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ユーザーレビュー

  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

    Posted by ブクログ

    2016年リオデジャネイロ五輪に難民五輪選手団の一員として参加したシリアの競泳選手ユスラ・マルディ二さんが、シリア内戦から逃れるためにトルコ、ギリシャを経てドイツまでたどり着くまでと、リオデジャネイロ五輪に参加するに至る経緯を自らつづったノンフィクション。
    今日ではかなり危険な状況のシリアの首都ダマスカスですが、内戦が激化するまでは普通の暮らしが営まれる状況でした。次第にきな臭い情勢となり、ついに生活圏に戦車や軍隊が入り込み、ユスラさんの通うスイミングクラブにも不発弾が落ちる状況に至り、国外へ逃れる決心をします。
    ユスラさんが辿ったのは、トルコ、ギリシャ、マケドニア、セルビア、ハンガリー、オー

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    2020年02月16日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

    Posted by ブクログ

    「17才のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで」という副題のとおり、実話である。
    アラブの春、内戦、ボートで出国、難民呼ばれドイツを目指し、水泳選手としてオリンピックに出場するまでの、壮絶で過酷な本人の手記なのだが、若さゆえかそれほど悲壮感漂うものでないので、どんどん引き込まれる。もちろん訳者の手腕もあると思う。彼女は英語の読み書きができたので、この手記は英語で書かれた。
     自己実現のためでなく、世界各国の「難民」と呼ばれる人々の声を届けるためにオリンピックに出ることを決めた彼女のメッセージが届きますように。

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    2019年11月19日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

    Posted by ブクログ

    シリアの17歳の少女ユスラと姉のサラがドイツを目指して行く道々に待ち受ける困難に辛抱強く勇気を持って立ち向かう姿に感動した.助ける人たちと騙す人,協力し合う難民達の姿に人間としてのあり方を考えさせられた.難民を助ける前に,難民を作らない世界であったらと思う.

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    2019年10月21日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

    Posted by ブクログ

    副題の通り、難民の少女がオリンピックで泳ぐまでを綴ったノンフィクション作品である。同年代のYA世代に読んでほしい作品。

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    2022年05月17日
  • バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     本書も、日経書評で見かけて気になっていたら、会社の先輩から回ってきた。ラッキィ♪

     難民の実状は、なかなか伝わってこないので、当事者によるルポルタージュはそれだけで貴重だ。それほど、我々は難民のことも、また、難民が発生する国、地域の現状を知らない。
     本書の中でもベルリンで著者のユスラと姉のサラで大笑いするシーンがある。

    「ボランティアの女の子がいるんだけど、(中略)マジな話」。サラが続ける。「シリアで暮らしてたころはノートパソコンを使ってたって言ったら、びっくりしてんの。シリアにコンピューターがあるとは知らなかったわ、だって。シリア人はみんな砂漠に住んでるのかと思ってたみたい。わたした

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    2019年08月30日

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