大倉崇裕のレビュー一覧
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ネタバレ大反響の第一弾と帯にはあるが、さてどの程度だったのだろう。やっぱり犬のイラストが目立つ、大倉崇裕さんのシリーズ続編である。
最初の第一話だけ、100p超とやや長い。元暴力団員で、人生のほとんどを刑務所で過ごしてきたという相手だが、わざと痛み止めの投与量を減らすというのはさすがに人道を外れている。そこまでして笠門が得られた情報は…例によってこれだけ。
あまりにも手際のよい殺し屋。2時間ドラマの如くスピーディーな展開の末に、明らかになった犯人とは。ピーボの反応を信じ、突き進む笠門。少々ご都合主義な感はあるものの、このコンビの絶対的信頼関係を示すエピソードと言える。
その他3編は概ね5 -
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昔から犬が好きだ。
そりゃ犬はみんな好きだろって言うかもしれないが、私は特別、犬が好きだ。
実家で飼っていた犬を見るとその日嫌なことがあっても忘れられた。
微笑みかけたら嬉しそうに顔を舐めてくれるそのよだれが臭くても愛おしかった。
犬という生き物は特別だ。
存在だけで、人を癒し慈悲を与える。
どんなに悪い人にでも、犬は等しく平等だ。
この作品「犬は知っている」は、
まさに、犬の「癒し効果」と警察を組み合わせた推理小説だ。
総務課でハンドラーをしている笠門とファシリティドッグのピーボは、病院の小児病棟で入院している子供たちを癒しながら、7階の特別病棟にいる犯罪者から事件のことを聞き出す -
Posted by ブクログ
倒叙ミステリ中編集、全2編収録
いい意味での、時代劇のような安定感
倒叙ミステリという仕組みの中でやっているので、ある程度のパターンは出来上がっています
そしてその中でさらに、福家警部補の多才ぶり・怪物ぶりを描写したり、証言者として福家とかかわった人物に人生の転機が訪れたりと、そういったシリーズ4作目ではおなじみの「お約束」が楽しめます
あらすじに『完全犯罪を目論む"善良な"犯人ふたりを追い詰める』とありますが、読んだところ、特別善良な感じもありません
どこにでもいるような一般市民としての犯人、というような意味で使っているんだろうなぁ
そう思わせる、わざわざ「&quo -
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大好きなシリーズの第二作。シリーズ化圧倒的感謝。
再再読です。
一話目の「三三〇〇フィートの死神」は怪獣殲滅作戦と事件が同時に発生しているので緊迫感がすごい。とっても楽しい。そして最推しの海江田さんがとてつもなくかっこいい。好き。
今作はよくも悪くも世界観が広がっているので、「この世界でそれってあるの?」みたいな疑問はあるし、「ミステリ的にそれはいかんでしょ」という気持ちもある。だけど!楽しいから!それでいいよ!!!
次がとっても楽しみ。毎日刊行予告でないかなとそわそわしてる。とりあえず推しの想いを応援しつつご祝儀の準備でもしながら待ちますかね。 -
Posted by ブクログ
高校卒業後、三年間看護学校に通い、そのあと二年間、看護師として働いていた五十嵐いずみ。
思うところがあり、彼女は看護師を辞め、警察官になる道を選ぶ。
普通よりも五年も遠回りした人生だったが、警察学校では主席で卒業するほどの優秀な成績を収めた。
それにもかかわらず、配属先は史料編纂室だった。
同僚はおらず、配属されたのは彼女ひとりきり。
部屋の中にあるのは、天井まで積み上げられた大量の資料と、一台の古いパソコンだけ。
そのパソコンには「ポルタ」というニックネームが付けられていた。
仕事内容は、紙で保管されている過去の事件記録を、ひたすら手作業でデジタルデータに打ち込んでいくという、 -
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倒叙ミステリ短編集の第3弾
短編集、とは書いたものの、収録作品は短編2つに中編1つの計3作です
みどころは犯人たちの描く人間模様、たまりません
もちろん倒叙ミステリとして、探偵役の福家警部補が犯人を追い詰めていく……といった本筋があってこそではあります
でも、決定的な証拠を突き付けて事件解決!といったシーンがメインの面白さではないなぁと
そこに至るまでの犯人たちの描写、これこそがこの巻の面白ポイントでした
お気に入りは冒頭で書いたところの中編にあたる『少女の沈黙』
犯人である元ヤクザ菅原がとても魅力的
あまり任侠物の作品に触れずに生きてきましたが、これは素直にかっこいい人だなと思えました