大倉崇裕のレビュー一覧

  • 福家警部補の挨拶 福家警部補シリーズ1

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    倒叙ミステリ短編集

    こういう書き方は失礼にあたるのかもしれないけれど、普通に面白かった、です
    これといって特筆する何かがあるのでもなく、普通に面白かった

    あとがきでも書かれている通り、探偵役の福家警部補は存在感が薄く生活感の排除されたキャラクターとして描かれています
    だからこそ倒叙ミステリとしての作品性が印象として残り、シンプルな良作という読後感が残った、みたいな

    作者は大層なコロンボマニアのようで、本家を知っているとニヤリと出来る部分も多々あるようです
    「コロンボ、通ってないから見てみたいな」なんて思って調べてみたら、動画配信サイトではHulu独占との事
    未加入、残念……

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    2025年03月20日
  • 怪獣殺人捜査 高高度の死神

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    脚本を手がけた映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のメガヒットも記憶に新しい著者による怪獣殺人捜査シリーズ第2弾。怪獣省なる専門の省庁が作られるくらい国内外で怪獣被害が頻発する世界が舞台のミステリー小説。前作よりも政治サスペンス要素が増していて面白かった。アメリカもロシアも絡んでくるストーリー展開はさながらスパイ小説。特に『赤か青か』はタイトルが古畑任三郎で中身が『ゴジラVSデストロイア』の香りがして個人的に一番好き。そして何より相変わらず船村のキャラクターが最高w

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    2025年02月25日
  • 怪獣殺人捜査 高高度の死神

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    7年前の放火殺人で死刑判決を受けた死刑囚が冤罪?謎が謎を呼ぶ展開がジェットコースターでした。

    前作よりもミステリー色が濃いかな?
    岩戸と船村コンビも正反対ながら良いバディでした。

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    2025年02月24日
  • 怪獣殺人捜査 高高度の死神

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    シリーズ第2弾

    前作よりも怪獣殲滅はどちらかというとアッサリで、そこに絡んでくる人間との駆け引きを描いていた
    怪獣も怖いけど、実は人間の方がってことなんだろう

    予報官の岩戸正美がメインではあるのだが、どのストーリーも警察庁特別捜査室の船村の存在が際立っている

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    2025年02月12日
  • 怪獣殺人捜査 高高度の死神

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    空とぶ怪獣が飛行機に迫ってくる! さらに機内では殺人事件が発生し… #怪獣殺人捜査 #高高度の死神

    ■あらすじ
    怪獣が存在する世界。怪獣省の予報官である岩戸正美は、近年見ることのなかった飛行怪獣を殲滅すべく指揮をとっていた。一旦は無事解決するも、その後に岩戸が飛行機に搭乗しているタイミングで再び飛行怪獣が姿を現すのだ。さらにその飛行機内では、殺人事件も発生してしまう。

    犯人は誰なのか、そして犯行方法や動機は… そして飛行怪獣から逃れ、殲滅することができるのか… 怪獣殺人捜査シリーズの第二弾!

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろいっ! 相変わらず世界観が完成されていてスゴイ。もし実際に怪

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    2025年02月06日
  • 福家警部補の報告

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    コロンボの日本版といった感じ。
    犯人は読者に明示されていて、謎解き役の福家警部補が閃き観察眼から証拠を固めてゆく。
    福家警部補はコロンボと違い、ヨレヨレのコートを着ているわけでなく小柄、童顔で縁無しの丸メガネを掛けた警察官には見えない女性。
    1話目はかつて一緒に同人誌を出していた出版社営業部長を殺害した漫画家のお話。
    2話目は解散した暴力団の元ナンバー2が解散を不服とし誘拐事件を起こした元組長の次男を殺害するお話。
    3話目は息子を交通事故で無くし自身もその事故で車椅子での移動を余儀なくされた母親とその夫が行う悪人刈りのお話。
    2話、3話の犯人は福家警部補に追い詰められながらも警部補のキャラクタ

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    2025年01月16日
  • 福家警部補の考察

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    4作品を収録。やっぱり短編のほうがしっくりくる。とくに「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」は、ミステリーらしくておもしろかった。
    いままでとは勝手の違う犯人(「上品な魔女」)、後日談あり(「安息の場所」)など、シリーズ5冊目でも飽きさせない展開。
    続刊、あるといいなぁ。

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    2025年01月10日
  • 犬は知っている

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    ファシリティドッグの存在をこの小説で知った。
    犬に嘘をつく必要がない。
    犬の前ではありのままの自分でいられる。
    そこに人間の善悪は存在しない。
    温かい涙が出た。
    入院患者との触れ合いとは別に、ピーボにはもう一つの明るみに出せない任務があった。
    後半に行くに従って、ピーボがあたかも推理をしているような描写が見られた。
    いえ、確かにピーボは賢い。しかし「まさかな」とは思う。
    私もファシリティドッグに会ってみたいがあいにく入院の予定はない。
    病気と戦う人々が一人でも多くファシリティドッグと触れ合い、前向きになってもらえればと思った。そして、職業を持つ犬、それ以外にも世界中の犬たちが、大好きな飼い主と

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    2025年01月07日
  • 福家警部補の報告

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    3作品を収録。こらまでとは違った展開の作品があったからか、短編よりも犯人の心情がより細かく描かれているせいか、シリーズ既刊2冊とは少し雰囲気の異なる印象だった。
    とくに「少女の沈黙」は印象深い。仁義を重んじるヤクザ。現実世界とは乖離した、任侠映画のような古くさい美徳が、不思議と犯人を魅力的に見せてしまう。

