大倉崇裕のレビュー一覧

  • オチケン!

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    落語に何の興味も関心もなかったのに、名前が『オチケン』だからというだけで強引に勧誘され、部室争奪の諍いから起きる事件の謎解きまで強制される主人公の越智健一。
    大学時代のサークル活動が懐かしくなる設定。最近落語への興味が再燃してきたので選んだ本だが、落語の面白さを垣間見るにはちょうど良かった。
    ストーリーの流れの中で、前後の説明がなく、疑問に思うこともあったが、作者のあとがきを読んで、意図したことだとわかり、評価が変わった。
    謎解きとしては、大いに斬新というわけではないが、それなりに楽しめた。

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    2011年12月02日
  • 白戸修の事件簿

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    中野に行くと災難に巻き込まれる。中野を避ければいいのに何故か呼ばれてしまう、という災難記というべきシリーズ物。いつも事件に巻き込まれてしまうお人よし探偵という設定がよかった。主人公が安直にスーパーマンにしなかったので作品がほんわかとした温かいテイストになっている。どこにでもいるちょっと運動不足の大学生だけに、感情移入がしやすい。ちゃんと伏線が光る内容になっており、この作者ならではの擽り付のあとがきも印象的。それにしても時効当日に銀行強盗に巻き込まれる犯人って・・・すごくご都合主義な感じがしなくもなかったが、それを上回るストーリーだった。

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    2011年06月02日
  • やさしい死神 落語シリーズ3

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    ネタバレ

     やはりこのシリーズは短編の方が面白かった。こう書いてしまうと申し訳ないが、長い怪談話よりも「子別れ」のような人情話のほうがミステリーと合うのではないか。洟を啜り上げたのは寒いから?買いに行ったタキシードは?と続きを想像したくなるエンディング、共通するのは弟子を見る師匠の温かい目。ストーリーのスパイスになり、忘れがたい印象を残す。次の題目は何だろう。少しお休みになっているこのシリーズ、楽しみだ。そこつ長屋で一度読んでみたい。

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    2011年05月13日
  • 警官倶楽部

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    無法地帯のオタクぶりにほれぼれの大倉作品、あげいん!


    いやもう、なんでしょうこのドタバタぶり。
    こういった、巻き込まれ型の結果犯罪者集団ものって、
    面白いけど正直、やや出尽くした感はいなめない。

    伊坂幸太郎の「陽気なギャング」シリーズの賢さには一歩も二歩も及ばず、
    かといって垣根涼介の「ヒートアイランド」のようなかっこよさはまるで皆無。
    出てくるメンバーはイマイチのおたくだし(やっぱりねー)、
    喧嘩も強くなくあまり頭脳もいけてない。

    だからキレはないけど、なんだか可愛くいとおしい。
    がんばれ!って気にはならないけどなははは、にやり。
    そんな感じの読後感。

    すんげー勧める、ってことはないけどね、
    でも、例えば待ち合わせに、あるいはお風呂につかりながら、さくさくさっぱり、
    そんなシチュエーションならおっけーと思います。

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    2011年04月13日
  • 白戸修の事件簿

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    「お人よし探偵」と言われることになった「白戸修」シリーズ第一作です。

    あらすじは・・・特にないんですよねえ。中野にいくといつもロクな目にあわない白戸修くん。毎度毎度事件に巻き込まれるんですが、それが大体本人のお人よしゆえにというか・・・・いや、これはおもしろいわ。

    ひどい目にあいながらもひたすらに人のことを思う白戸くんに読んでいて非常に癒されます。癒し系ミステリ。
    連作短編形式で読みやすいのでご一読をおすすめいたします。

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    2010年11月09日
  • 白戸修の事件簿

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    第20回小説推理新人賞受賞作「ツール&ストール」を含む、お人よし探偵シリーズ集。


    受賞作のエピソードから「中野は鬼門」と認識している主人公。

    卒業試験から就職前日までに巻き込まれ過ぎでしょう!と軽くツッコんでみたり(笑)

    巻き込まれ限定・中野周辺で。。。一冊五編だもんなぁ。

    巻き込まれる内容は伏せますが、久々に共感を呼ぶキャラクターだわ。

    晴れて就職叶った我らが白戸クンのさらなる活躍?が見たぁい!

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    2010年06月23日
  • 白戸修の事件簿

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    サクッと読めて面白かった。白戸君の巻き込まれっぷりやお人好しなところが良い。続編を読みたいけど、出るのかな...。

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    2010年05月07日
  • 警官倶楽部

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    クライム・アクション。
    アマチュア警官達が様々な局面を乗り越えていく姿は圧巻。
    ハラハラ・ドキドキしながら何故か応援してしまう。

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    2010年03月25日
  • 白戸修の事件簿

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    一見どこにでもいるフツウの大学生が巻き込まれる事件簿。

    そう陰惨な事件は起こらないが、のんびりとした語り口と、
    主人公のお人好しなのんびりした感じ、の割には時に鋭く事件を解決する、
    その爽やかな語り口がスマート。

    ただのほのぼのではなく、スリのやり口や万引きGメンの詳細など、
    描かれるべきところはきちんと抑えてあるので説得力もある。

    安心しながらも読みごたえもあり、なかなかの良書。読んでよかった!

