あらすじ
新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。
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大倉崇裕の長篇ミステリ作品『蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係』を読みました。
『小鳥を愛した容疑者』、『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』、『GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子』に続き、大倉崇裕の作品です。
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都内近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が続出!
蜂を使った大犯罪とは? 連続するどんでん返し! 傑作長編!!
都内近郊でスズメバチが人を襲う事件が連続して発生。
警察幹部が新興宗教団体に狙撃され大騒動の中、警視庁いきもの係が捜査を開始!
新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。
中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。
平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。
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2014年(平成26年)に刊行された作品で、警視庁いきもの係に所属する窓際警部補・須藤友三(すどう ともぞう)と動物大好き新米巡査・薄圭子(うすき けいこ)のコンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するミステリ……フジテレビ系でテレビドラマ化もされている警視庁いきもの係シリーズの第2作です。
新興宗教団体『ギヤマンの鐘』にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内とその近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が、連続して発生する……その中には高速道路を走行する自動車内で蜂が人を刺すという重大な事例もあった、、、
本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、蜂の事故の捜査を始めるが――!?
新興宗教団体・ギヤマンの鐘に関連する事件が警視庁を緊張させている中、都内とその近郊でスズメバチが人を襲う事故が連続して発生……その中には高速道路を走行する自動車内で蜂が人を刺すという重大な事例も含まれていた、、、
ギヤマンとスズメバチの事件の関係性が次第に明らかになる……ギヤマンの狙いは無差別テロなのか!? 本作品はシリーズ初の長編、堅物強面の須藤友三と、動物のエキスパート薄圭子を主人公にして、物語に出てくる動物たちの驚きの生態と、人間より動物を優先する薄が探偵役として動物がらみの事件を解決していく展開は相変わらずですが、長篇だけに物語に深みがあり、仕掛けも凝っていて愉しめましたね。
ミステリとしての要素も濃くなっていたし、動物(蜂)の習性を活かしたストーリーテリングが秀逸で、どんどん作品の中に惹き込まれていきました……アクションや推理等、薄の活躍が目立った作品でしたねー とても頼もしかったですね、、、
須藤と薄の微笑ましい掛け合いもパワーアップ! 面白かったなー 続篇も読みたいです。
以下、主な登場人物です。
須藤友三(すどう ともぞう)
警視庁総務部総務課・動植物管理係の課長代理心得。
階級は警部補。50歳。独身。
元は捜査一課の刑事で、「鬼の須藤」と恐れられていた。
銃で頭部を撃たれ、弾丸は摘出されたが捜査一課をお払い箱となり、総務課・動植物管理係に左遷される。
薄圭子(うすき けいこ)
警視庁警察博物館所属の巡査。
幼少期から動物に対しての異常な興味と天才的な記憶・考察力を発揮し、北海道の大学で獣医学を専攻していた。
26歳のときに動植物管理係人材募集のための警察官採用特別試験に合格。
石松和夫(いしまつ かずお)
捜査一課所属の警部補。鬼瓦のような顔をしている。
須藤とは警察学校の同期であり、須藤が捜査一課にいた頃はライバル関係だった。
福家警部補シリーズに登場する石松和夫と同一人物。
日塔(にっとう)
捜査一課所属の警部補。
巨体で、捜査へのアプローチも威圧的、暴力的な、古いタイプの刑事である。
田丸弘子(たまるひろこ)
総務部総務課の事務職員。
暇をもてあます須藤に「サルでもわかるパソコンシリーズ」などで勉強を勧める。
お茶淹れは天下一品で、調べ物などのサポートも手際よい。
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シリーズ初の長編。
これまでの作品のテイストはそのままに、長編ならではの起伏に富んだストーリー仕立てになっています。
須藤警部補に薄巡査の凸凹コンビに、鬼頭管理官や石松警部補などなども絡み、...
都内で蜂に刺される事件が続発する。
更に、高速道路で、車に蜂を投げ込まれ、死者を出すような悪質な事件も起こる。
一方、『ギヤマンの鐘』と称する新興宗教団体の事件も起こり、警視庁は、緊張に包まれる。
やがて、2つの事件は、繋がりを見せ...
須藤警部補と薄巡査の絶妙なコンビが、大きな謎に立ち向かう長編シリーズです。
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長編になっても、要所要所で軽快な掛け合いが見られるので、テンポ感は失われず。蜂を使った犯罪に、蜂と人間それぞれの観点から迫っていくコンビプレイが巧くハマってました。
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面白かった。
須藤・薄コンビがトンチンカンな会話を重ねつつ、鋭い推理で真相に迫っていく。
あくまでも、人間より動物を優先する薄。あまりに突飛な聞き間違い、言い間違いをする薄。しかし、動物に関する半端でない知識と、その知識の上に成り立つ推理力を持つ。このアンバランスさに対する常識を備えつつ、それなりに薄を評価する須藤。
本作は蜂がキーではあるが、最後にどんでん返しが用意されている。
テンポが良くて、妙な会話に引き込まれ、気が付いたら一気読み。
人のいい若手刑事、田之倉は、今後も登場するのだろうか。
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警視庁いきもの係シリーズ。
前作が短編集だったが、知らずに読んだらこちらは長編で、嬉しい誤算。
とっても面白かったです!