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    2025年01月01日
  • 樹海警察2

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    柿崎警部補とその仲間たちパート2
    言葉のやりとりが面白くて、笑いに溢れている。残酷で凄惨な死体にまつわる話であるというのに。
    警部補として現場での経験を積み実力をつけても、あのまま柿崎らしさを失わずにいてほしいと思った。
    パート3が出ないかなあと思う。柿崎が霞ヶ関に戻るまで続いてほしいこの物語。

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    2024年12月30日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    福家警部補シリーズ第2弾!
    倒叙モノで通すわけだから、極端なことをいえばワンパターンなのだけど、飽きずに読めるのは、犯人のバリエーションとそれに負けないマニアックぶりを垣間見せる福家のキャラクターも大きいと思う。
    第2集の犯人は、元探偵で警備会社の社長、脚本家、漫才師、玩具企画会社社長。福家は経済誌を読み、ドラマや映画に詳しく、漫才が好きで、特撮ヒーロー番組もチェックしている。
    楽しく読めた第2集。

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    2024年12月08日
  • 福家警部補の挨拶 福家警部補シリーズ1

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    大好きなシリーズの第一作。
    福家のキャラクターもいいし、常に第三者目線で進行することで、福家の考えが読めないのも、ミステリーとしてのおもしろみが増していい!
    私生活がいっさい見えず、フルネームさえも不明ながら、飛び出すうんちく、こだわり、酒豪っぷり。また、ときに証言者にかけるシンプルながらも心を打たれる言葉。
    第一作では『オッカムの剃刀』のラストシーンに唸った。なるほど!!

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    2024年12月02日
  • 犬は知っている

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    警察犬であるが、警察病院に入院している患者の治療にあたるピーポである相棒の笠門のと2人で事件を起こした命少ない人から、ピーボを相手に最後の話をし(昔の犯罪)そこで事件を解決していく。ストレスも溜まると思うが、頑張って毎日自分の仕事をこなす。ピーボの気持ちを考えると少し悲しくなる。

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    2024年11月15日
  • 福家警部補の考察

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    東京駅を出発した新幹線の車中、殺人犯が同じ車両で乗り合わせた女性は警視庁捜査一課の福家と名乗る。目的の京都駅で逃げ切るまで、残り二時間――移動する密室内の攻防にタイムリミット・サスペンスの趣向を盛り込んだ日本推理作家協会賞候補作「東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き」など全四編を収録。類稀な洞察力を駆使して容疑者たちと対峙する警察官探偵の活躍を描き、現在の倒叙ミステリを代表するシリーズに成長した〈福家警部補の事件簿〉第五集。

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    2024年10月05日
  • 福家警部補の挨拶 福家警部補シリーズ1

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     『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』を彷彿とさせる倒叙ミステリーで、序盤で犯行シーンが書かれて福家警部補が捜査していき、ラストで犯人に突きつけるというのがおおよその流れで、基本的に犯人視点で描かれているので福家警部補の不気味さが際立っていた。また追いかけたいシリーズが増えた。

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    2024年09月27日
  • アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係

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    警視庁いきもの係シリーズ第5弾です。
    アロワナ…今回は魚ね!と思い読み始めると、初めはタカを愛した容疑者でした。
    オスのオオタカが登場です!
    脇役でハリスホーク(モモアカノスリ)もいます。
    鳥の話はやっぱりわくわくしますが、やはり自然の中で野鳥として生きている姿がいいなぁ。

    こちらの作品の中の表題作は福家警部補シリーズとのコラボなのですが、私はそのシリーズは未読なので、楽しさ半減でちょっと残念。

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    2024年09月09日
  • ゾウに魅かれた容疑者 警視庁いきもの係

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    繋がりが、よくわからない所があったけれども、楽しく一気に読むことができた。
    薄という、面白いキャラも良かった。

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    2024年09月09日
  • 犬は知っている

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    ネタバレ

    面白かった
    ファシリティドッグという言葉を初めて聞いたけれど、自分も犬にパワーをもらっていたのでよくわかる
    訓練もみんな誰かのため 誰かのために動けるのって本当にすごい
    そして、ついている人もすごい
    感謝も愛情も全て犬に来るけどずっと彼だけを守るのが役目なんて…
    犯罪者の心を聞くってうまくいくのかなって思うけど、アリだなって思った
    真実だったらやっぱり残したくなるし、暴かれなくちゃいけないと思うから
    ピーボの感情コントロールうまい すごくうまい
    ちゃんとみんなのために仕事をして、笠門には甘えて バランス大事
    続編とかあるのかなあ
    大変だろうなあ

    犬に囁く
    犬は知っている
    犬が寄り添う
    犬が見

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    2024年09月03日
  • 小鳥を愛した容疑者

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    個人的には量が多いので敬遠したい本ではあったが、欲に負けて読んでしまった←
    4話分、小話にしては量が多いけれども、一つ一つが繋がっている訳では無いからなんとか読破!
    小鳥、ヘビ、カメ、フクロウがそれぞれテーマになってて、どの事件もその動物たちの特徴が絡んでいて面白いし、薄巡査の知識量には脱帽もの…
    話の脱線が多いから少しイライラしてしまったけれども、現場畑の警部と動植物かかりの巡査の、それぞれの得意分野も生かされるよきお話でしたฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2024年08月18日
  • 死神さん

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    無罪判決が出た事件の再捜査を専門とする、警視庁のどこの部署にも属さない伝説の存在である通称 死神。捜査の際に超法規的な謎の権力を駆使して当時の捜査員を1人選んで相棒にする。という構成の中編集。
    想像より本格的で、かつ死神のアプローチがトリッキーではなく王道をゆくもので、想像よりかなり面白かった。

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    2024年07月30日