土屋京子のレビュー一覧
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ネタバレ小公子と双璧の児童小説。話のあらすじがわかっていても、わかっているからこそ楽しめる「ドンデン返し」を味わうためにとても辛い物語を読む。どんなに落ちぶれていても、また食べるものに困っても気高い精神を持ち続けることの勇気と大切さ。そんな気高い気持ちが幸運を呼び、善人を引き寄せる。しかし、探し求めていた人が実は隣に住んでいたとはご都合よすぎですね。
この世に完全な善悪はないといえども、善人の定義は人のために行動する人、悪人は自分のために行動する人、とも考えられますね。
ことも向けといえども大人も充分満喫できる表現力であり万人におすすめです。 -
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ナルニア国物語の6巻目。タイトル『銀の椅子』が何なのか、色々想像していたけれど、まったく当たっていなかった。
ペヴェンシーきょうだいのいとこ、ユースティスが再登場。いじめられっ子のジル・ポウルと体育館の裏から学校の外へ出ようとしたユースティスは、またもやナルニア国へ呼び出される。ナルニアでは数十年が経過。航海王と呼ばれるようになったカスピアンは老い、彼の息子リリアン王子は魔女の手にかかって行方不明になっていた。アスランから4つの〈しるし〉に従ってリリアン王子を探し出すよう命じられたジルとユースティスの冒険が始まる。
前作でただ一人、二度とナルニアに来ることはないとアスランから言われなかった -
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ナルニア国物語の5巻目。岩波書店版でいうところの『朝びらき丸 東の海へ』である。
夏休みを叔母さんの家で過ごすことになったエドマンドとルーシーは、突然、いとこのユースティスと共に絵の中に引きずりこまれ、気がつくとナルニア近海に放り出されていた。カスピアン王の船に助けられた3人は、そのまま行方不明の7人の忠臣たちを探す旅に同行することに…。
カスピアン王の叔父のミラーズに追放された7人の話は、前作『カスピアン王子』でチラリと出てきた。ナルニア歴で3年が過ぎ、16歳になったカスピアンは、アスランの許しを得て、彼らを救う旅に出ていたのである。
ナルニアに来られなくなった年長のピーターとスーザンは -
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ナルニア国物語の4巻目。これまた原著タイトルに忠実に、岩波書店版にはあった「つのぶえ」の表記がない。
ピーター王らが築いた黄金時代から何百年も過ぎ、ナルニアの地は異国の民テルマール人に征服されていた。〈もの言うけものたち〉やドワーフは殺され、あるいは追い払われ、精霊たちの姿はない。
カスピアンは、テルマール人の若き王子である。支配階級にありながら、古き良きナルニアに心を寄せていた彼は、半ドワーフの家庭教師に導かれ、ナルニアの仲間たちと共に叔父王に反旗をひるがえす。圧倒的な戦力差に絶体絶命となったカスピアンは、魔法の角笛を吹く。それは、ロンドンに戻り日常生活を送っていたピーターたち4きょうだい -
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ナルニア国物語の2巻目。光文社文庫版では、より原著に忠実に、「衣裳だんす」がタイトルに加えられている。
前作のディゴリーとポリーの冒険から数十年後。ディゴリーは著名な教授になっており、片田舎の広大な屋敷に住んでいた。そこに戦火から疎開して、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーという4人のきょうだいがやってくる。4人で屋敷を探検しているとき、末っ子のルーシーが衣裳だんすを潜り抜けると、その先には冬に閉ざされたナルニアの森が広がっていた…。
ファンタジーには異世界に通じる抜け穴のバリエーションがあるが、衣裳だんすが異世界へつながっていたというアイデアは本当に秀逸。ドラえもんの宇宙開拓史なん -
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子どもの成長に必要な物を教わった。
このお話のメインは、
やはり秘密の花園。
最初に花園に足を踏み入れたメアリが、
動物や自然の成長とともに、
自らの心も豊かになっていく。
また、ディコンやコリンなどのお友達だちと遊んだり、
一緒に自然の育て、
一緒の秘密を持つことで、
いわゆる、
『子どもらしさ』を得ていく。
その様子が、読んでいえ清々しい。
また、コリンも同じく、
親からの愛情を得ていなかった分、
メアリやディコンから認められることで、
自信をつけ、
良く遊び良く食べ、
どんどん成長していく。
親からも愛情ももちろん大事だが、
子ども同士での成長、
自然の成長、共通の秘密を持つこと -
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両親を亡くし、英国の叔父の屋敷に引き取られたメアリ。
「秘密の花園」の存在と再生、彼女と関わる人々の成長を描く。
全27章。解説、バーネット年譜、訳者あとがき有り。
ヨークシャーの豊かな自然の中で育まれる、庭の再生と
子どもたちの成長の物語です。
両親を亡くし、インドからヨークシャーの叔父の家へ。
ミッスルスウェイト屋敷に引き取られた、つむじ曲がりのメアリ。
謎の「秘密の花園」の存在を知り、発見。動物たちと仲良しの
ディコン、病弱な従兄弟のコリンと共に、その再生に熱中する。
愛情に飢えたメアリとコリンが豊の自然の中で変化し、成長。
彼らを支える個性豊かな人々。女中のマーサとその母スーザン。
老 -
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『ナルニア国物語』の第2巻の物語の構成は、ある意味とても素朴かも知れません。
解説でも触れられていますが、物語の基本型である日常から非日常への「行って、帰ってくる物語」であり、悪を乗り越えて、魔女に支配された世界の秩序を取り戻し、子どもたちは人間的に成長する。
おそらくこれ以上無いくらい、物語らしい物語だと思うのです。
そんな素朴な物語に味をつけるのが、登場するキャラクターたちと、作者であるC・S・ルイスの語り口であったりする気がします。
ナルニアの国に最初に迷い込んでしまうルーシーの素直な感じであったり、長男のピーターが勇気を示したりと、子どもたちの活躍もさることながら、ナルニア国なら