あらすじ
初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。署長に挨拶も行かず署員からおもむろに渡されたのは、カーキグリーンの軍用ベストやズボン、そして登山靴──。さらに連れて行かれた場所はなんと樹海……!? 栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務することに……! 腐乱死体から事件の匂いをかぎ取る!! 書き下ろし樹海警察小説登場。
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何故この人はこう見えるよう振舞っているのか、を見抜く必要があるのが日常なんだと思う。
新任警部補殿に関しては、そんなのまったく関係ない。思惑など読まない。ひたすら真っ直ぐな道を踏みしめる。
最終的にここまで愛されるとはね。まぁきっとアレも愛なんだよ。たぶん。
たったひとつ文句を言うなら全員の苗字が読めな過ぎて覚えるの放棄した。覚えられませんでしたーっ!
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個性が爆発しているメンバー相手にも警察官の鑑を素で貫き通す柿崎さん
周りは変わらず自分が変わったと思っているけど、柿崎さんの影響はしっかりとでていると思う
チグハグで好き勝手にやりながらも連携が取れている不思議。面白くてドンドン読み進めてしまった・・
こういうお堅い人間が少しずつ絆されていくの好き
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「警視庁いきもの係シリーズ」面白いです。大倉崇裕さん「樹海警察」、2017.10発行です。青木ヶ原樹海は毎年50~80の遺体が発見されるとか。警察の担当部署は山梨県警上吉田署・地域課特別室。その室長に着任した柿崎勇警部補(警察庁、キャリア組)、迎える室員は栗柄慶太巡査、桃園春奈巡査、そして明日野裕一郎巡査長。正義感に燃える室長と失うものは何もない3人の警察官の名(迷)コンビ、刑事課をてんてこまいさせます。続編を希望します(^-^)
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面白かった。
樹海で見つかる死体を話しのメインにすえ、ミステリとして二転三転させるのはさすが。
最後のは結構ゾクっとしました。
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今年177冊目
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幹部候補生として警部補になった柿崎が任命された場所は山梨県警上吉田署と聞いた事もない辺鄙な場所。しかも、挨拶もそこそこに渡されたカーキグリーンの軍用ベストに登山靴。連れて行かれた場所は樹海。そこで見つかった遺体専門の部署の責任者を任される事に。部署のメンバーは一癖ある者ばかりで…
樹海のイメージそのまの部署で、ある意味追い出し部署なんでしょうけど、鋼のメンタルとズレた思考の柿崎にはもってこいの部署に思えました。
部下の特別室へ異動希望した理由も切なくて、柿崎が助けて貰った幽霊は本当に探していた人達だったのかもしれないですね。
犯人がまさかの人で驚きでした。
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青木ヶ原の『樹海』をテーマにした刑事物語、3編。
大倉崇裕氏の斬新なテーマ設定ですね。
山梨県上吉田警察署地域課特別室に着任したエリートキャリアの柿崎警部補。
しかし、部下の3人は、一癖も二癖もある人物ばかりで、上司の指示を、平気で無視する人物ばかり...
この樹海では、年間50〜80件もの遺体が発見され、ほとんどは自殺体として処理されるが、中には不審な遺体も...
まだ、発見されない遺体も含めると、一体どれほどの遺体があるのやら...
