あらすじ
「人間の視点で物を考えないでください」 動物オタクの天然系巡査・薄圭子のアニマル推理が大爆発! ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム……現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり出す。コンビを組む元捜査一課の鬼刑事・須藤友三も、薄を認め始めるが。大好評シリーズ、待望の第3弾。
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講談社文庫・フジテレビドラマ「警視庁いきもの係」原作。
元捜査一課の鬼刑事・須藤友三と薄圭子のコンビが事件を解決する大好評シリーズ「警視庁いきもの係」の三作目。
1、2作は未読ですが、すんなりと3作目からもOKでした。
薄圭子のボケっぷりが笑えます。刑事物ですが、そこかしこに笑いもあり、楽しめる。
動物好きじゃなくても、もちろん、楽しめる作品。
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大倉崇裕の連作ミステリ作品『ペンギンを愛した容疑者 警視庁いきもの係』を読みました。
ここのところ、大倉崇裕の作品が続いています。
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動物大好き女性巡査と元鬼刑事で現窓際警部補の警視庁いきもの係コンビが、ペンギン屋敷の溺死体に秘められた殺意の証拠を解き明かす。
「人間の視点で物を考えないでください」 動物オタクの天然系巡査・薄圭子のアニマル推理が大爆発!
ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム……現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり出す。
コンビを組む元捜査一課の鬼刑事・須藤友三も、薄を認め始めるが。
大好評シリーズ、待望の第3弾。
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2015年(平成27年)に刊行された作品で、警視庁いきもの係に所属する窓際警部補・須藤友三(すどう ともぞう)と動物大好き新米巡査・薄圭子(うすき けいこ)のコンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するミステリ……フジテレビ系でテレビドラマ化もされている警視庁いきもの係シリーズの第3作です。
■ペンギンを愛した容疑者
■ヤギを愛した容疑者
■サルを愛した容疑者
■最も賢い鳥
■解説 佳多山大地
「人間の視点では、この謎は解けません」 ペンギン屋敷の溺死体! 秘められた”殺意の証拠”をアニマル推理で解き明かせ! 警視庁「いきものがかり」の名(迷)コンビが大活躍!!
強面の窓際警部補・須藤友三と動物オタクの女性巡査・薄圭子の名コンビが、動物にまつわるさまざまな難事件を解決する、大人気「コミカル・アニマル・ミステリー」シリーズ……登場する動物はペンギン、ヤギ、サル、そして最も賢い鳥と言われるヨウム(オウムではないことに注目!)です、、、
警視庁の「いきものがかり」というべき、総務部動植物管理係のコンビの活躍を楽しめる4つの短編を収録した傑作集です。
堅物強面の須藤友三と、動物のエキスパート薄圭子が、毎回珍事件を解き明かす……本作品では、ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム等の生き物が登場、現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり出す展開が愉しめましたね、、、
須藤と薄のコンビの信頼関係・絆が事件を解決しながら強くなっていく過程や、薄が須藤に頼られる存在に成長する姿が印象的……シリーズの魅力がさらに高まる一冊でした。
軽めでテンポの良い展開は相変わらずですが、ミステリ要素もバランス良く織り込んであり、本当に愉しめるシリーズです……でも、書棚の在庫はここまで、、、
現時点、この後に3作品が刊行されているようなので、ぜひぜひ読んでみたいですね。
以下、主な登場人物です。
須藤友三(すどう ともぞう)
警視庁総務部総務課・動植物管理係の課長代理心得。
階級は警部補。50歳。独身。
元は捜査一課の刑事で、「鬼の須藤」と恐れられていた。
銃で頭部を撃たれ、弾丸は摘出されたが捜査一課をお払い箱となり、総務課・動植物管理係に左遷される。
薄圭子(うすき けいこ)
警視庁警察博物館所属の巡査。
幼少期から動物に対しての異常な興味と天才的な記憶・考察力を発揮し、北海道の大学で獣医学を専攻していた。
26歳のときに動植物管理係人材募集のための警察官採用特別試験に合格。
石松和夫(いしまつ かずお)
捜査一課所属の警部補。鬼瓦のような顔をしている。
須藤とは警察学校の同期であり、須藤が捜査一課にいた頃はライバル関係だった。
福家警部補シリーズに登場する石松和夫と同一人物。
日塔(にっとう)
捜査一課所属の警部補。
巨体で、捜査へのアプローチも威圧的、暴力的な、古いタイプの刑事である。
田丸弘子(たまるひろこ)
総務部総務課の事務職員。
暇をもてあます須藤に「サルでもわかるパソコンシリーズ」などで勉強を勧める。
お茶淹れは天下一品で、調べ物などのサポートも手際よい。
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シリーズ、第3弾。
動物に関する知識は並外れているが、どこか天然で日本語がおかしい(?)薄巡査。
そして、元捜査一課の強面刑事・須藤警部補。
この2人の凸凹コンビが、難解な事件の真相に迫る。
今回は、ペンギン、ヤギ、リスザル、ヨウム(オウムやインコの仲間)の4編。
それぞれ動物の生態や習性が事件の鍵を握る。
ペンギンは、寒いところにいる。
ヤギは、紙を食べる...
