土屋京子のレビュー一覧

  • ナルニア国物語7 最後の戦い

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    シリーズ完走、最終巻
    子供の頃は、宗教観が強すぎ、なぜ滅亡なのか事故死なのか全く釈然としなかったけど、大人になった今ではナルニアは何も終わってないのかと気付く。
    終盤のカーテンコールのような演出も嬉しい。

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    2024年04月18日
  • ナルニア国物語6 銀の椅子

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    主人公はユースティスと級友ジルへ移り、航海王の息子リリアン王子との地底冒険。
    ペベンシー兄妹達とは違い、この二人は主人公補正を持たない、失敗も浅はかさもあるものの、成長しながら進む気持ちよさがある。

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    2024年04月18日
  • アンクル・トムの小屋(上)

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    _小さな子供たちだけが、唯一本物の民主主義者だよ。_

    なかなか読む機会がなかった名作
    職場の読書会のおかげで読むことができました。

    アンクル・トムの受難の物語。
    ケンタッキー州の裕福な農場、シェルビー家のお屋敷に奴隷として仕えていたアンクル・トム。家族も一緒で、キリスト教徒の奥様から大切にされていた。もし彼らが自由の身ならば、皆、幸せそう。
    しかし…
    奥様の身の回りの世話をする美貌の女奴隷イライザの美しい子ハリーと共に、トムは、主人の作った負債のために奴隷商人に売り渡されようといている…トムは立派なキリスト教徒の精神を持ち、自分が売られることで、主人の農場も自分の家族もこのままここにいられ

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    2024年02月15日
  • ナルニア国物語3 馬と少年

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    シリーズで唯一のナルニアと現代世界が交差しない、ピーター王統治時代のお話。
    旅する少年少女の王道大冒険談で、退屈せず話が進む。
    善悪宗教民族差をはっきりと描いていて、大人の今読む方がおもしろく感じた。

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    2023年12月14日
  • ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

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    最も有名なライオンと魔女と四人の兄弟姉妹のお話。
    映画もよかったけど、やっぱり原作の世界観と情景はすばらしい。
    エド奪還やアスラン復活の展開は魅せられるし、何度目を閉じ回想することか。

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    2023年11月12日
  • ナルニア国物語1 魔術師のおい

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    episode0的な、ナルニア国の創世記。
    カーク教授が少年の頃、アスラン、白い魔女のお話。
    創世記なので、後半は聖書ぽく善と悪を諭してるけど
    やっぱりファンタジーはとてもワクワクして面白い。大好き

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    2023年10月31日
  • ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海

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    ネタバレ

    この世の果てへ、冒険の旅。

    ナルニアでも冒険はロマンにあふれている。カスピアンがまだ見ぬ東へと船を進めているところに合流したエドマンドとルーシー、それにユースティス。未踏の海域で行方不明になった7人の忠臣を探す旅だが、様々な島の様子とそこでのカスピアンたちの行動が面白くてページをめくる手が止まらない。とうとう辿り着いたこの世の果ての様子も、地球が丸くなかったらこのような場所があるのかなと思えるような神秘に満ちている。

    嫌味ばかりで自分勝手なユースティス。解説者は自分がスーザンに近いと言っていたが、私自身はユースティスかもしれない。本で読んだ知識をひけらかして不満ばかり言う、力もなく勇気もな

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    2023年10月18日
  • ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

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    ネタバレ

    その国は衣装だんすの奥にある。

    4人きょうだいの末っ子ルーシーは、ある日衣装だんすの奥から不思議な国に迷い込む。そこは危機に瀕したナルニア国。女王を名乗る魔女は自分の支配を絶対とするために人間の子どもを殺そうと探していた。ナルニア国に入ったきょうだいは、ビーバー夫妻とともにナルニアを救うため、アスランに会いに行こうとするが、下の兄のエドマンドは女王に惑わされて1人裏切って魔女の元へ——。

    これがあのナルニアか。衣装だんす、街灯、そしてターキッシュ・デライト。ずっと前から知っていて憧れていた国に初めて降り立ったような感覚。

    アスランの死と復活がキリストを表しているという話もわかる。誘惑に負

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    2023年09月30日
  • ザ・ブランド・マーケティング

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    SDGsの関連で手に取ってみた。ナイキ、スターバックスといった著者の関係が深い会社を中心にブランドが解説されている。

    昔はビジョナリー・カンパニーといった成功企業の仕組みの解説書があったが、それは今ではブランドと言われるようになったのではないかと思えた。

    分厚いが、読み物なのでサクサク読める。翻訳書にありがちな冗長さも控えめ。

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    2023年07月31日
  • アンクル・トムの小屋(下)

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    抄訳とは違った印象。法を超える善への勇気、家族、特に母の子を想う愛情、上下巻1,000ページを超える圧巻の長編だった。ただ奴隷制は悪だというだけでなくそこに至る歴史、体制下での社会、秩序、転覆したときの影響、支援のあり方とさまざまな難しい面がある。今日の国と国の接し方についても白黒の二面だけではない。2023.7.30

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    2023年07月30日
  • ザ・ブランド・マーケティング

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     特定の商品に限定された結びつきを超え、時間を超えた強い感情にブランドを結びつけること―「情緒的ブランディング」の重要性は、新ブランド社会においても変わらないが、それは意味のある商品開発に取って代わるものではありえない。情緒的ブランディングとは、商品に物質的価値以上に重要な情緒的価値があることを認識させ、それによってもともと力のある商品やサービスの訴求効果を高めるだけのものなのだ。これからは、情緒的ブランディングに加えて、商品開発やマーケティングのイノベーションを一層進める努力が大切になる。どんなブランドも、ひとところに立っているだけでは生き残れない時代なのだ。


