【感想・ネタバレ】小鳥を愛した容疑者のレビュー

あらすじ

銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された。そして、そこでコンビを組むことになったのが、新米巡査の薄圭子。人間よりも動物を愛する薄巡査が、現場に残されたペットから名推理を披露。難事件を解決する! (講談社文庫)

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大倉崇裕の連作ミステリ作品『小鳥を愛した容疑者』を読みました。
大倉崇裕の作品は昨年3月に読んだ『福家警部補の挨拶』以来なので、約1年振りですね。

-----story-------------
鬼警部×動物オタク!
捜査一課でならした鬼警部の復帰先は世にも不思議な部署だった。
動物の知られざる生態が事件解決のキーに!

警視庁捜査一課で活躍していた鬼警部補・須藤友三。
ある現場で銃撃を受けて負傷し、やむなく最前線を離れることに。
数ヵ月後、リハビリも兼ねて容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課動植物管理係に配属され…た途端、今まで静かだったこの部署に、突如、仕事の依頼が次々と舞い込む。
刑事時代にはあり得なかった現場、に“驚愕”の須藤。
動植物保護だけのはずが、なぜか事件の捜査にまで踏み込むハメになり、腕がなる!?
元捜査一課・鬼警部補の前に立ちはだかったもの。
それは可愛くも凶暴な小鳥だった??
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2010年(平成22年)に刊行された作品で、警視庁いきもの係に所属する窓際警部補・須藤友三(すどう ともぞう)と動物大好き新米巡査・薄圭子(うすき けいこ)のコンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するミステリ……フジテレビ系でテレビドラマ化もされている警視庁いきもの係シリーズの第1作です。

 ■小鳥を愛した容疑者
 ■ヘビを愛した容疑者
 ■カメを愛した容疑者
 ■フクロウを愛した容疑者
 ■解説 香山二三郎

銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された……そして、そこでコンビを組むことになったのが、新米巡査の薄圭子、、、

人間よりも動物を愛する薄巡査が、現場に残されたペットから名推理を披露……難事件を解決する! 

堅物強面の須藤友三と、動物のエキスパート薄圭子が、毎回珍事件を解き明かす……物語に出てくる動物たちの驚きの生態と、人間より動物を優先する薄が探偵役として動物がらみの事件を解決していく展開が愉しめました、、、

元捜査一課の須藤と新米巡査の薄のコンビがイイですねー 特に薄の動物に対する愛情と、時に現れる変わった日本語が魅力的でしたね……本作では、小鳥、ヘビ、カメ、フクロウなど、様々な動物が登場し、それぞれの習性や飼育方法が物語に組み込まれている点が新鮮でしたねー 生き物に関するの知識が増えそうですね。

ミステリとしての要素はややあっさりしていますが、動物の習性を活かしたストーリーテリングが興味深く、どんどん作品の中に惹き込まれる感じです……動物とミステリの融合が新鮮なシリーズ、、、、

面白かったなー 続篇も読みたいです。

以下、主な登場人物です。

須藤友三(すどう ともぞう)
 警視庁総務部総務課・動植物管理係の課長代理心得。
 階級は警部補。50歳。独身。
 元は捜査一課の刑事で、「鬼の須藤」と恐れられていた。
 銃で頭部を撃たれ、弾丸は摘出されたが捜査一課をお払い箱となり、総務課・動植物管理係に左遷される。

薄圭子(うすき けいこ)
 警視庁警察博物館所属の巡査。
 幼少期から動物に対しての異常な興味と天才的な記憶・考察力を発揮し、北海道の大学で獣医学を専攻していた。
 26歳のときに動植物管理係人材募集のための警察官採用特別試験に合格。

石松和夫(いしまつ かずお)
 捜査一課所属の警部補。鬼瓦のような顔をしている。
 須藤とは警察学校の同期であり、須藤が捜査一課にいた頃はライバル関係だった。
 福家警部補シリーズに登場する石松和夫と同一人物。

