あらすじ
容疑者は……怨霊!?
警察庁の本庁地下4階に存在する「第二種未解決事件整理係」。
怪奇現象めいた未解決事件を再調査する部署で、通称「呪われ係」とも呼ばれる。
突然配属されたベテラン刑事・只倉恵三は渋々調査を引き受けるが、愛娘の彼氏である怪談師が現れて――!?
古今無双の〈ミステリ×怪談〉小説誕生!
【目次】
第1話 繰り返す男
第2話 猫に憑かれた女優
第3話 トンネルとマヨイガ
第4話 物の怪の出る廃校
第5話 対決・仏像怪談
第6話 生霊を追って
装画:市川友章
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Posted by ブクログ
おもしろかった!!
発想がおもしろい!!
犯人はだいたい分かるんだけど、謎が解けていく感じがスッキリ♪
でも怪談もあり。
怪と解
うまいなー!
後半になるにつれてどんどんおもしろくなっていった
Posted by ブクログ
説明のつかない不可解な現象を、怪談だ!とする炎月と、怪談じゃねえ!とする刑事・只倉のやりとりが楽しい。
只倉はちょっと大人気ないけどとても優秀で、どんどん謎を解いてしまう。
それが思いのほかちゃんとしたミステリーで、特に仏像対決はパズルが完成するような感覚でした。お見事!
たぶんシリーズ化するだろうと思うので、次作も楽しみにお待ちしています。
炎月、がんばれ!
Posted by ブクログ
第一話「繰り返す男」を読んだときに、「この作品は面白い!」と感じた。そして第二話「猫に憑かれた女優」で確信に至った。面白すぎる。怪談と本格ミステリが見事に組み合わさって、傑作になっている。刀城言耶シリーズについで、怪談×本格ミステリの新たな代表作になるだろう。全話で伏線回収が凄まじく、特に最終話の「生霊を追って」はどんでん返しもありとても驚いた。続編をとても期待する。
Posted by ブクログ
55歳になった警視庁のベテラン刑事が警察庁へ転属になった。「第二種未解決事件整理係」通称「呪われ係」。怪談とか怪奇現象とか信じない刑事と「怪談師」を生業とする娘の恋人の織り成す本格ミステリ!? 本格ドタバタミステリ!! 不可解すぎる事象の為、未解決となった事件を掘り起こし真実を追求してゆくが、事件の最後はいつも微妙にホラー。表紙の絵も何故か昭和テイスト漂う微妙な感じ、大好きです。これは絶対、続きあるよねというかあってほしい。とにかく面白かった。
Posted by ブクログ
いつドラマ化するのだろうと思うくらい頭の中で映像化するのが簡単で、とても読みやすかったです!一人一人のキャラクターの個性が強く、クスッとなる場面が何回もありました。
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娘の婚約者の胡散臭い怪談師と張り合うために怪奇現象まがいの難事件を解決する刑事のコメディミステリ。
面白かった。一見、怪奇現象の仕業にしか見えない迷宮入り事件を調査し、一般の事件として差し戻すための部署に転属になった主人公。怪談など大嫌いなのに、よりにもよってこんな部署に配属され、がっくり来ているところへ、娘から「結婚を前提に付き合っている男性が怪談師だ」と報告される。主人公は怒り心頭。「怪談なんかくそくらえ!」と勢いのままに難事件を次々と解決していく。このテンポの良さが最高だ。
ミステリ部分のトリックはそこまで凝ってはいないものの、伏線が見事に回収される快感がある。「むかしむかしあるところに、死体がありました。」と同じ作者だと知って納得した。
Posted by ブクログ
読んでいて謎が解けるミステリーなのがいい。読んでいくと「あれ、ここ違和感があるな」って部分があって、そこを気にしていると案外謎がとけるのでワクワクする。ホラーではなくミステリーなんですよね、怪談刑事だけど(でも最後の話はホラー要素強めだったから間違ってはいないか)
Posted by ブクログ
警察庁の地下に存在するオカルトめいた未解決事件を扱う専門部署「第二種未解決事件整理係」。突如そこに配属されたベテラン刑事只倉恵三。「怪談師」なるわけのわからない仕事をしている娘の彼氏を否定するため、オカルト事件を解決してまわる羽目に。。。
言い方は悪いですが、ちょっとバカミスめいた軽い読み物くらいの気持ちだったんですが思いのほか楽しめました。一つ一つの事件の捜査もその語り口も軽妙で、よくよく考えてみたら重苦しい裏事情があったりするにせよ、あまりそれを感じさせない読後感でした。
怪談師炎月氏も主人公からしたらうろんな人物として描かれてるのはやむをえませんが、仕事にも対人にしてもまあまあ誠実にふるまっているので嫌な感じがしないし。やりとりもほんのり笑えるくらいでちょうどいい塩梅。
Posted by ブクログ
怪奇現象だと思われた事件が人為的なものであったと証明される。
しかし、本当は怪奇現象だったというドンデン返しが面白いですね。
怪談とか苦手な自分も楽しめました。
Posted by ブクログ
面白かった!
