山田順子のレビュー一覧

  • 図書室の怪 四編の奇怪な物語

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    図書室、怪奇小説、クラシックな香り、英国ゴーストストーリーなどと言われれば、そりゃついつい。表題作はまさにそれなんですけど、意外にも他の3篇が私の好みでした。

    仄暗く端正なゴーストストーリーで、とても現代の作品とは思えないほど。100年前の作品と言われても信じてしまいますよ私は。
    ああ面白かった。

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    2020年11月20日
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選

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    イスラエルのSFシーンの中心人物2名によって、英語圏の読者向けに編まれたアンソロジー。ここでのSFは科学小説 Science fictionではなく思弁的小説 Speculative fictionを指しており、非リアリズム小説全般を覆う定義と考えると収録作の幅広さが納得できる。邦訳は英語からの重訳になるが、元々英語で書かれた作品も5作、ロシア語で書かれた作品が1作収録されている(ほかはヘブライ語)。巻末には編者による「イスラエルSFの歴史」も。


    以下、特に気に入った作品について。

    ★ ガイ・ハソン「完璧な娘」(中村融 訳)
    テレパスの訓練教育を受けることになったアレグザンドラは、〈死体

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    2020年11月01日
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選

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    ラヴィ・テイドハーを除けば、名前を聞いたことのある作家さえ一人もいないが、作品のレベルは概して高い。ユダヤ=イスラエル色を感じさせる作品も殆どないが、これは日本の現代SFを読んだ欧米人が、ゲイシャもハラキリも出てこないなんて言うようなもんだろうしね。個人的ベストは、そのユダヤ=イスラエル色を感じさせる例外の一本「信心者たち」や、終末世界を舞台にしながらテーマがサバイバルから、なんとも変なものに変わっていく「夜の似合う場所」。

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    2020年10月08日
  • たんぽぽ娘

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    ビブリア古書堂で「たんぽぽ娘」を知り、井上一夫訳の「たんぽぽ娘」を読み、この本を手に取った。

    「特別急行がおくれた日」
    「河を下る旅」
    「エミリーと不滅の詩人たち」
    「神風」
    「たんぽぽ娘」
    「荒寥の地より」
    「主従問題」
    「第一次火星ミッション」
    「失われし時のかたみ」
    「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」
    「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」
    「スターファインダー」
    「ジャンヌの弓」
    以上13の短編が収められている。

    目的はやはり「たんぽぽ娘」にあった。
    本書の訳者は以前読んだものと違い、伊藤典夫氏である。
    翻訳者が違うと、やはりどこか質感が変わるもので、私は伊藤訳の方が好き

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    2020年10月07日
  • 赤い館の秘密

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    新訳出てたので読んでみた。やっぱり圧倒的に読みやすい。言葉が時代で変化するためか、英語や英語文化の理解度の向上のためか。

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    2020年03月15日
  • 赤い館の秘密

    nao

    購入済み

    すごく良かったです
    ちょっと悲しいというか、痛ましい真相だと私は思ったのですが、解決までの過程や、登場人物に
    作者の健全な思考が感じられる話でした
    最後にある作者によるあとがきが一番笑えました

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    2019年06月05日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    ロバート・F・ヤングが送るSF短編集。全体的にハッピーエンドが多くロマンチックな作品が多い。

    「特別急行が遅れた日」
    SFでよくある「小さな世界」の短篇。そのネタ自体はオチまで読まずとも察しのつく読者は多いだろう。日常的な日々の中のちょっとした変化と、被造物がこの階層からなる小さな世界とその創造主を意識した所で短篇は終わる。変化はまさに神のいたずらであり、いつもと変わりない日々が固定されているのはゾットするのを通り越して諦観にも似た気持ちを抱いてしまう。

    「河を下る旅」
    表題作を除けば個人的にはこれが一番面白かった。謎の河下り。薄々その理由に気がついているがそこから目を背けている男女。とど

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    2019年05月29日
  • 夜の庭師

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    2017/03/09了読。
    2017年2冊目。
    通勤時にちょっとずつ読んでたので、時間がやたらかかってしまったけれど、最初の一行目から物語の魔法にかかってしまった、幸せなひと時でした。
    内容としてはダークファンタジー寄りのホラー。
    タイトルから連想していた夜の庭師と実際に出てきた庭師の印象が随分違っていて…思ってたよりホラー要素高めでした。

    19世紀半ばのじゃがいも飢饉、アイルランドの多くの人々が飢えで餓死するか、命を懸けて母国を捨ててイギリスやアメリカに渡らなければならなかった。そういうことも、世界史をきちんと勉強していなかったので知らず…(高校は受験対策で日本史だったから…という言い訳)

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    2017年03月09日
  • 夜の庭師

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    おもしろかったし、涙する場面もいくつかあり、本当に「物語」を読んだ充実感。
    モリーとキップ、幼いのに強すぎる!
    ただ歴史的背景を知ったら、こうやって生きていた子どもたちが実際にいたと思われ、心が痛む。

    ディズニー映画化、楽しみなような、映画化してほしくないような、複雑な気分。

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    2017年01月22日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

