大倉崇裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
警視庁総務部総務課動植物管理係、容疑者のペットを保護する名目で設置されたその部署に半ば島流しの形で配属されたのは警部補・須藤友三。コンビを組むのは動物にしか目がない薄圭子巡査。 現場一筋鬼警部補と変わり者巡査がペットそして飼主の情報を基に事件を追う。
殺人事件の裏に動物の影有り!! 薄巡査が持ち前の知識でペットの生態、飼い主に現れる特徴から犯人に迫っていきます。 流石に証拠能力としては限度があるのでそこは鬼警部補の出番、一課で培った杵柄で犯人の動かぬ証拠を炙り出す。 ボケとツッコミも冴えわたるナイスコンビが贈るユーモラス動物ミステリー。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ幹部候補生として警部補になった柿崎が任命された場所は山梨県警上吉田署と聞いた事もない辺鄙な場所。しかも、挨拶もそこそこに渡されたカーキグリーンの軍用ベストに登山靴。連れて行かれた場所は樹海。そこで見つかった遺体専門の部署の責任者を任される事に。部署のメンバーは一癖ある者ばかりで…
樹海のイメージそのまの部署で、ある意味追い出し部署なんでしょうけど、鋼のメンタルとズレた思考の柿崎にはもってこいの部署に思えました。
部下の特別室へ異動希望した理由も切なくて、柿崎が助けて貰った幽霊は本当に探していた人達だったのかもしれないですね。
犯人がまさかの人で驚きでした。 -
Posted by ブクログ
文庫化を心待ちにしていたのを忘れていたら、とっくになっていた。即購入。のっけから、薄巡査と須藤警部補の息の合った掛け合いに安心感。本のタイトルにもなっている、アロワナが保護の対象になる事件では、これまた読み尽くしている別なシリーズの主人公 福家さん が登場。本人が会話に参加したのはほんの少しでしたが、捜査の過程には影響を与えているのが洞察できた。
薄と須藤の会話が常に言い間違い・聞き間違いでついついクスッと笑ってしまうやり取りはどうしても面白い。TVドラマからの登場人物もひと役かって薄巡査が居る室内の生き物を推測する手伝いをしてくれた。