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    2010年03月22日
  • 白戸修の事件簿

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    続編が読みたくなる作品でした
    でも、翌日が入社式と言うので続編は無いのかな??
    しかも、高価なスーツで入社式に臨むみたいです(笑)

    主人公の白戸くんのお人よしさ加減が和みますね。
    1話目に出てきた女性がラストにも登場。

    読みやすいので小学校高学年位から読めそうな感じです。

    前回読んだ「福家警部補の挨拶」も同じ作家さんが書かれていますが
    こちらも丁寧で優しい文体なのでミステリ好きの中学生位から楽しんで読めそうです。

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    2010年01月17日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    落語とかけて本格ミステリととく。そのこころは?

    『季刊落語』の新米編集者・緑は、春華亭古秋一門会の取材を命じられ静岡の寒村を訪れる。その会は次代古秋を指名する一大イベントであったが、悪しくも大雨で村が孤立化。さらに後継者が次々と殺されていく事件に発展していく。名探偵の顔も持つ編集長・牧に電話で情報を伝えつつ、さらなる悲劇を防ごうと緑は奔走する。

    芸を極めようとする者が陥る狂気を、しっかり描いてたんじゃないかな。
    最後に詰め込みすぎ感があったのと、地の文があまり上手くないのが残念。(人物の配置がわからない描写が多かった)

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    2009年12月14日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    薀蓄に偏りすぎるきらいはあるし、動機に納得いかないところもあります。都合が第一の、閉じた人間関係に突っ込みも入れましたが、読みやすいは読みやすいです。「日常の謎」系だから圧倒的な悪人もいないし、嫌な気分になることもない。気楽に本を読みたい時にはいい作品だと思います。

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    2009年10月04日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    上方落語をベースにしたミステリ。落語をききたくなります。
    お気に入りなのでUSまでおともさせてきました。もう一度読んだけど、すっかり落ちの細かいところを忘れていて、再び楽しめました。いいなあこの本。

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    2009年10月07日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    落語専門誌の編集部員を主人公にした連作ミステリ短編集。巧いですな。よどみなくスラスラと読ませる文章です。落語とミステリは相性もいいですしね。でも物足りなさも感じるんです。推理の筋道が飛躍しすぎているようにも感じるんですよ。探偵役の考え方に共感し得ない部分がある為でしょうかね。それとも落語という「芸」に対しての価値観や考え方の違いなのか。でも、この作家の他の作品も読んでみたくなったのも正直なところ。結局は面白かったということかね。創元推理のお得意の「日常の謎」系かと思えば、するりと血なまぐさい話をもってくるところなんかも、油断ならない感じで面白いですしね。

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    2009年10月04日
  • 検索結果はありません

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    「検索結果はありません」で始まる24個の短編
    不思議な話が多くて、理解が難しいものもあったけど、サクッと読めていい

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    2026年09月18日
  • やっぱり犬は知っている

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    シリーズ第二弾ですね。
    自分は犬を飼ってないから犬のセラピー効果は分からないですね。
    セラピー効果で事件を解決するのは少し無理があると思います。
    飼って無いからかな。

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    2026年09月04日
  • GODZILLA 星を喰う者

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    GODZILLAシリーズの完結編です。
    怪獣同士の大決戦を期待して読み始めましたが、思っていた以上に重たく、かなり人間側の感情に寄った物語でした。
    ハルオがずっと抱えてきたゴジラへの憎しみですが、ここまで来ると「倒すこと」が目的ではなく、もう生きる理由そのものになっていて、その執着が少しずつ自分自身を壊していくように見えました。
    ギドラも単なるラスボスではなく、人間の絶望や弱さを利用する存在として描かれていて、不気味さのほうが強く残ります。
    ゴジラ作品として見ると派手な戦闘はかなり少なく、思想的なやり取りも多いため、正直もっと怪獣同士のぶつかり合いを見たかったという物足りなさもありました。
    それでも最後まで読むと、これはゴジラを倒す話ではなく、「憎しみを手放せるのか」という物語だったのだと感じました。
    ハルオの最後の選択には賛否が分かれると思いますが、簡単に割り切れないからこそ、読み終えた後もしばらく考えてしまう一冊でした。

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    2026年08月20日
  • 検索結果はありません

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    最初の一行は共通で、あとの展開が作者によって異なる、メフィストリーダーズクラブのショートショート企画の第七弾。「検索結果はありません」の一文で始まる24の短編集。
    この一文で始まるので、あるはずのものがない、という内容が多め。そのためか、「小説版の世にも奇妙な物語短編集」のような内容が多く、楽しめた。
    少々、落ちがわかりにくかったものがあったのはやや残念。
    (ちなみに、短編集なので、ボリューム不足云々言うのはお門違いだと思ってる)

    特に面白かったのは、風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、梨「被り拒否強火担なんで自衛でブロックします」、時農(著)阿井幸作(訳)「変容」、麻根重次「ロスト・マム」。

    次回作『引き出しの奥に何かがある』を楽しみにしよう。

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    2026年08月16日
  • 検索結果はありません

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    同じ文章から始まっても、行き着く先は本当に様々。
    今回もこんな展開があったか!と面白く読めました。
    ちょっとホラー系が多めだったかな?

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    2026年08月15日
  • 樹海警察(3)

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    樹海で見つかった遺体専門の部署、地域課特別室の短編集第三弾。
    桃園と栗柄が樹海にいる理由に関する事件が二話で、それぞれに決着をみる。柿崎警部補は相変わらずトンチンカンだが、樹海にいるうちにずいぶん鍛えられたようで栗柄ではないが感心してしまった。第二話では舞台がほとんど東京で、樹海を離れてしまったのがちょっと残念。
    シリーズ完結と書いてあるが、まだまだ彼らの活躍を見たい気がする。

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    2026年08月05日