最後の第3話の真犯人は、何と何と...意外な人物でした。
それほど複雑なストーリーではなく、きっちり伏線もありますが、つい、見逃してしまいました。
登場人物の名前が、全てフルーツに関係するのは、クスッと笑えます。
是非、シリーズ化を。
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エリート警部補がひと癖もふた癖もある部下達に振り回されつつ事件を解決。サラッと読めます。これから警部補殿がキャリアとしてどうなるのか非常に気になります。続編を希望します(^-^)
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エリート警察官が飛ばされた先は富士の樹海で見つかった遺体専門の部署。
お決まりの曲者ばかりの部下に囲まれるという設定だが、最初は四角四面でエリート風を吹かせるいけすかない警部補が、次第にその四角四面さが魅力になっていく。部下たちそれぞれの事情や、県警とのイザコザなども絡まり、予想外に楽しめた。
続編があっても良さそうだが、この一冊で完結のようだ。
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エリートさん、とんでもないところに飛ばされちゃったのね。
最初は、性格に問題ありのとんでもエリートと思ったのに、どんどんイメージが変っていっていい感じ。
2人の部下も色々ありそう。
彼らのその後も見てみたい。シリーズ希望。
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青木ヶ原樹海が舞台。基本的に腐乱死体か白骨死体が見つかってから話が始まるので、これでストーリーを成り立たせてるのはすごい。ややコメディタッチですが、これはまぁ映像化できないよねぇ。
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2018年1冊目。樹海で発見された遺体を専門に扱う地域課特別室。樹海はいまだに未知の領域という印象が強くて、興味深く読めました。生真面目な柿崎と破天荒な部下達が、徐々にお互いを認めていくのが良かった。
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初任幹部科教育を終えたキャリア警察官の柿崎が配属されたのは山梨県警上吉田署の富士樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室。
栗柄、桃園、明日野の3人の個性的な部下に振り回されながら、樹海で発見された居たいから事件の匂いを嗅ぎ付け、解決していくというストーリーはプロットもしっかりしていて、3つの事件の短編構成になっているものの一貫した伏線も張られていて面白く読みやすい作品だった。
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山梨県警上吉田署地域課特別室に配属された警察庁キャリア組の柿崎努警部補。そこは富士山の裾野・青木ヶ原樹海で年間数十体見つかる遺体を専門に扱う部署だった。部下は個性的な3人で、それぞれが樹海に深く関わっていた。そんなメンバーで、自殺と思わせた殺人事件を解明していく。ややグロい描写はあるが、ちょっと変わった警察モノとして面白かった。
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樹海でみつかる遺体に事件性があるかどうかを専門に行う山梨県警所轄特別室のお話。
シリーズ第1弾。
3話からなる短編集で特別室のメンバー3名それぞれのお話で主役となっております。
樹海の恐ろしさをやや読みやすいテイストで表現されているので次作も楽しみです。
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柿崎が、特別室に赴任させられた理由は、まだ明確になっていない(と思うが読み落としたか?)。そこに「2」の伏線があるのか?
ベストテン物には入らないだろうけど、のんびり読むのにはこの上なく素敵です。
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山梨県警上吉田署へ期間限定配属になったキャリア組の柿崎警部補。
その仕事は、青木ヶ原樹海で見つかった遺体専門の部署だった。
登場人物が、かき、あけび、もも、くり…と果物を含むの姓で、舞台は樹海ということで、事件よりも人間模様がメインの物語かなと想像しながら読み始めたが、意外にも事件捜査が多く、警察物の作品でした。
正論で突き進む柿崎と、クセあり部下たちがチームになっていく様子は、なかなか面白かった。
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初任幹部科教育を終えて警部補になった柿崎の初の配属先は、なんと山梨県警上吉田署の樹海専門部署。刑事課につまはじきにされながらも警察官としての正義を曲げない堅物の柿崎と、癖のある部下たちが事件を解決する短編集。
樹海専門部署という設定と、キャラの立った登場人物のやりとりが面白い。最終話の荒唐無稽さも樹海ならありかなという気になる。いきもの係みたいにドラマ化してほしい。
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山梨県警上吉田署地域課特別室という、地方の警察署、それも樹海の遺体処理を担当するという聞いたこともないような部署に異動させられた柿崎努。
樹海の遺体処理が専門という、奇抜な舞台設定に興味を惹かれた。
初級幹部科の教育を終え、警部補になったばかりの柿崎が、なぜ、そんな辺鄙な場所へ追いやられることになったのか、そして、エリートの道から外されたか、この作品からはわからなかったが、きっと続編であかされることだろう。
柿崎という男の頭の固い、融通のきかない性格に、最初は、イヤミなヤツだと思ったが、その頭の固さは、まっとうな正義感と、警察官の誇りに裏打ちされたものだ。
柿崎が吐く正論は、近頃は、誰も恥ずかしくて口にしないものばかりなところが、逆に、すがすがしさを覚えた。
一筋縄ではいかない部下2人に翻弄されながら、部下の心をつかんでいくくだりも、なかなか面白かった。
ただ、同じ作家さんの「いきもの係」シリーズには、およばない、と思う。