大倉崇裕のレビュー一覧
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落語専門誌の編集部員を主人公にした連作ミステリ短編集。巧いですな。よどみなくスラスラと読ませる文章です。落語とミステリは相性もいいですしね。でも物足りなさも感じるんです。推理の筋道が飛躍しすぎているようにも感じるんですよ。探偵役の考え方に共感し得ない部分がある為でしょうかね。それとも落語という「芸」に対しての価値観や考え方の違いなのか。でも、この作家の他の作品も読んでみたくなったのも正直なところ。結局は面白かったということかね。創元推理のお得意の「日常の謎」系かと思えば、するりと血なまぐさい話をもってくるところなんかも、油断ならない感じで面白いですしね。
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Posted by ブクログ
2026.07.28
このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。
お気に入りは3作。
市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。
横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。
河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした -
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Posted by ブクログ
シリーズ完結編。
山梨県警上吉田署地域課所属特別室というずいぶん長い部署名だが、要は皆閑職に追いやられた面々。
最初はやさぐれ警察官たちの吹き溜まりのような部署なのかと思っていたが、シリーズ二作目になると風向きが変わってきて、それぞれの抱える事情も少しずつ見えてきた。
そしてこの完結編では、桃園巡査と栗柄巡査、それぞれの決着というタイトルで二人の事情が描かれる。
やはり抱えるものはシリアスで、事件もなかなかのサスペンスだったが、シリーズが進むにつれて魅力が増してきたボスこと柿崎警部補が良い味を出して活躍もしてくれた。
彼の愚直さと変化(あるいは成長)が良い具合にこのシリーズと特別室のコミュ -
Posted by ブクログ
『病院で患者さんに寄り添う』ファシリティドッグとしての訓練を受けた、ゴールデンレトリバーのピーボ。
彼とハンドラーで警察官の笠門には、他にも特別な任務があり、それは警察病院に入院している犯罪者たちから、ピーボの能力を使って様々な情報を得ること。
一旦終結している事件の再捜査の話が主なので、割とのんびりしているのかと思ったが、アクティブに動いたり、スリルあり、ドラマありで、各話とも楽しめた。
タイトル通り、探偵役はゴールデンレトリバーのピーボ。彼が犯罪者たちが零した話と心情を掬い取り、そこから真相に迫るのだが、話せない彼にとってはハンドラーである笠門をどう導くかということになる。
物語の主人