雲田はるこのレビュー一覧
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ITAN買いだして面白かったので購入。落語という歴史ある繋がりの芸を軸に人間の一つのことにかける思いを描いた作品でした。
共に沈める覚悟があるからこそ浮かぶこともできる。落語という文化は現代においてもなお受け継がれているものですが、庶民すべてが知っているかというとそうではありません。そんな文化のなかで客との間に取り憑かれた男たちがカッコよく映りました。嫉妬、羨望、焦燥といった感情すらも落語でもって表現して、客の反応に喜ぶ。落語が好きだからこそ、引けない菊比古と助六の掛け合いも鬼気迫る感じがしてよかった。
この作品は、落語を取り巻く環境や問題などそういった描写も多く、またキャラクターた -
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この巻の途中から、八雲と助六編が始まりました。
もうね、八雲(菊)さんと助六(初太)さんのかっこいいこと、かっこいいこと!
二人の出会いの頃の菊はかわいすぎるけど!
今までの絵から想像していた助六さん、もっと余裕のあるおじさまって感じでしたが、全く違いました(笑)
でも、突拍子もないところが面白くて、かっこいいです。
こういう人って人間味があふれてて、昔の落語家さんっぽくてよいですね。
そんな助六さんに劣等感をもつ八雲さん。
でも、八雲さんは八雲さんで素敵なのに。
自分にないものが欲しくなるのは人の性みたいなもので、仕方ないんだけど、八雲さんだって十分天才だろうに…。
ただ、八雲さんってだ -
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ネタバレ興味がないわけじゃないけど、なんとなくかわいいだけの印象があってスルーしていたけれど、巷の“小樽篇”高評価につられて、時系列的にも問題ないとアドバイスも頂いたので、本編すっとばしていきなり読んでみました。
引っ越してお隣さんになって以来、屈託がなく優しい恵ちゃんに、こっそりと(周囲には丸わかりの)恋心を抱いている“みいくん”
複雑な家庭環境の自分にいつだって寄り添ってくれる恵ちゃんだけが救いだった。
カッコいいのにヘタレで泣き虫なみいくん。
天然だけど、意外と何でもちゃんとわかっている恵ちゃん。
恵ちゃんへの恋心がふたりの絆を壊すことを恐れて、鬱屈した欲望を外に向ける自分は汚いと絶望する気持ち -
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いとしの猫っ毛第三弾。
今回は恵ちゃんとみいくんの学生時代のお話。
今まではなんだかんだと二人ともラブラブでいちゃこいてたけど、
小樽編はそこにいたるまでの、
二人の苦悩と葛藤が描かれていてとてもよかった。
異性愛や同性愛にかかわらず、
誰かを好きになるということはとても大変なことで、
相手のことを考えるっていうのは、
同時に自分のことを考えるっていうことで、
独りよがりになってしまうこともあるけれど、
それでも素晴らしいことなんだと思って読んでいた。
雲田さんのお話には嫌な人は出てこないで
無駄な人も一人もいないで、
完璧な群像劇。ユーモラスもあるし、最高ですね。
みいくんの辛さも、恵ち -
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師匠が与太を破門でドキッとしたけどここから過去話が始まるのね。
「八雲と助六篇」、師匠が小さくて可愛いよ。案外素直な子や。
そして安定の松田さんの癒し!
落語のいくつかの作品が戦中に禁演になったと知って、文学界だけじゃなかったのかと改めて当時の日本というのを少しわかった気がする。
あと戦後、落語を聞きにくる人が助六の言うとおり、たくさん来て、震災で避難所暮らしをしてた子供たちの間で一冊のジャンプがボロボロになるまで読まれたというニュースを思い出した。
“娯楽”って私たちの精神的安定、ゆとりのためになくてはならないものなんだ。
信さんと坊の本名が知りたいよ。
みよ吉さんが坊にちょっかいかけ -
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商業BLとは何ぞや、と言っていたわたしにフォロワーさんが教えてくださった一冊。
表題作の『野ばら』が、とても好きです。なんと言っても武ちゃんが男前すぎて死ぬ。
商業BLの世界は基本的にどちらかもしくは両方がゲイなんですね。二次創作の畑はノンケが多いですが。
恋愛に男女は関係ないとはいいつつも、そこのところの外聞とか体裁とか、いろいろあるだろうし、頑張って越えてほしい。取り敢えずモネを悲しませないでね、武ちゃん!
神田さんと武ちゃんに萌えつつ、おばあちゃんとか、神田親子にすごくあったか切ない気持ちになった……
雲田せんせーのファンになりそうです。