作品一覧

  • 中継ステーション〔新訳版〕
    値引きあり
    4.0
    1巻506円 (税込)
    アメリカ中西部、ウィスコンシン州の片田舎にある一軒家――ごくふつうの農家にしか見えないその建物は、じつは銀河の星々を結ぶ中継ステーションだった。その農家で孤独に暮らす、元北軍兵士のイーノック・ウォレスは百年のあいだステーション管理人を務めてきたが、その存在を怪しむCIAが調査を開始していた……異星人たちが地球に来訪していると知っているただひとりの男の驚くべき日々を描く、ヒューゴー賞受賞作

ユーザーレビュー

  • 中継ステーション〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    寛容が肝要。時代を映した優れた寓話。
    これが書かれた頃は冷戦が更に強まっている時期で、米国は外側ではキューバ危機やらベトナム介入でゴチャゴチャし、内側では公民権運動やらケネディ暗殺やらでゴチャゴチャしていた。そんな中でシマックが何を思い、何を願って本作を書いたのか…大事なのは正義でも愛でもなく寛容なのだ。

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    2016年02月10日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    この地球でただ1人、銀河と交流ができる男。
    時間もあり、地球の誰も知らないことを学べる。

    だけど、それは自分だけ。
    誰にも共有できないし、誰にも知られない。

    1人で100年も過ごせるだろうか。

    銀河が一つではないと知ってから、宇宙人はいると思ってる人です。

    なら、なぜ私たちに会いに来ないのか?宇宙人たちも会う手段を生み出せていないからなのか、それとも会うほど価値のない生命体だと思われているのか。

    それはたぶん、イーノックしか知らないかも。

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    2025年06月15日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ウィスコンシンの田舎に住む男は140年前生まれ。宇宙から移動する者たちを受け入れるステーションの管理をしている。CIAがそれに気づき・・・

    面白かった。1963年に書かれたとは思えない現代に通じる、哲学的な内容。宇宙に生命体はいるのか、人類は劣っているのか。

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    2024年08月06日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    SF。
    初めてのシマック作品。
    SF的な内容よりも、ウィスコンシン州の牧歌的な雰囲気と、作品全体に溢れる優しさが印象的。
    解説によると、これがシマックの作風らしい。好印象。
    新訳版で購入したが、淡い色味と可愛らしいイラストの表紙も、作風に合っていて好き。

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    2021年07月04日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    銀河の星々を結ぶ中継ステーションと聞いてイメージするのは、羽田のようなハブ空港。
    行きかう人々。
    雑踏の中で次々に起きるアクシデント。

    などを想像してはいけない。
    アメリカの片田舎のそのまた人里離れた一軒の古ぼけた一軒家。
    そこに何日かに一回の割で訪れる宇宙人たち。
    人型の異星人もいるが、植物型、液体型・・・さまざまな異星人たちと、イーノックはとれる範囲で最善のコミュニケーション、つまりおもてなしをする。
    そんな牧歌的な日々。

    近所づきあいはしない。
    新聞や雑誌を届けてくれる郵便配達人だけが、唯一の友人と言える。
    ライフル銃を小脇に抱えて日に一時間程度の散歩と、自家用のささやかな畑仕事。

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    2017年09月03日

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