青柳碧人のレビュー一覧

  • 踏切と少女 怪談青柳屋敷・別館

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    2023年に刊行された『怪談青柳屋敷』の続編で63篇が収録された実話怪談短篇集。

    私自身は金縛りに遭った事もなければ視えた経験もないだけに、この作品集は未知の世界で、それ故に本当に恐ろしい。

    「子ども部屋」「猫ちぐら」「医務室」「仏間」「渡り廊下」「浴室」「暗い書斎」「行き止まりの階段」
    各章のタイトルだけで読み進めるのを躊躇するほど不気味。

    フィクションならいざ知らず、全話実話。
    1篇読むごとにゾワゾワ、背筋が徐々にひんやりしていった。

    たった二頁なのに強烈なインパクトを残す『公園のトイレ』。
    この作品が一番の恐怖。

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    2024年10月09日
  • 怪談刑事

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    霊障や呪いを原因として未解決になった事件を再捜査する刑事。
    そこに刑事只倉の娘の婚約者で怪談師(稲川淳二さんを想像)をしている炎月が絡んでくる。
    事件は現実的解決をしていきますが、それだけでは終わらない。さすが、怪談と名乗ってるだけある。でも、怖くはない。

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    2024年09月10日
  • 浜村渚の計算ノート

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    初めての浜村渚シリーズ。数学って意味あるの? だれもが学生の時に一度は思ったり、誰かから聞いたりする言葉ですが、そんな人たちに数学の面白さを伝えられるような、優しいストーリーだったと思います。自分は一応理系の端くれですが、新たな発見が個人的になかったのが残念。「0で割っちゃダメ!」は好きなセリフでした。
    (本作のテーマ…4色問題、0、フィボナッチ数列、π)

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    2024年09月09日
  • 怪談青柳屋敷

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    短い怪談の寄せ集め。
    似たような話はまとめて章ごとに編成されている。
    元々怪談は読まないし、何も見えないので、淡々と読みはしたのだけど、この作者様の文章は好きなのでサクサク読めて楽しかった。
    満足度は高め。
    いくつか、結局その先どうなったんだろう…と気になってしまって、そういうのがまた怪談のいいところなんだろうなーと改めて思った(ミステリなら回収してくれないと困るものねぇ)

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    2024年08月18日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    表紙のテイストが変わってしまって残念。
    あとこういうアンソロジーに載るシリーズ物の番外編が苦手。

    五十嵐律人「千鳥の契り」が特に良かった。

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    2024年08月06日
  • 怪談刑事

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    ベテラン刑事の只倉はオカルトめいた未解決事件を再調査する部署、通称「呪われ係」に異動になる。心霊否定派の彼は異動に不満を持つが、娘が怪談師を彼氏として家に連れてきたことに反発し、「こんな話、おれが怪談じゃなくしてやる!」と推理を駆使して事件を合理的に解明してゆく、という連作短編集。
    どこにでも絡んでくる怪談師の炎月と、心霊否定派でありながら炎月主催の怪談イベントにもゲスト出演してしまう只倉がなかなか面白いコンビ。怪談といっても怖さはなく、キャラのせいか全体的にとぼけた感じで読みやすい。
    ベストは怪談イベントで仏像の怪談を語る「対決・仏像怪談」。

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    2024年08月05日
  • スカイツリーの花嫁花婿

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    花嫁と花婿を探す、人が死なないミステリー。
    登場人物が多いので、誰と誰がどう繋がっているのか整理が必要!
    最後まで読んだら最初に戻りたくなる。

    藤崎翔さんの解説がふざけてて面白かった。

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    2024年07月29日
  • むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。

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    ネタバレ

    1作目より読みやすかった印象。
    こういう解釈もありかなと思って読むと面白いかな。
    「さるかに合戦」〜「ぶんぶく茶釜」は繋がっていて大がかりな交換殺人となっている。
    「さるかに合戦」の"くり"や"うす"などを、特徴のあるさるに例えるのは面白かったけど、特に登場人物として出てくるわけではなかったので分かり辛かった。

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    2024年07月28日
  • スカイツリーの花嫁花婿

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    いろいろなカップル予備軍、あるいはカップルが登場し、誰かと誰かがどこかで繋がったり出会ったりしている。そして結婚式を挙げているのはこのカップルだったんだって思ったり、じゃあ冒頭のカップルは?ってことで最後から繋がるのかしら。波乱万丈で楽しめました。

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    2024年07月26日
  • 泣くなブタカン!~池谷美咲の演劇部日誌~(新潮文庫nex)

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    演劇部内、分裂の危機。

    脅迫状が来り、部内がぎすぎすしてみたり
    ついには分裂してみたり。
    なかなか盛りだくさんな状態ではありましたが
    青春な状態で終了しました。

    どこもかしこも青春っぽいですが、分裂先については
    微妙な感じです。
    ショックなのは分かりますが、すべてを放りだすのは
    かなり無責任かと。

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    2024年07月19日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「心のお話」誉田哲也 
    「千鳥の契り」五十嵐律人
    「インクリボン」真梨幸子
    「空白の女」青柳碧人
    「THE KIDNAPPING」五十嵐貴久
    「わたしの最後のホラーミステリ」澤村伊智 