    「まず最初に、ナイキには消

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    2023年07月16日
  • アンクル・トムの小屋(上)

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    小学生の頃ポプラ社の全集で読んだ。聖書がやたら出てくる、女性の奴隷が追手に迫られ。流氷の上を飛び移りながら逃げた、主人公のトムが売られた記憶がうっすらあるのみ。教訓的なお話というより小説としてのおもしろさに惹かれた。2023.7.2

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    2023年07月02日
  • アンクル・トムの小屋(上)

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    黒人奴隷制度撤廃のきっかけとなった、人類史でのエポックメイキング的な、本書。黒人奴隷が受ける不当な扱いに怒りがこみ上げるが、この本を出版時の読者達はどのような気持ちで読まれただろう。大ベストセラーになったとのことなので恐らくは相当な物議があったことだろうと思いを馳せながら読む。作者はキリスト教の教えと奴隷制度が矛盾していることを強く訴え、当時の人達はその便利さ故、都合のよい解釈で折り合いをつけていたであろう事が本書でも読み取れる。アンクル・トムを始め様々な登場人物のキャラクター作りが上手く、感情移入しやすい。
    説教一辺倒ではなく、黒人でもだらしない人が登場したり、トムが周りの人たちを穏やかに変

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    2023年07月01日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    ネタバレ

    一章ごとが短いのもあって読み進めやすい。ペンキ塗りの話はなんとなく知っていたが、ちゃんと読むのは大人になってからが初めて。

    大人としてよんでしまったせいもあり、ポリーおばさんもベッキーのお母さんも振り回されて気の毒、トムはコロコロと気が変わりすぎ、少年たちが宝物にしているガラクタはちっとも魅力的じゃない、インディアンへのナチュラルな蔑視…といったところばかりが気になってしまった。

    インディアン蔑視を含め当時のアメリカ白人の他人種に対する見方が伺える。解説を読むとトウェインは白人社会に向けた怒りを導入していることに意義があるのではとあり、作者の意図がどうなのかはともかくそれは本書の一つの価値

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    2023年06月24日
  • あしながおじさん

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    土屋京子さん訳。実はこれも子供の頃にちゃんと読んだ事はなく、ブレッド・アステアの映画を観ただけだったので、あしながおじさんとはこんなお爺さんだったのか!(失礼!)なぜ?!と思った記憶がw。原作を読み長年の謎も解け、映画よりも何倍も素敵な物語だと分かった。女子はその日に会ったことを語るのが大好き!今日こんな事があったの、あんな事があったのと話したい。家族のいないジュディには、その相手こそジョン・スミス氏=あしながおじさんなのだ。家族であり恋人であり友人。お金の支援より、この心の支援こそ、彼女の救いなのだな。

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    2023年05月08日
  • 小公女

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    昔アニメを少しみたことがある程度の知識しかない本作。貧しくても気高さを忘れないセーラのまっすぐでしたたかな生き様が素敵。

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    2023年04月19日
  • スーツケースの中の少年

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    デンマークの作家「レナ・コバブール」と「アニタ・フリース」の共著の長篇ミステリ作品『スーツケースの中の少年(原題:DRENGEN I KUFFERTEN、英題:The Boy in the Suitcase)』を読みました。

    『キリング』に続きデンマーク発の北欧ミステリです。

    -----story-------------
    昔からの友人の「カリーナ」から「あなたにしかできない」と頼まれて、コインロッカーに預けられたスーツケースを取りに行った「ニーナ」。
    「ニーナ」はクリニックに勤め、DVなどから逃げる人々や依存症に苦しむ人々を助ける仕事をしている。
    やけに重いそのスーツケースに入っていたの

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    2022年11月22日
  • 小公女

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    ネタバレ

    小公子と双璧の児童小説。話のあらすじがわかっていても、わかっているからこそ楽しめる「ドンデン返し」を味わうためにとても辛い物語を読む。どんなに落ちぶれていても、また食べるものに困っても気高い精神を持ち続けることの勇気と大切さ。そんな気高い気持ちが幸運を呼び、善人を引き寄せる。しかし、探し求めていた人が実は隣に住んでいたとはご都合よすぎですね。
    この世に完全な善悪はないといえども、善人の定義は人のために行動する人、悪人は自分のために行動する人、とも考えられますね。
    ことも向けといえども大人も充分満喫できる表現力であり万人におすすめです。

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    2022年06月24日
  • 秘密の花園

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    最初の数ページでは、主人公のメアリが全く良いところのない子どもとして描かれており、メアリのことが全く好きになれなかった。そのため、この子が主人公の物語を最後まで読み切ることができるのか、すごく不安だった。
    しかし、メアリの置かれた可哀想な境遇が明らかにされ、メアリの子どもらしく可愛らしい一面が垣間見えるようになっていく中で、いつの間にかメアリのことをすごく応援する気持ちになっていた。
    自分に関心を向けてくれる人が一人でもいれば、人は救われるのだということを強く感じた一冊だった。

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    2022年06月24日
  • 小公子

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    ネタバレ

    貧しくも清く生きる母子に莫大な資産と貴族の称号が与えられる、王道のシンデレラ的ロマンだが、主人公セドリックの魅力的な内面と外観により、意固地な祖父の気持ちを変えていく過程が、たとえ展開がわかっていても読んでいて清々しく、痛快です。
    主人公セドリックの性格を決定づける母の生き方について、育児の指南書として出版当時よく売れたのも頷けます。
    人を思いやる気持ちを常に持ち続けることで、自分が望まずとも自分も幸せになることを信じたいです。
    恥ずかしながら、読み終わるまで「小公女」と完全に混同していました。

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    2022年06月12日