以前から常識と考えていたことが、違うとのことで、ウンチクも学べます。
2人の関係も、ユーモア溢れる会話が飛び交うなど、ますます楽しくなります。
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須藤と薄のユーモア溢れるやり取り、動物への知識と深い愛情、事件解決への道筋とその裏に潜む人間(動物)ドラマ。これだけの要素が短編にぎゅっと濃縮されているので、一編ごとの読み応えが重厚。「ペンギンを愛した容疑者」と「最も賢い鳥」のラストはただただ感動。
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安定して面白いし、ミステリとしては動物を絡めながら意外な方向から謎解きに至る物語はさすが。
「サルを愛しすぎた容疑者」はいろいろ面白く、そしてミステリの歴史を重ねたニヤって出来る作品でした。
2912冊
今年140冊目
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軽そうなトーンにも関わらず、推理と構成は意外としっかりしていて、どんどん面白くなってきている印象。
大倉氏はオタク的な要素を作品に取り込むのが本当に上手いなあ。
Posted by ブクログ
今回は、ペンギンとヤギとサルとヨウム。「ヨウム」?オウム?・・ヨウムだそうです。詳しく本編で。動物たちが犯罪を暴くヒントをくれる流れは一貫した話の運びです。薄巡査が引くて数多な存在が故の懸念を抱きながらの捜査が続く。いずれも解決に導き手柄を重ねる一方でコンビ解消の心配がチラチラと。
私が気に入ったのは、産廃っぽい名前の人が登場した場面でした。いつもの会話が可笑しさを司る何かをくすぐられた。
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
第1弾が短編集。
第2弾が長編作。
第3弾が再び短編集。
捜査一課出身の刑事と動植物に精通した刑事コンビが事件を解決していくお話。
このコンビもだいぶ仲良しになってきました。
事件もコメディ風な印象がらだいぶ重いテーマにも踏み込んできてる感じがします。
そこも動物を絡めて読みやすくなっているなと思います。
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ペンギンを個人で飼うのはほぼ不可能だと思いますけど、なるほどこういう設備を作って維持できれば飼えるわけですね。
このシリーズは動物が関係するミステリーですが、ある意味では動物の飼い方のハウツーにもなってますね。
Posted by ブクログ
ドラマ化されて大好きだったので読み続けているシリーズ☆
今回は蘊蓄少なめ。そして飼われているペット達からどうやって犯人を突き止めるか、ここが肝!うまく描かれていていつも感心しちゃいます☆
今回も色々な動物が出てきますが、意外とヤギが可愛い☆でもヤギ編の犯人が憎たらしい!
最後のヨウム編がなんかあっさり終了…って感じではありましたが、今回も楽しかったです♪
Posted by ブクログ
警視庁いきもの係シリーズ第3弾。
前作は長編だったが、今作はまた短編集に。
ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム。
色々な生き物の生態を知ることもできて、安定して楽しめる。
動物をこよなく愛する薄巡査が、人間にも興味を持ち始めたようで、シリーズは今後も続いていくようなので楽しみです。
Posted by ブクログ
09月-03。3.5点。
警視庁いきものがかりシリーズ。中編3編。
安定の面白さ。着眼点が面白い。ペットに関する知識から、疑問点を見つけ、捜査。