大倉崇裕のレビュー一覧
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「死神」と呼ばれる儀藤は、すでに解決済みの事件の再捜査で真相を突き止める為に、必ず相棒を決める。その相棒は地位が危うい人ばかりで…
ねちっこい捜査で辟易する相棒達だけど、事件の真相が近づく度に気持ちが変わってき、そして、事件解決後は相棒達は上司の弱みを儀藤から知らされて再び元のポジションへと戻っていくのが爽快でした。
お気に入りは「死神 対 死神」。
死刑囚の冤罪を晴らすのが今回の目的。タイムリミットは次の日までで、どう解決するのかハラハラしっぱなしでした。副総監まで上り詰めた亀島が、事件の本質を全く理解していなかったけれど儀藤と組んで心持ちが変わり、今度は上司の一掃が出来そうで、こ -
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「警視庁いきもの係」今回は長編。いきもの係の事務員、我らが弘子さんからの休日定期連絡がなかった事が発端となり彼女の拉致事件が発覚。プロが証拠隠滅をしたであろう自宅で本に挟まれていた井の頭動物園のチケットからどうやらゾウが鍵だという事で須藤と薄はラオスへ飛ぶといういきもの係海外編。相変わらずの二人の掛け合い漫才と人間なんて野生動物に比べたら雑魚扱いの薄の戦闘能力がパワーアップで畳み掛けてきて楽しい。取材効果がっちりの臨場感たっぷりなゾウ使い体験や救出劇でのハードボイルド展開や事件のそうきたか、な真相と満腹満腹。福家警部補や「死神」儀藤警部補も出てきたけど今度は須藤と薄がそちらに出演?したらにやり
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2000年の秋葉原を舞台に描かれるアクション要素強めのミステリー小説。
2000年といえばまだ2ちゃんねるができてわずか1年、世間一般の認知度は無いに等しく、まさに白い目で見られていた頃の話だ。犯罪系とはまた違うアンダーグラウンドな世界をオタク歴35年の著者がテンポ良く描いていく。
全くオタクに興味も理解もない女性警官、九重の目線から当時の秋葉原を取り巻く環境や事件に対する警官の対応まで、これらの要素を巻き込んでアクション小説として仕上げられている。
面白いのはこの部分
警察がオタクの対応を嫌味たっぷりに突っぱねた事もあり、オタク界隈や秋葉原で起きた事件は警察へ通報しなくなった。
これは2 -
購入済み
さくさく読めました
昨晩購入し通勤時間や休憩中に読んでいました。
一つ一つの依頼が凄まじい速さで解決されていくのが、爽快感というかわくわくしながら読めました。 -
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警視庁いきもの係、シリーズ第4弾。
TVドラマも放映され、益々面白くなって来ましたね。
須藤警部補と薄巡査の掛け合い漫才(?)も、健在です(笑)。
今回は、ピラニア、クジャク、そしてハリネズミ。
それぞれひねりが効いたミステリーです。
なかなか気付かない様な伏線もあります。
また、今回から、動物アレルギーの部下も増え、益々パワーアップ。
更に、監察室とのトラブルや、福家警部補の影など、盛りだくさんで、嬉しくなります。
最後に、監察室とのトラブルから、クビを覚悟した須藤警部補ですが、鬼頭管理官の采配で何とか収束。
鬼頭管理官、流石です。
再び、刑事を続けられるとの思いが涙に...
ウルウル -
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『警視庁いきもの係』として、TVドラマ化もされた原作。
頭部に銃撃を受け負傷した警視庁捜査一課のベテラン刑事・須藤警部補。復帰後の職場は、リハビリも兼ねた警視庁総務部総務課『動植物管理係』。
そこは、容疑者などのペットを保護する係。
須藤警部補の相棒は、ペットには詳しいものの、どこかずれている薄(うすき) 圭子巡査。
この凸凹コンビの2人が、様々な現場のペットを通じて、難解な事件の謎を解き明かす...
シリーズ化もされており、本作では、表題にもなっている小鳥に、ヘビ、カメ、フクロウの4編。
それぞれ伏線があり、最後は『あっ』と言わせる結末になっています。
掛け合い漫才のような2人の -
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文庫化されてから、ずいぶんと遅ればせながら、福家警部補の3冊目です。
「禁断の筋書(プロット)」「少女の沈黙」「女神の微笑(ほほえみ)」と、長めの短編3編が収録。
倒叙物って、犯人への共感が大きくなるほど、そして探偵の実力がすごければすごいほど、探偵を鬱陶しく感じるんですね。
これまでの2冊では、そんなことあまり思わへんかったけど、「禁断の筋書(プロット)」と「少女の沈黙」を読んで、はじめてそんな風に思いました。
それから、これまで、その鋭い観察力と推理力、犯人の追い込み方に比して、どこか抜けてるとさえいえる普段の言動の数々は、福家警部補自身が周囲を油断させたり、距離を詰めるために、意識し -
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ネタバレアニゴジのノベライズ。怪獣黙示録、プロジェクトメカゴジラはプレストーリーだったが、こちらは本編。もちろんプレストーリーの方を読まなくても話はわかりますが、できれば怪獣黙示録の方から読んでおいた方がストーリーがわかりやすいです。
万物の霊長として地上を支配していた人類が、1999年の怪獣・カマキラスの出現を皮切りに次々に現れる怪獣たちに生存を脅かされていた。そんな中、最大のいける絶望ゴジラが出現し、人類は地球を離れる決断を下す。20年後、新居住地発見を断念した人類は、再び地球に戻り、ゴジラが支配する2万年後の地球に降り立った。
破壊神ゴジラは怪獣という枠を超えて、もはや惑星と同一のものといっ