日塔(にっとう)
 捜査一課所属の警部補。
 巨体で、捜査へのアプローチも威圧的、暴力的な、古いタイプの刑事である。

田丸弘子(たまるひろこ)
 総務部総務課の事務職員。
 暇をもてあます須藤に「サルでもわかるパソコンシリーズ」などで勉強を勧める。
 お茶淹れは天下一品で、調べ物などのサポートも手際よい。

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2024年04月27日

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『警視庁いきもの係』として、TVドラマ化もされた原作。

頭部に銃撃を受け負傷した警視庁捜査一課のベテラン刑事・須藤警部補。復帰後の職場は、リハビリも兼ねた警視庁総務部総務課『動植物管理係』。
そこは、容疑者などのペットを保護する係。

須藤警部補の相棒は、ペットには詳しいものの、どこかずれている薄(うすき) 圭子巡査。

この凸凹コンビの2人が、様々な現場のペットを通じて、難解な事件の謎を解き明かす...

シリーズ化もされており、本作では、表題にもなっている小鳥に、ヘビ、カメ、フクロウの4編。
それぞれ伏線があり、最後は『あっ』と言わせる結末になっています。

掛け合い漫才のような2人の会話も、ユーモアに溢れ、楽しめます。

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2019年02月22日

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ネタバレ

須藤警部補と薄巡査のいいコンビ。
推理ものって、頭の固い上司が怒鳴り散らして、若い部下が間をすり抜けて事件解決って構図が多いけど、須藤警部補は文句を言いつつも柔軟。
薄巡査も突拍子もないように見せて芯が通った行動をしている。
お互いの信頼関係が心地よい。

話も、新しい切り口で面白かった。
動物の知らなかった部分も学べた。

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2017年08月28日

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容疑者や被害者のペット達から、事件の意外な真実が見えてくる。動物の生態などもうまく絡めているし、テンポも良く、二人の掛け合いは面白い。「カメを愛した容疑者」が一番のお気に入り。

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2017年07月04日

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ストーリーが面白く、一気に読めた。

謎解き要素が意外としっかりしており、ミステリー好きも、読み応えを感じられると思う。

また、主人公二人のキャラクターも魅力的で、二人の会話が軽快で心地良いところも好き。

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2025年11月08日

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動物詳しかったら考察しながら出来るのかもしれないが、最後結末読むまで毎回真相が分からなかった。
うずらやひよこを冷凍して餌にするのは少し嫌だなあって思っちゃった
家の中で飼われているフクロウは幸せなのだろうかと考えてしまった
たしかに捕まった人のペットとか、亡くなってしまった人のペットってどうしてるか知らないから気になった。

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2025年07月23日

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個人的には量が多いので敬遠したい本ではあったが、欲に負けて読んでしまった←
4話分、小話にしては量が多いけれども、一つ一つが繋がっている訳では無いからなんとか読破!
小鳥、ヘビ、カメ、フクロウがそれぞれテーマになってて、どの事件もその動物たちの特徴が絡んでいて面白いし、薄巡査の知識量には脱帽もの…
話の脱線が多いから少しイライラしてしまったけれども、現場畑の警部と動植物かかりの巡査の、それぞれの得意分野も生かされるよきお話でしたฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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2024年08月18日

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警視庁総務部総務課動植物管理係、容疑者のペットを保護する名目で設置されたその部署に半ば島流しの形で配属されたのは警部補・須藤友三。コンビを組むのは動物にしか目がない薄圭子巡査。 現場一筋鬼警部補と変わり者巡査がペットそして飼主の情報を基に事件を追う。

殺人事件の裏に動物の影有り!! 薄巡査が持ち前の知識でペットの生態、飼い主に現れる特徴から犯人に迫っていきます。 流石に証拠能力としては限度があるのでそこは鬼警部補の出番、一課で培った杵柄で犯人の動かぬ証拠を炙り出す。  ボケとツッコミも冴えわたるナイスコンビが贈るユーモラス動物ミステリー。