オカルト系で処理された未解決事件の再調査する警察庁の部署に異動になった主人公。
同じ頃娘が連れてきた彼氏が怪談師として有名な炎月で、怪談嫌いな主人公は交際に反対しながらもなんやかんや関わっていく。
けっこう優秀な刑事なのではないか、怪談を認めず合理的に謎を解いていく。
特に仏像対決の話はとても面白かった。
シリーズ化を希望!
Posted by ブクログ
所轄の刑事から警察庁の怪奇未解決事件の再捜査を行う部署に異動した只倉。非現実を受け入れられない只倉の娘が連れてきた彼氏が、怪談家で…
一見怪奇に見えるけど現実の事件だと思いきや、ジワジワと怪奇現象になるのが斬新でした。
怪談家の彼氏・炎月との奇妙なコンビもお気に入りです。
Posted by ブクログ
前半の、オカルト的な事件を、真っ向から正当な捜査で打ち破っていく切れ味するどさが、途中から、本当のオカルトチックな沼に入り込んでいく流れは絶妙。
不思議な話が次々と絡んでいくのも、あり得なさ過ぎて痛快で、存分に堪能しました。
Posted by ブクログ
青柳作品はやっぱり面白い。評価4.5って感じ。
警視庁深川署刑事課、所轄刑事のひとりだったベテラン刑事只倉恵三(55歳怪談嫌い)が、警察庁の本庁地下4階「第二種未解決事件整理係」の怪奇現象めいた未解決を再調査する部署「呪われ係」に配属され、事件を解決?していく。
そこに25歳の一人娘日向の交際相手和服の怪談師関内炎月(健太郎)が微妙に絡んで関わってくる。
部署の黒眼帯の牛斧係長、呪いの髑髏を磨く男鴛海(おしうみ)、木札を削る中年女幕場清江(まくば きよえ)、アカヒデさんというわらの馬の置物を大事にする若い女(28歳)柘榴井菜月(ざくろい なつき)、長髪の男黒氏瞬(くろうじ しゅん)という濃い面々との活躍がもっと見たいかも。
続編ありそうな感じ。
Posted by ブクログ
「繰り返す男」
「猫に憑かれた女優」
「トンネルとマヨイガ」
「物の怪の出る廃校」
「対決・仏像怪談」
「生霊を追って」
6話収録の連作短編集。
主人公は、警視庁・深川署の刑事課から、警察庁に属する『第二種未解決事件整理係』に転属命令が下った只倉恵三・55歳。
娘の恋人で怪談師の関内炎月と共に奇怪な未解決事件を追っていく。
数々の怪奇現象めいた事件は人ならざる者の仕業なのか?
怪談嫌いの只倉が科学的根拠で真相を暴いていく姿は流石の一言。
普通はゾッとする怪談も全く怖くないのがミソ。
ミステリ×怪談+ユーモア小説。
装丁もイケてる。
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
なかなか軽快な感じで気楽に楽しめた。オカルト嫌いの左遷?刑事が怪談を怪談ではないと証明するために事件を解決するという展開がユニークで面白かった。
で、結果的に相棒チックな役回りの怪談師とのやり合いもクスッとさせてくれて良かったのでは。
サクッと読むには良い作品。
Posted by ブクログ
読みやすい文書で、気楽に読めました
最後の話は少し怖かったけど、
テンポが良かったと思います
怪談話、体験したくないけど
私も好きなので楽しめました
Posted by ブクログ
【収録作品】
第1話 繰り返す男
第2話 猫に憑かれた女優
第3話 トンネルとマヨイガ
第4話 物の怪の出る廃校
第5話 対決・仏像怪談
第6話 生霊を追って
エピローグ
ベテラン刑事・只倉恵三は、「第二種未解決事件整理係」に突然配属される。怪奇現象めいた未解決事件を再調査し、人間の仕業だと思ったら所轄に差し戻すのが業務。心霊現象を認めない只倉は、様々な事件を論理的に解きほぐしていく。
一方、只倉の娘は怪談師・関内炎月と交際を始めており、ネタ探しに余念の無い炎月はことあるごとに只倉の事件に首を突っ込んでくる。
理に落としておいてからのホラー。
只倉と炎月の掛け合いはもはや漫才で、オカルトめいた話もコミカルで読みやすくなっている。
Posted by ブクログ
霊障や呪いを原因として未解決になった事件を再捜査する刑事。
そこに刑事只倉の娘の婚約者で怪談師(稲川淳二さんを想像)をしている炎月が絡んでくる。
事件は現実的解決をしていきますが、それだけでは終わらない。さすが、怪談と名乗ってるだけある。でも、怖くはない。
Posted by ブクログ
ベテラン刑事の只倉はオカルトめいた未解決事件を再調査する部署、通称「呪われ係」に異動になる。心霊否定派の彼は異動に不満を持つが、娘が怪談師を彼氏として家に連れてきたことに反発し、「こんな話、おれが怪談じゃなくしてやる!」と推理を駆使して事件を合理的に解明してゆく、という連作短編集。
どこにでも絡んでくる怪談師の炎月と、心霊否定派でありながら炎月主催の怪談イベントにもゲスト出演してしまう只倉がなかなか面白いコンビ。怪談といっても怖さはなく、キャラのせいか全体的にとぼけた感じで読みやすい。
ベストは怪談イベントで仏像の怪談を語る「対決・仏像怪談」。