    「心のお話」 姫川玲子シリーズ第10作『マリスアングル』に続く短編。

    シリーズ物はシリーズ読者かどうかで評価がわかれるところがあるかも。シリーズ読者にはうれしい発見も、それ以外の読者は置いてけぼりのところがある。

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    2024年07月14日
  • 恋よりブタカン!~池谷美咲の演劇部日誌~(新潮文庫nex)

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    通常の引退時期、3年も一丸となって
    地区大会の準備をしていた。

    役者を一人首にする、原稿の入ったUSBが移動する
    ケチャップにパクリ疑惑、と盛りだくさん状態。
    後半は大会での問題でしたが、先生がすごいです。
    結局何かにつけて怒ってます。
    確かにルールを守る、というのは大事ですが
    そこまでぎちぎちにすると、何かあった時
    まったく対応力のない状態に育つのでは??

    最後のパクリ疑惑も解決していましたが
    これ、感情的にうまくいかなかったら
    永遠に冤罪かぶり、になるのでは…。

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    2024年07月11日
  • 猫河原家の人びと―一家全員、名探偵―(新潮文庫nex)

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    夕飯は、納得いく推理を披露してから。

    はたから聞いていれば、確かに楽しそうな夕食ですが
    推理が目的か、食べるのが目的か、で
    両極端な感情になるかと。
    読んでいて、かなり悲しい生活しているな、な
    主人公でした。
    夕飯にありつけないって…。
    それはもう、お金かかるけれど
    自力で調達した方がいいのでは? な世界です。

    やっと家を出た、と思ったら、な展開ですし
    主人公が哀れでなりません。
    ご飯は、普通に食べたいです。

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    2024年07月11日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    「心のお話・誉田哲也」
    「千鳥の契り・五十嵐律人」
    「インクリボン・真梨幸子」
    「空白の女・青柳碧人」
    「THE KIDNAPPING・五十嵐貴久」
    「わたしの最後のホラーミステリ・澤村伊智」
    六人の作家による全編書下ろしアンソロジーでシリーズ第五弾。

    名立たる作家さん勢揃いで毎回楽しみにしているシリーズ。

    一番良かったのは五十嵐律人さんの「千鳥の契り」。

    夫の不倫に気付いた妻が、郵便受けに入っていた一枚のチラシ『浮気・不倫調査専門 千鳥探偵事務所』をきっかけに動き出す。

    途中でオチに気付いたが、それでも最後まで面白かった。

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    2024年07月03日
  • むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。

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     日本昔ばなしを素材にした本格ミステリーの第二弾で、いわゆる特殊設定ミステリーと呼ばれる作品が収録。

     元ネタとなっている昔ばなしは、「竹取物語」、「おむすびころりん」、「わらしべ長者」、「かちかち山」「猿蟹合戦」「ぶんぷく茶釜」。
     設定が複雑過ぎて、これはちょっとどうかと思う作品もあったが、昔ばなしを思い出しながらしっかりと謎解きを楽しめる、お得な作品集だと思います。

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    2024年06月03日
  • 怪談青柳屋敷

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    テンポ良かった感じでした。
    怖いやつも何個かあったり少し面白いものや不思議なものもありました。
    個人的にホラーは解決しない方が好きなので楽しめました。

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    2024年05月30日
  • 怪談刑事

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    怪奇現象は信じますか?
    私は怖いのは苦手なのですが、中盤までは怪異など有り得んと、事件を解決する只倉刑事。
    しかし終盤は…
    不思議な世界観と、たっぷりの伏線回収でエンタメ性の高い作品でした。

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    2024年05月19日
  • むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。

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    昔噺の舞台を使った特殊設定ミステリの第二弾
    猿六と綿さんというなの猿が出てくる
    名前を思い付いてから物語の舞台を探したのではないかと考えてしまった
    猿六と綿さん、サルロクとワタサン、シャーロックとワトソン…

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    2024年05月19日
  • 怪談青柳屋敷

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    趣味が「怪談」だという著者が集めた怪談集。

    各話短めだしサクサク読めました。
    人から怖い話を聞く系の、オチがなかったり答えがなかったり、な怪談話。
    何かわからないのが逆に不気味。
    「相部屋ゆうれい」のコメディ系も面白い。仮名の付け方からギャグなんだもん(笑)
    いつか屋敷が増築されるのも楽しみ。

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    2024年05月10日
  • 猫河原家の人びと―一家全員、名探偵―(新潮文庫nex)

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    本書の裏すじを読み、面白そうで惹かれた本です。シリーズ全3巻の1巻目にあたります。 

    一家全員、名(迷)探偵な猫河原(ねこがわら)家の人びとのご紹介します。
    ・父、茂人ー現職の刑事。「刑事の型」にこだわり、家の中でも常によれよれのコートを着て、禁煙用パイプを加えている(たばこは吸ったことはない)。
    ・母、孝子ー昼間は家政婦としてお金持ちのお屋敷に出入りしている。推理しないとご飯をくれない。
    ・長男、柳一郎ー推理作家の卵。紫とこげ茶を混ぜ合わせたような和服を着ている。永遠の変人。
    ・次男、哲二郎ー理系頭脳の持ち主。仕事で毎日帰りは遅い。変人の兄と違い、常識人。
    ・長女、かおりー賢く、知識も豊富

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    2024年07月06日