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2023年01月12日

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ネタバレ

ミステリ、動物、謎の人物… 好きな要素が詰まっていてすいすい読める。 リハビリとして総務課に勤務している元刑事。その狙撃も謎がこれから出てくるのだろうし、薄はとにかく動物だけど、その、人とは違う視点が事件を解決に導いているのかも。とにかく、動物が傷つかないように思っているだけなのが。 須藤の柔軟さも好き。事件も面白いけど、動物の生態について知ることができるのも良い。半端な気持ちで生き物を飼ってはいけない。続編が楽しみ 小鳥を愛した容疑者 ヘビを愛した容疑者 カメを愛した容疑者 フクロウ愛した容疑者

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2022年10月09日

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リハビリ中の元捜査一課の鬼警部補須藤が、
容疑者のペットを保護する動植物管理係に配属された。
コンビを組むことになった新米巡査の薄圭子は、
様々な動物への知識と愛情いっぱいの変わり者。
凸凹コンビの二人が、動物を保護しながら事件を解決していく話が
軽いタッチで描かれていて、とても面白かった。

川瀬七緒さんの法医昆虫学シリーズも好きなのだが、
それよりもライトな短編集といった感じ。
これは予想以上に楽しめて、ぜひシリーズを読み進めたい。

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2022年09月18日

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ドラマは結局1回も見れなかったけど、薄さんのイメージが橋本環奈ちゃんに固まってしまって。でもかわいくてぴったりな印象。おもしろかったー。続編も読もう

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2021年05月26日

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警視庁いきもの係は、TVドラマを見たのが出会いのきっかけでした。コミカルなドラマと思いきや、事件解決の過程が楽しかったのを覚えていて本を手に取りました。
日本語が下手な動物博士が何故か警察官と言う設定も面白いですが、戦線離脱した敏腕刑事との掛け合いがつい笑ってしまう場面が多々あるのも楽しさの要素だと思います。シリーズものですので、次を読むのが楽しみです。

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2021年04月03日

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ネタバレ

動物ミステリー。表題作ほか三篇。ヘビ、カメ、フクロウが平気な方に。どれも、なかなか自宅で飼えるペットではないため、飼育環境の描写が興味深いです。訳あって「動植物管理係」に配属された鬼警部補(という設定)の須藤さん。無自覚にお人好し。世界が動物中心に回っている薄巡査に対し、多少イラつきながらもその有能さを理解して、動きやすいようにアシストするあたり、なんて順応力のある上司なんだろうと思いました。

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2020年09月18日

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動物からわかるミステリー.リハビリ警官と動物専門の巡査との謎解き.元同僚警官2人の人間性の貧しさが気に入らないが,一癖ある管理官など登場人物も面白い.警視庁いきもの係の活躍に期待できます.

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2020年05月18日

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50歳の元捜査一課ベテラン刑事と途中採用された動物学専門の警察官コンビが警視庁動植物管理係に配属され数々の事件を解決していくお話。

小鳥・ヘビ・カメ・フクロウの4話からなる短編集。

飼い主が事件に巻き込まれた場合ペットはどうなるの?がテーマです。
そのペットを救済に向かう部署であり頼もしいコンビです。
次作も楽しみです。

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2020年03月03日

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以前に『警視庁いきもの係』としてドラマ化されていた作品。
事件の容疑者もしくは被害者のペットのお世話をする部署のお話。
殺人事件を扱うストーリーだけど動物メインで肩の力を抜いて読めた。
短編集で各話ごとに違う動物に焦点を当てていて、それぞれの生態や特徴も詳しく述べられていて楽しく読めました。

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2019年11月17日

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中編4つ
小鳥を~/ヘビを~/カメを/フクロウを
それぞれの話で薄圭子の知識の豊富さに圧倒されました
動物のかかわる事件には欠かせない人ですね
2017年にドラマ化されているようで
ちょっと見たかったかも

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2019年08月14日

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ライトでドタバタした雰囲気ながら、ペットを可愛がる人の行動パターンと動物の生態を元に推理していく構成はとても面白い。

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2018年06月23日

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ネタバレ

評価は4.

