大倉崇裕のレビュー一覧
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これは、怪獣の話ではなく、特殊設定ミステリー。
普通に怪獣(ゴジラみたいなヤツ。でも種類が多くそれぞれ特徴あり)がでてくる世界線のお話なんだけど、テーマは殺人事件なんですよ。だから、トリックも特殊。面白い。メインの登場人物は2人。怪獣殲滅時に指令トップの任にある岩戸正美と、警察の船村秀治。部署の全く違う2人が、事件で交わりお互いのスキル生かして謎を解きます。
この世界に浸ったり、登場人物をイメージするのがやや困難だったけど、3章読み進めるうちに登場人物と世界観に入り込めました!3章が一番面白かった。怪獣も生き物なので、心臓の場所や特徴で殲滅方法変わったりとか、予想外の動きから殲滅の後にその理由調べたりとか。
船村が冴えない風貌と描写されているのにめちゃくちゃヤル男なので、もしも映像化されたら、意外とイケメンになりそう。受ける印象はコロンボっぽいけどね。
かなり読める子じゃないとこの世界に入り込めないかなぁ。怪獣好きだと内容に肩透かしくいそうだし。中学校以上かなー。読みたがったら小学生でも、これを読めるならまあ、よし。殺人や、死体の描写あり。 -
Posted by ブクログ
怪獣省第一予報官の岩戸正美(美人)と、警察庁公安部怪獣防災法筆頭捜査官の船村秀治(食えないオッさん)コンビの、怪獣絡みミステリの第二弾が今年1月に出た。第一弾は昨年12月末にレビューしている。設定が兎も角私の好みであり、単行本しかもミステリの新刊など普段は読まないけど、コレは別腹、とっても愉しんだ。
怪獣大発生時代の地球に於いて、日本は今や世界一の怪獣対策先進国であり、アメリカやロシアはいつのまにか後進国に成り下がっている。怪獣対策に於いて、海岸線立地の原発は致命的であり全廃されているし、怪獣に核兵器は(説明ないけどゴジラのように)バージョンアップの材料でしかないのだから、コレまた全廃されている。現代の世界支配の諸条件であるこの二つがない社会に於いて、怪獣対策先進国たる日本の役割はどのようになるのか、第1作目と比べて、第2作目の2編が「対外国」の話になっているのは宜なるかなと思う。
飛行怪獣対策が万全でないために、未だ定期の民間旅客輸送は再開されていなくて、その鍵を握るアメリカ国務長官がアメリカに帰る便の途上で殺人事件が起きたのが第一話「33000フィートの死神」である。
第二話「赤か青か」は、核兵器を飲み込んだ怪獣二体のどちらかを殲滅させなければならないけど、こういう核兵器搭載怪獣を殲滅させる兵器は今のところ一つしかない。「赤か青か」。
第三話「死刑囚とモヒカン」は、一転、日本の限界集落で起きた殺人事件容疑者の死刑執行を如何に止められるかという話。
この特殊設定のもと、私にとっても悲願である核兵器廃絶と原発全廃は達成されたけど、それでもハッピーエンドはやってこないようだ。この設定で、怪獣防災の観点から海岸付近の住居等は基本的に禁止された。沖縄はなんと、強権的なやり方で軍事基地化され、住人たちは本州へと追いやられた。(←あの海と山がなければ沖縄の文化は継承できないのに、住人は故郷を失った!こんなことが許されるのか!私の意見です^_^;)北海道は都市部一極集中の方針のもと、中部以北からは人が消えた。その他、日本の限界集落は次々と移住計画が立てられた。
ロシアや他国の脅威がなくなった代わりに怪獣という「仮想敵」が、1人の怪獣省大臣を専制国家の独裁者に育てようとしている。
その過程が、このシリーズ第二巻のように読もうと思えば読めなくはない。
とっても私好みのシリーズである。
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Posted by ブクログ
倒叙ミステリ短編集
こういう書き方は失礼にあたるのかもしれないけれど、普通に面白かった、です
これといって特筆する何かがあるのでもなく、普通に面白かった
あとがきでも書かれている通り、探偵役の福家警部補は存在感が薄く生活感の排除されたキャラクターとして描かれています
だからこそ倒叙ミステリとしての作品性が印象として残り、シンプルな良作という読後感が残った、みたいな
作者は大層なコロンボマニアのようで、本家を知っているとニヤリと出来る部分も多々あるようです
「コロンボ、通ってないから見てみたいな」なんて思って調べてみたら、動画配信サイトではHulu独占との事
未加入、残念……