新興宗教団体に関わる警視庁管理官銃撃事件、何だか今の社会と少し近い(もちろん内容は全く異なる)感じで、より入り込みやすかった。
スズメバチが人を襲う事故の連続発生で、いきもの係コンビが動き始める。
コスプレ誤解と、薄巡査のめちゃくちゃ日本語は、少しくどい気もするが、やはり生き物に対する薄の知識や思いと、薄を信頼し捜査する須藤警部補のコンビがとても良い。
シリーズの続きも楽しみに読みたい。
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いきもの係シリーズの第一弾は短編だったので、今回もそうかと勝手に決めていたが長編でした。今回の主役は動物ではなく昆虫でした。しかし、人以外が専門の薄警部補には例外なく思いやりを傾ける対象でした。
蜂を武器とした犯人達は、薄さんからすると許せぬ敵なのでしょう。そして、事件を解決する決め手になったのは植物なところもまた生き物の一種という事だろうか。
日本語の誤解によるコントのような会話も健在で楽しかったです。
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シリーズの第二弾ですね。
面白かったです。
場面が飛んでややこしかったけど最後は上手くまとまっていました。
最後はこうなるんだという感じでした。
次が楽しみですね。
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須藤警部補が薄巡査の個性を認めて信頼することで操作の流れがスムーズになりました。
二人の掛け合いもリズムが良く、楽しみながら一気に読めるシリーズに進化してした感じがします。
毎回登場する生物に関する蘊蓄も魅力の一つです。
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警視庁いきもの係シリーズの第二弾
この作品は長編です
須藤と薄のコンビが今回も大活躍!
今作は蜂についてのいろいろなことを
知ることができました
もちろんストーリーも楽しめました
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スズメバチ、聞いただけでゾットするわ。
あの大きい蜂がブンブン飛んでいるだけでも怖いのに、それを使うなんて、悪質。
薄圭子のマイペースさが可愛い。
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今回は長編。対象は蜂。蜂だけでこんなに話が盛り上げられるのがすごい。動物だけでなく植物にも詳しい薄。人間<動物っていう考え方が面白い。着眼点が人と違うんだろうな。読み応えありました。次巻も楽しみー。
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お嬢ちゃんは相変わらずで、まぁそういった意味でお嬢ちゃん。
田之倉ちゃん、次作でも登場するのかしら?入院キャラじゃなく普通に活躍して愛らしさを存分に発揮して欲しい。
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蜂をつかったあれこれは、すごいアイデアだと思う。実際、電車とかバスとか建物とか、閉鎖空間でスズメバチなんかがいきなり現れたら、冷静に対処できる人はほとんどいないだろう。
全体の組み立ても、文章のテンポもいいので、気持ちよく一気読みできました。
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相変わらず2人の話が続かなくてイラッとしたり面白かったり。
けど、薄の動植物にかける知識と行動はすごい。
本物。ちゃんと愛して育てないと何にでもなってしまう動物たち。枯れちゃう植物たち。
蜂は怖いわ。復讐に使っちゃダメだけど、悪人をなんとかできないのか?警察のカチカチはもう少しなんとかならないの?とも思ってしまう。
結論とか動機がバタバタだったのが残念。
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08月-10。3.5点。
警視庁いきもの係、第3弾。今回は長編。
ある教団への強制捜査の前、管理官が狙撃される。一方都内ではスズメバチに襲われるという事件が続き。。
面白い。動物の生態を追いながら、上手いこと事件に絡めていく。薄巡査の鋭い着眼点が、捜査に非常に役立っている。
次作も期待。
Posted by ブクログ
ドラマを見ていましたが、やっぱり原作のほうがいろいろ濃いですね☆彡おもしろかったです。
動物ウンチクは置いといて(;^_^A須藤さんと薄さんの会話はおもしろかった!
ドラマでみたので、結末は知ってましたが、サラッとしてるんですねー。
薄役の橋本環奈ちゃんが可愛いし、ぴったりな感じでした(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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シリーズ第2弾
バリバリ捜査一課出身と動植物に精通したコンビが事件を解決していくお話。
本作は蜂に絡めた長編作。
事件がアチコチで起きて登場人物と事件がなんだかややこしくなってるなと感じた。
最後までぐんぐん読めますがどちらかといえば、短編集の方が楽しめるシリーズかも。
Posted by ブクログ
警視庁いきもの係シリーズ第2弾は、地下鉄サリン事件や警察庁長官狙撃事件を彷彿とさせる事件を描いた長編。
ただし、列車内で放つのは化学物質ではなく蜂!
山で蜂に襲われた男性、高速道路を走行中に車内に投げ込まれた蜂が原因で自動車事故で亡くなった男性、銃撃された警視庁の管理官、全ての事案が繋がるとき、事件はテロの様相を呈する。
今回は長編だけあって、なかなかの読み応え。それでいて、須藤警部補と薄巡査の掛け合いも健在で、蜂を始めとする動物の蘊蓄も楽しめる。さらに、今回は所轄の若き刑事・田野倉巡査部長が登場し、新たなメンバー誕生の期待も。
通勤ラッシュの車内でスズメバチが放たれたら、確かに大パニックが起こり、確かに怖い・・・目の付け所もなかなかの作品でした。