大倉崇裕のレビュー一覧
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病院で患者の心を癒すファシリティドッグ
としての一面と病の床に伏せる犯罪者から
情報を引き出す警察犬としての二つの顔を
持つゴールデンレトリバーのピーボ。
ピーボの相棒であり、ハンドラーとしての
役割を務める元看護師の笠門刑事。
犯罪が腹の中に隠し持つ情報を得ることで、
解決されていない犯罪や解決を迎えたけれど
実は間違った結果になっている事件の真相を
明らかにしていく一匹と一人の物語。
ピーボの潤んだ瞳で見つめられ、
黄金色の柔らかな毛並みで寄り添われると
心がほんのり温かくなり和んでしまう様子が
手に取るようにわかります。
犬って賢くて優しいなと、しみじみ感じます。
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大倉崇裕の連作ミステリ作品『樹海警察〈2〉』を読みました。
ここのところ、大倉崇裕の作品が続いています。
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山梨県警上吉田署にある樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に、キャリアなのに配属された柿崎努。
ひとくせもふたくせもある部下の巡査、栗柄慶太と桃園春奈にもまれ続けて半年。
戸惑いばかりだった樹海での捜査にも少しずつ慣れてきた彼に、またもや災難が降りかかる。
そしてその災難は最大級で……。
富士の樹海に平和と混乱をもたらす、大人気の迷トリオが帰ってきた!待望の第二弾。
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2022年(令和 -
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大倉崇裕の長篇ミステリ作品『白戸修の逃亡』を読みました。
ここのところ、大倉崇裕の作品が続いています。
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何故か東京の中野で事件に巻き込まれ続けている白戸修。
今回は、世界的な大規模イベント「メガトンコミックフェスタ」の会場に爆破を仕掛けたという脅迫電話をかけ、イベントを中止に追い込んだ犯人に間違えられた。
不特定多数の人間に追われることになった白戸に、過去に事件で関わった人たちが次々と救いの手をさしのべてくれる。
果たして白戸の運命はいかに!?
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2013年(平成25年)に刊行された作品……TBS -
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大倉崇裕の長篇ミステリ作品『GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子』を読みました。
『小鳥を愛した容疑者』、『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』に続き、大倉崇裕の作品です。
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秋葉原の町を守るダーク・ヒーロー、登場!
孤高の女性刑事とダークヒーローが秋葉原に巣くう悪を滅する!
2000年7月、秋葉原。九重祐子が捜査一係に着任したとき、事件はすでに始まっていた。
食玩フィギュアを巡るトラブルが発生し、相談に来ていた男が、翌日遺体となって発見された。
祐子は彼の相談を真剣に聞かなかったことに罪悪感を覚え、独自に捜査を始める。
フィギュア店に潜入した -
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ネタバレ【収録作品】死神対天使/死神対亡霊/死神対英雄/死神対死神
「死神対天使」看護師が筋弛緩剤を患者に投与した事件。相棒は鑑識課の川代翔子警部。
「死神対亡霊」強盗犯が家主を殺害したとされる事件。相棒は三課の刑事・宇佐見一成。
「死神対英雄」強盗がスーパーの店長を刺し殺した事件。相棒は元警察官の冨藤歩。
「死神対死神」一家三人が殺害された事件。いつもと異なり無罪判決は出ていないが、犯人とされた被告の死刑執行日の前日に依頼を受けた儀藤が動く。
「十角館の殺人」見たさにHuluに入るという、誰かさんの思うつぼにまんまと嵌まったついでに、見られるドラマを見ておこうと「死神さん」を見た。前作の「死神刑 -
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ネタバレ【収録作品】犬に囁く/犬は知っている/犬が寄り添う/犬が見つける/犬はともだち
犬の能力を使った特殊設定ものかと思ったら、とびきり優秀な犬ではあるけれど、特殊能力なしの普通のミステリだった。
『一日署長』の五十嵐いずみ巡査が協力者として登場。
ペットやロボット、ぬいぐるみに話しかける人はけっこういそうだから、そこにAI仕込んだら情報取りほうだいだなと常々思っているので、この設定は興味深い。
再捜査ものだから、逃げ得は許さないということだろうが、笠門は、著者の『死神刑事』の主人公・儀藤ほど割り切ってはいないようで、こっちのほうが普通の感覚か。