内容(BOOKデーターベースより)
銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された。そこでコンビを組むことになったのが、新米巡査の薄圭子。人間よりも動物を愛する薄巡査は、現場に残されたペットから、次々と名推理を披露する。

知らない動物の生態が結構分かりやすく描かれているので、読んでいくウチにフムフムとなった。着眼点が面白い。

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2018年06月11日

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ネタバレ

ドラマは地味はイメージだけど、原作は面白いんだな。動物の生態をうまく使って事件解決。文字も大きいし会話文も多いのでサクサク読めます。

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2017年07月28日

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ネタバレ

捜査中に銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補の須藤がリハビリを兼ねて、容疑者のペットを保護する「動植物管理課」に配属され、動物オタクの薄とコンビを組み、現場に残されたペットから事件を解決していく短編集。ドラマ化されるだけあり、一つ一つの話が動物の生態を掘り下げたミステリーになっていてとても面白かった。

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2017年07月22日

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ドラマ、結構期待しています。
このまま、素直に映像化すれば、それで十分素晴らしいドラマになる。
どうか、フジテレビが余計な伏線を張って世界観ぶち壊しませんように。

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2017年07月07日

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 事件ものと動物ものの合体。読みやすい。パターン化されている、短編連作。容疑者のペットを保護する係、動物に詳しい薄巡査が魅力的に描かれている。
“鹿を愛した容疑者”も作って欲しいです。

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2023年05月07日

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シリーズのスタート。
初対面でお互いのことがわからず気を使ってる感じがわかる。事件を解決していく観察眼や感の良さはすばらしく優秀。動物に対してドタバタしてるところや愛情深く接してるところとのギャップがあっておもしろい。

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2023年03月11日

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各タイトルが盛大なネタバレになっているので推理小説という感じではない。動物に関する主人公達のやり取りが楽しい。

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2022年03月20日

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07月-19。3.5点。
警視庁捜査一課の刑事が負傷し、総務課へ。容疑者や被害者の残した動物の面倒を見る係。コンビは獣医学部出身の特別警官。短編集。

軽いタッチかなと思っていたが、真相に至るプロセスの着眼点が秀逸。失礼だが、意外な面白さが大きい。
次作も期待。

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2021年07月28日

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余り期待せず読み始めたけれど、読みやすかったし面白かったなー。もっと振り切ってキャラクターノベル、ライトノベルみたくした方がこの面白さが活きた気もするけど。
シリーズもので、次も出てるのかな? 私はひとまずこれで満足。

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2021年02月11日

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福家警部補のペット探偵版という感じかな。
よくある凸凹コンビですね。
面白そうです。
楽しみなシリーズですね。

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2020年10月10日

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福家警部補シリーズの作者による「警視庁いきもの係シリーズ」の第1作は、小鳥、ヘビ、カメ、フクロウにまつわる4つの短編。

脳に銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼刑事・須藤警部補が、リハビリと称して配属されたのは警視庁総務部総務課動植物管理係、通称警視庁いきもの係。
コンビを組むのは、北海道の大学で獣医学を学び獣医師の資格を持つ変わり種の新米巡査・薄(ウスキ)圭子。

彼らの任務は、容疑者が拘束されている間、飼われていた動物の保護をすることなのだが、観察眼に優れた薄巡査が現場に残されたペットから次々と名推理を披露し、事件を解決していくーーというお決まりのパターン。
読み終わると、動物の生態や飼い方に妙に詳しくなったりするのも楽しい。

こと動物に関しては妥協をしない薄と、彼女を見守る須藤のやりとりが微笑ましい。最初は捜査一課に未練たらたらだった須藤が、この係での任務を続けたいと思うところでシリーズ1作目は終わる。

この作者、女性警官のキャラを描くのが上手い。動物オタクで漢字や言葉にめっぽう弱く、超癒し系の薄巡査も福家警部補同様に見守りたくなる。
このシリーズ、サクサク読めるので、あと3作をかる~く制覇したくなった。

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2018年11月01日

Posted by ブクログ

銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された。そこでコンビを組むことになったのが、新米巡査の薄圭子。人間よりも動物を愛する薄巡査は、現場に残されたペットから、次々と名推理を披露する。

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2018年06月17日

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