山田順子のレビュー一覧

  • メナハウス・ホテルの殺人

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    面白かったー。
    1個前に読んだ「ウェッジフィールド館の殺人」は、この本の続編。メナハウス〜のほうが面白いな。

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    2023年11月28日
  • メナハウス・ホテルの殺人

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    だいぶ以前に訪れたことのあったホテルだったので手に取った(現在はホテル名が変わったようだ)。ミステリーとしてはそれほどでは無いが、クリスティオマージュで、007をも思い出す、異国情緒まんさい。デビュー作なので次もあるかな。

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    2023年09月24日
  • メナハウス・ホテルの殺人

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    1926年エジプト。若くして寡婦となったジェーンは叔母の誘いでカイロにあるメナハウス・ホテル滞在中、殺害された女性客の第一発見者となってしまう。警察に疑われたジェーンは独自に真犯人を捜し始めるが→

    エジプトの風景がとてもよく描かれていて良。ミステリだから当然殺人があり犯人探しがあるんだけど、合間にピラミッド見学の場面やラクダに乗るシーンが丁寧に描かれていて読んでいて楽しい。
    ジェーンの一人称で描かれるから、人物描写がブレブレなのも、ミスリードと考えたら面白い。→

    物語の流れ的にはテンプレ感があるんだけどそれがありならすごい読んでいて楽しいミステリじゃないかと。
    私はラストが良かったので、続

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    2023年06月28日
  • メナハウス・ホテルの殺人

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    旅行先エジプトで殺人事件発生… 事件にもロマンスにも可憐に上品に挑んで #メナハウス・ホテルの殺人

    ■あらすじ
    第一次大戦が終わった1926年、エジプトの観光地。主人公ジェーンは叔母に付き添いながら旅行に来ていた。
    高級なメナハウスホテルに滞在していたが、客室で知り合いが殺害されてしまう。刑事は彼女が怪しいと目を付けられ、容疑者になってしまうことに。疑いを晴らすべく、ジェーンは真犯人を探し始めるが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    海外ミステリーとは思えないほど文章読みやすく、プロットも分かりやすい。
    登場人物も特徴のある人たちばかりで、人物も関係性も追いやすい。
    誰にでもおススメできる良作

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    2023年05月14日
  • メナハウス・ホテルの殺人

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    叔母の付き添いでエジプトの高級ホテルに滞在した女性が、ある目的でエジプトに乗り込んだイケメンとバディを組んで殺人事件の真相を追うミステリー。事件の経糸とエジプト観光の横糸がとてもバランス良く引き込まされる。中盤にさりげなくヒロインの辛い結婚生活も描かれていて、彼女のアイデンティティを今更ながらに実感できた。最後は都合よい出来過ぎ感があるものの、第一作目と言う事で☆4で。

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    2023年03月05日
  • 赤い館の秘密

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    本書の作者は、言うまでもなく「クマのプーさん」でおなじみのA.A.ミルン。
    本書は文庫サイズで330ページほど。
    結構文字もぎっちり詰まっていて、ちょっと読み終わるのに時間かかるかなあ…と思ったら、いざ読み始めると軽妙でスイスイ読めてしまう。
    そしてシンプルで面白い!

    探偵役のギリンガムは、母の遺産のおかげで働く必要がないほどお金に困っておらず職を転々とし、つい最近また仕事をやめたばかり。友人であるベヴァリーが訪れているときいていた赤い館にぷらっと顔を出したら、たまたま殺人事件に出くわした。
    そこで思い立つ。探偵業、結構自分に向いてるんじゃね?(意訳)
    素人探偵発足!である。
    そして探偵には

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    2022年05月26日
  • 赤い館の秘密

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    ネタバレ

    この作品は、クマのプーさんとは何の関係もなく読まれるべきだと思います(自戒)。
    古典なので、後世のミステリをそれなりに読んできてしまうと、さすがに冒頭の数章で、ああ、これはあのトリックかと分かってしまいます。
    現代の作家だったら、それを逆手にとって、もう1回転か2回転くらいさせちゃうかもしれません。
    そういう意味では、加納朋子氏の解説で「フィギュアスケートや体操」で最初に「くるくると回って」みせたパイオニアに例えているのは正鵠を射ていると思います。

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    2021年09月23日
  • 赤い館の秘密

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    ミルンの『赤い館の秘密』くまのプーさんで有名な作家さんですが、今回はミステリーに挑戦しました!

    ホームズとワトソンと呼び合う相棒とのやりとりが殺人事件解決へと導きます。

    私はアガサクリスティーが好きですが、イギリスの郊外って素敵ですよね。

    #ミステリー

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    2021年09月07日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

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    SF。
    初めてのシマック作品。
    SF的な内容よりも、ウィスコンシン州の牧歌的な雰囲気と、作品全体に溢れる優しさが印象的。
    解説によると、これがシマックの作風らしい。好印象。
    新訳版で購入したが、淡い色味と可愛らしいイラストの表紙も、作風に合っていて好き。

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    2021年07月04日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    安心して読めるSF。皮肉ではない。
    どこか暗い背景を持ち、不穏な雰囲気が漂うが、結末は…安心します。

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    2021年06月30日
  • たんぽぽ娘

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    青春SFを書かせたら世界一のヤング先生による名短編集。こういう心温まるどんでん返しが得意な作家は、たまにシリアスなの書いてくるからギャップがまた素晴らしい。

    生死観を交えた話もあれば、「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」のようにディックっぽい話も収録されているのでバラエティ豊かな一冊だと思う。

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    2019年05月11日
  • 鐘は歌う

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    記憶を無くした世界に響く鐘の音。
    それは世界の秘密を閉ざす魔の旋律...

