • ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

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    第二巻。ちょっと驚いたのは。ナルニア国は同じだが、登場人物ががらっと変わって、4兄弟の子供たちだったこと。アスランが魔女たちに殺されて復活するのは非現実的だが、キリストの復活の話からすれば、すんなり受け入れられるようだ。児童文学ゆえ善悪を明確に分け、善の逆転勝ちというストーリーだが、世の中簡単でないことも多く、戦争についても強者が正義となることもあることも知ってほしいかな。2025.2.12

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    2025年02月12日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    長編ファンタジー小説の始まり。主人公の少年少女の架空の世界への冒険。勇気と正直さが謳われる。悪者のアンドリュー叔父さん、魔女ジェイディスは、ある点滑稽で可笑しい。2025.2.9

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    2025年02月09日
  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    ユースティスの新たな登場は「子供が成長する」というわかりやすいエンディングのために導入された感があった。エドマンドとルーシーはまだ子供とはいえ、3回目のナルニアでの冒険なので、これ以上2人を劇的に成長させるのは難しく、ナルニアに1度もきたことがないユースティスの変化を見せる方がやりやすかったのだろう。

    ユースティス改心のイベント(竜への変身)と仲間との別れの後のまとめフェーズの雑さが少し引っかかった。

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    2024年12月12日
  • ザ・ブランド・マーケティング

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    ナイキとスターバックスの実際に起こった出来事を文字にしたのですが、翻訳の問題なのか、いまいち言いたいことがわからない内容でした。。ここからは何かを得るのは難しかったです。

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    2024年01月16日
  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    ネタバレ

    ナルニアの終焉と、もうひとつの始まり。

    時はティリアン王の時代、大ザルによる偽アスランの出現は、大国カロールメンの侵攻を招き、ドワーフの不信も加えて、ティリアンを勝ち目のない最後の戦いへと導く。呼ばれたジルとユースティス、夢の中に現れた7名の王と女王、そして厩の中にあったものとは——。

    読んだことはなくとも、ナルニア国は最終巻で崩壊し、呼ばれた子どもたちが現実世界としては死ぬのだと知っていた。それは有名な作品であるためにネタバレは避けられなかっただけで、今回読んでみて、やはりネタバレを知っているだけでは意味がなかった。

    『銀の椅子』でもわかっていたようにアスランの国とは死後の世界である。

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    2023年10月29日
  • ナルニア国物語6 銀の椅子

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    ネタバレ

    行方不明の王子を探せ!

    いじめっ子に追い詰められたジルとユースティスは、向こうの世界でアスランに出会う。2人が託されたのは行方がわからなくなっているリリアン王子を見つけること。

    〈ヌマヒョロリ〉のパドルグラムという個性的で親しみのわくサブキャラクターが登場したことに嬉しくなる。悲観的なことばかり言うが勇気のあるパドルグラムは、まだナルニアでの冒険に慣れていないジルを時に優しく時に厳しくフォローしてくれる。ドーン・トレッダー号の冒険を経てすっかり頼もしくなったユースティスも素敵。

    ラストでリリアン王子と再会した直後に亡くなってしまうカスピアン。しかしアスランの国に現れたカスピアンは王位への

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    2023年10月28日
  • ナルニア国物語4 カスピアン王子

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    ネタバレ

    再びナルニアへ。

    ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは再びナルニアに呼ばれる。自分たちが前にいたナルニアはすでに神話の世界となり、テルマール人に支配されていた。カスピアン王子を助けるためにきょうだいは仲間たちと共に戦う。

    よく知っているファンタジー。あのリーピチープが登場するのはここだったのか。悪をくじき、王子を助ける。最後にテルマール人がどこから来たのかが語られ、アスランによって元の世界に戻るよう計らわれる。わくわくするファンタジーで、映画にもしたくなるよなぁと。

    ピーターとスーザンは育ちすぎたからもうナルニアには戻れない、というところで、ピーターパンを思い出した。末っ子のルーシ

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    2023年10月11日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    ネタバレ

    シャスタはまだ見ぬナルニアを目指す。

    ピーターたち四きょうだいが王や女王として即位していた時代のひとつの物語。カロールメン国の海辺に住み、漁師アルシーシュこき使われていた少年シャスタは、もの言う馬のブリーと一緒に北へ逃亡する。途中で出会った貴族の少女アラヴィスも、もの言う馬フインと一緒に逃げてきたところだった。2人と二頭が目指すのはナルニア。果たして無事に辿り着けるのか——。

    貧しいが勇気を持った少年は、実は高貴な生まれである。ありがちなパターンではあるが、旅の仲間たちの個性もあり面白い。愚かなカロールメンの王子に対するエドマンド王の態度が、『ライオンと魔女と衣装だんす』を読んでいると感慨

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    2023年10月06日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    ネタバレ

    少年と少女は世界の創造に立ち会う。

    イギリスに行って、様々なルイスの足跡を見てきたのでようやく手に取ったナルニア。子どもの頃は何かよくわからなくて読んでこないまま来てしまった。美しい物語であり、キリスト教のにおいも感じる。しかしそれ以上に思うのは、素朴な人間の生き方への賛歌と、罪から離れられない弱さ。ディゴリーは、ポリーが止めたにもかかわらず、ベルを鳴らして魔女を起こしてしまうし、アンドリュー伯父は、危険を伴う冒険を人に押し付けて上前だけ掠め取ろうとする。けれどもディゴリーは誘惑に勝ってリンゴをアスランの元に持ち帰り、ナルニアは生まれたその日から悪を抱えてはいるけども打ち勝つ希望は確かにある

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    2023年09月28日