あらすじ
初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。署長に挨拶も行かず署員からおもむろに渡されたのは、カーキグリーンの軍用ベストやズボン、そして登山靴──。さらに連れて行かれた場所はなんと樹海……!? 栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務することに……! 腐乱死体から事件の匂いをかぎ取る!! 書き下ろし樹海警察小説登場。
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Posted by ブクログ
幹部候補生として警部補になった柿崎が任命された場所は山梨県警上吉田署と聞いた事もない辺鄙な場所。しかも、挨拶もそこそこに渡されたカーキグリーンの軍用ベストに登山靴。連れて行かれた場所は樹海。そこで見つかった遺体専門の部署の責任者を任される事に。部署のメンバーは一癖ある者ばかりで…
樹海のイメージそのまの部署で、ある意味追い出し部署なんでしょうけど、鋼のメンタルとズレた思考の柿崎にはもってこいの部署に思えました。
部下の特別室へ異動希望した理由も切なくて、柿崎が助けて貰った幽霊は本当に探していた人達だったのかもしれないですね。
犯人がまさかの人で驚きでした。
Posted by ブクログ
初任幹部科教育を終えたキャリア警察官の柿崎が配属されたのは山梨県警上吉田署の富士樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室。
栗柄、桃園、明日野の3人の個性的な部下に振り回されながら、樹海で発見された居たいから事件の匂いを嗅ぎ付け、解決していくというストーリーはプロットもしっかりしていて、3つの事件の短編構成になっているものの一貫した伏線も張られていて面白く読みやすい作品だった。