    装丁に惹かれコレクションとして購入。
    これが幻想文学。
    ファンタジー とでは表しきれない、
    淡い言葉のベールで包み込まれるような
    どこか不思議なジャンル。
    小川洋子さんの 猫を抱いて像と歩く と似た雰囲気。

    終始ふわふわふわ...
    きちんと理解出来ていなくても読み進めてしまうのは、
    道筋の分からない地下トンネルを、
    僅かな音を頼りに突き進んでいくのと似た感覚だろうか。
    読みかけの本だからという使命感ではなく、
    本の中になにか大切な忘れ物があるような...
    上手に言い表せられないが、そんな気持ちにさせられる。

    ストー

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    2019年04月20日
  • 赤い館の秘密

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    遂に出ました新訳版! クマのプーさんで有名な英国の劇作家ミルンが書いた長編探偵小説。百年前に書かれた素人探偵二人組のホームズとワトソンっぷりを堪能あれ。

    この作品が大好きで、旧訳も何度も読み返してますが、新訳の方もとても読みやすく仕上がっていて良いですね。この話が好きなのは、ワトソンがちゃんと役に立つ。機転が利いて仕事ができて、それでいてホームズ役との揺るぎない友情に溢れていて、そして文章の端々から匂い立つミルンらしいユーモア、作家自身が推理小説好きだから伝わってくる「英国黄金期」の良いミステリの空気感……とどこを読んでてとても心地よいのです。
    加納朋子さんの巻末解説がこれまた素晴らしかった

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    2019年04月12日
  • 鐘は歌う

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    音楽理論を学んだことがほんの少し役に立つくらい、超難解。
    音や符が頭蓋骨で反響してどうも落ち着かない。
    いつのまにか知らない間に実効支配され記憶すら留めて置けない。
    ディストピアというよりも現実味のある怖さがある。

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    2019年04月09日
  • ポケットのなかの天使

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    ネタバレ

    とってもかわいらしいお話だった。
    こうだったらいいのに、と思わせる。
    みんな笑顔で、幸せに、自分のしたいことを、自分がしたいようにできる、そんな風にみーんなが生きられたらいいのに、と思わせる。
    ある日突然胸のポケットに現れた天使。
    ポケットの中の赤ちゃんってゆー子どものとき大好きだった本があるんだが、小さいいきものってなんかいいよなー
    かわいい。
    でも羽が取れてしまったら、天使のままではいられない。
    天使を信じようとしない頑なな人とも出会うこともあるだろう。
    それからの物語はまだ、語られていない。

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    2019年03月24日
  • 鐘は歌う

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    これはすごく評価が分かれそうな大人のファンタジーですね。
    著者さんが元々詩人だけあって、文章がとても詩的です。

    言葉をもたないことが、思考をやめたらどうなるのか、警鐘ともとれる物語。

    この先のサイモンとリューシャンを想うと、労いたくもありほんとうにこれでよかった?と問いたくもなり。

    でもきっと二人はこれからも共に生きていくのだろうな。失った多くのものの記憶を携えてちゃんと生きていってほしいね。

    しかし、この音で地図を描くとか、会話をするとか、すごい発想だなぁ。

    万人に受け入れられることをたぶん求めていないようなそんな潔さを感じます。
    君にこれを理解できるか?と問われているような。

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    2019年01月24日
  • たんぽぽ娘

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    SF成分の摂取。飯田橋の書店のフェアで見つけたのだっけな。
    初めての著者だったけど表題「たんぽぽ娘」「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」「ジャンヌの弓」あたりが好きだったな。ロマンスの方がうまくまとまってる気がするんだよなぁ。いやオチがつきやすいからすっと入ってくるという話かもしれない。
    そうか。全編訳者の厳選した傑作だから、どれもしっかりまとまってるんだ。一定の完成度が担保ぽされてる。実際どれも読んで面白かったし、ギミックや世界観に唸った。ただやはり短編だから、「こじんまり」綺麗にまとまってる感もあって。物足りない感もあったのかな。その中でスパイス的にハッピーなロマンス要素がある

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    2018年10月26日
  • ポケットのなかの天使

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    『肩胛骨は翼のなごり』のアーモンドが、送るとびきりかわいいおはなし。テイストが全然違って、こっちは読んで幸せな気分になる本。

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    2018年08月12日
  • 夜の庭師

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    両親を失ったモリーとキップの姉弟はイングランドの巨木に取り込まれたようなお屋敷にメイドと庭師として雇われる。借金の取り立てに苦しむ主人、冷ややかに見つめる奥様、お菓子ばかりを食べて太っている息子、甘えん坊でお話が大好きな妹。そして、夜になると歩き回る謎の男。
    日に日に不健康になっていく主人一家。怪しい夜の男の正体は?

    お話が得意なモリーと、片足の不自由なキップが、知恵と勇気で主人一家を救う。読んでいて、先が気になりどんどん読みすすんでしまった。
    映画化が決まっているというが、うまく映像化してもらいたい。

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    2018年08月11日
  • 夜の庭師

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    ゴシックホラー風味の児童文学。
    健気な姉弟が働くことになったお屋敷では‥?

    19世紀アイルランドでは飢饉が起こり、食べるにも困った国民は、生き延びるために、多くが移住するしかなくなります。
    船で親とはぐれた14歳のモリーは弟キップと共に、命からがらイングランドにたどり着きました。

    やっと見つけた仕事は、町外れのお屋敷のメイドと庭師。
    出会う人はみな止めたのですが。
    そこには異様な巨木が家を取り込むかのようにそびえ、夜には庭を動く何者かの気配が‥
    奥様と子どもたちは青白く、留守がちな旦那様はなにかのトラブルを抱えている様子。

    キップに言えない秘密を抱えたモリーは、お屋敷の謎に関わり、思わぬ

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    2018年07月29日