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    寛容が肝要。時代を映した優れた寓話。
    これが書かれた頃は冷戦が更に強まっている時期で、米国は外側ではキューバ危機やらベトナム介入でゴチャゴチャし、内側では公民権運動やらケネディ暗殺やらでゴチャゴチャしていた。そんな中でシマックが何を思い、何を願って本作を書いたのか…大事なのは正義でも愛でもなく寛容なのだ。

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    2016年02月10日
  • たんぽぽ娘

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    知らない内に文庫で発売されていて迷わず購入!
    たんぽぽ娘は何度読んでも、みずみずしい作品だと思います。
    その他の作品も、不思議な気持ちや切ない気持ち、色々な感情が湧き上がってくる素敵な作品ばかりです。

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    2015年02月18日
  • 夜の庭師

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    そこここに、当時の社会情勢を窺わせながらも、
    恒久的に人間の欲望と恐怖が描かれてる。
    王道のファンタジー。
    大人が読んでもとても面白かった。

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    2026年04月12日
  • 赤い館の秘密

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     ミルン氏の名前を聞いて、思い当たる皆様もいらっしゃる事でしょう。そう、あの「クマのプーさん」を書かれた作者であります。

     とは、言え…どうも私は幼き頃より、「クマのプーさん」は読む気がしないのであります。イラストも可愛らしく、世界観も何となくディズニーのキャラクターとして存じ上げてはいるのですが、原作本には手が伸びず。

     そんな中、そのミルン氏がミステリーを書いていると知り、だったらまずはそちらから入ってみようではないか!と言う事に。

     それでは、あらすじで御座います。

     長閑な田舎に建つ名士の屋敷、赤い館。
     主のマーク・アブレットは、ハウスパーティーと称して五人の宿泊客を招待して

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    2026年04月04日
  • 図書室の怪 四編の奇怪な物語

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    4作品収録されている一冊

    表題作が
    図書室の怪

    今年に入ってから
    ホラーものに興味を持って
    色々買っているなかで見つけた一冊

    ものすごく怖い!!
    という感じではなかったけど
    背中から黒い何かに追っかけられるような感覚がある

    最初の一行から
    最後の一行まで
    読み返しながら読んだ一冊

    最後の一行に受ける衝撃たるや…

    人の気持ちや思いとは
    受け取る側でだいぶ変わるし
    自分が置かれた立ち位置でも変わる

    そういう風なことを考えた物語

    他に収録されている作品でも
    不思議さと不気味さを感じるも
    なんだか心にストンと落ち着くものがある
    一冊だった…

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    2026年03月30日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    ビブリオミステリを集めた短編集。
    時代的には古いけれど、結構楽しい。読んだことのない作家さんの作品ばかりで新鮮。
    まだ途中なので読み終えたらまた感想書きます。

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    2026年03月16日
  • 赤い館の秘密

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    ネタバレ

    「くまのプーさん」の作者A. A. ミルンによる推理小説。推理小説書いてたのか!
    興味津々で読んでみる。最初は「これ誰?」と思いながら登場人物一覧と突き合わせてたけど、いつの間にかのめり込んでいた。探偵役のギリンガムが右往左往と考えている道筋が描写されているのが良い。とはいえ、犯人の人柄が結局よくわからないままだったなー。推理小説だからこんなものかなとは思ったけど。
    それにしても才能ある作家はいろんなジャンルを書けるものですね…。

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    2026年01月31日
  • 赤い館の秘密

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    『くまのプーさん』の作者としてお馴染みの、A.A.ミルン氏によるミステリ。

    とある田舎町の名士・マークの屋敷〈赤い館〉で、15年ぶりにマークを訪ねてきた兄のロバートの射殺死体が発見されます。
    屋敷の主・マークに疑いがかかるも、肝心のマークは行方不明・・。
    屋敷に滞在中の友人・ベヴァリーを訪ねてきたおりに奇しくも死体発見者となったギリンガムは、ベヴァリーと共に独自捜査に乗り出しますが・・。

    シンプルですが良質なミステリで良き!
    特に凝った趣向があるわけでもないのですが、展開としてちゃんと引き込まれるものがありますし、何といっても探偵役のギリンガムとワトソン役・ベヴァリーの仲良しっぷりが微笑ま

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    2026年01月18日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    現役の英国人ミステリ作家マーティン・エドワーズが編纂した、本にまつわる短編ミステリのアンソロジー。20世紀半ばくらいの作品が多くて、クラシックな雰囲気は個人的に好きだ。特に好きなのはE・C・ベントリー「救いの天使」とロイ・ヴィカーズ「ある男とその姑」。

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    2025年12月27日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本好きに惹かれるて読むと肩透かしを食うが、英国クラシックミステリ好きなら非常に楽しめる本だろう。
    この錚々たるメンバーだけでも買う価値は十分あるが、その一つ一つがクオリティの高いこと。
    個人的にはフィリップ・マクドナルドの「殺意の家」が好みだった。これを読めただけでも満足である。

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    2025年10月22日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本に関わる人に絞った英国ミステリのアンソロジー。短編や中編など16の章から成る。
    作者は既に亡くなっている昔の作品だが、英国人が好みそうな懐古的な作品が多い。古き良きイギリスって素敵でしょみたいに感じた。

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    2025年10月14日