土屋京子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ナルニア国物語の2巻目。光文社文庫版では、より原著に忠実に、「衣裳だんす」がタイトルに加えられている。
前作のディゴリーとポリーの冒険から数十年後。ディゴリーは著名な教授になっており、片田舎の広大な屋敷に住んでいた。そこに戦火から疎開して、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーという4人のきょうだいがやってくる。4人で屋敷を探検しているとき、末っ子のルーシーが衣裳だんすを潜り抜けると、その先には冬に閉ざされたナルニアの森が広がっていた…。
ファンタジーには異世界に通じる抜け穴のバリエーションがあるが、衣裳だんすが異世界へつながっていたというアイデアは本当に秀逸。ドラえもんの宇宙開拓史なん -
Posted by ブクログ
子どもの成長に必要な物を教わった。
このお話のメインは、
やはり秘密の花園。
最初に花園に足を踏み入れたメアリが、
動物や自然の成長とともに、
自らの心も豊かになっていく。
また、ディコンやコリンなどのお友達だちと遊んだり、
一緒に自然の育て、
一緒の秘密を持つことで、
いわゆる、
『子どもらしさ』を得ていく。
その様子が、読んでいえ清々しい。
また、コリンも同じく、
親からの愛情を得ていなかった分、
メアリやディコンから認められることで、
自信をつけ、
良く遊び良く食べ、
どんどん成長していく。
親からも愛情ももちろん大事だが、
子ども同士での成長、
自然の成長、共通の秘密を持つこと -
Posted by ブクログ
両親を亡くし、英国の叔父の屋敷に引き取られたメアリ。
「秘密の花園」の存在と再生、彼女と関わる人々の成長を描く。
全27章。解説、バーネット年譜、訳者あとがき有り。
ヨークシャーの豊かな自然の中で育まれる、庭の再生と
子どもたちの成長の物語です。
両親を亡くし、インドからヨークシャーの叔父の家へ。
ミッスルスウェイト屋敷に引き取られた、つむじ曲がりのメアリ。
謎の「秘密の花園」の存在を知り、発見。動物たちと仲良しの
ディコン、病弱な従兄弟のコリンと共に、その再生に熱中する。
愛情に飢えたメアリとコリンが豊の自然の中で変化し、成長。
彼らを支える個性豊かな人々。女中のマーサとその母スーザン。
老 -
Posted by ブクログ
『ナルニア国物語』の第2巻の物語の構成は、ある意味とても素朴かも知れません。
解説でも触れられていますが、物語の基本型である日常から非日常への「行って、帰ってくる物語」であり、悪を乗り越えて、魔女に支配された世界の秩序を取り戻し、子どもたちは人間的に成長する。
おそらくこれ以上無いくらい、物語らしい物語だと思うのです。
そんな素朴な物語に味をつけるのが、登場するキャラクターたちと、作者であるC・S・ルイスの語り口であったりする気がします。
ナルニアの国に最初に迷い込んでしまうルーシーの素直な感じであったり、長男のピーターが勇気を示したりと、子どもたちの活躍もさることながら、ナルニア国なら -
Posted by ブクログ
誰もが一度は耳にしたことがあるであろう作品、「ハックルベリー・フィンの冒険」。これは同じトウェインの「トム・ソーヤーの冒険」の続きにあたる作品である。
自分は「トム」は読まずに本作を読んでしまったのだが、「ハック」だけでも十分読むに値する作品である。
時は19世紀半ば、アメリカ南部ではまだ奴隷制が普通に存在した時代。
主人公のハックルベリー・フィンは、父親の元からの逃避行の途上で、知り合いの黒人奴隷ジムと行動を共にするようになる。
ハックは、ジムを逃がそうとし、北部の奴隷制の無い自由州へ向かおうとする。
その道中の物語が本作の内容である。
今のアメリカで奴隷制を正しいと思っている人はいない -