山田順子のレビュー一覧

  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選

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     イスラエルSF傑作選、金太郎飴のように同じ様な雰囲気である。
     これが長編になるとどういう処理をするのか気になった。

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    2022年05月29日
  • たんぽぽ娘

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    表題のたんぽぽ娘は読めたけれど、その他は昔のSFで、なんか眠くなる。
    読み進めるのが少し億劫でなかなか読み進めない。
    解説読むと著者さんなんかあれな人みたいだし。

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    2022年02月19日
  • 鐘は歌う

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    junaidaさんの装画が目を惹く。装丁は岡本歌織さん。私好みの装丁を手掛けられる方である。装丁による期待値がかなり高かったので、話はあまり好みではなく。ファンタジーです。装丁が素敵なのでこちらの評価。

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    2022年01月18日
  • 図書室の怪 四編の奇怪な物語

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    領主とか領館、執事、家令といった言葉が出てくるだけで雰囲気が出来上がってしまうのってズルいと思う。 

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    2021年02月27日
  • 図書室の怪 四編の奇怪な物語

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    古式ゆかしい、英国流ゴースト・ストーリーを、あえて現代風にモデファイせずにそのままやっている感じ。お話としては死霊の復讐だったり、異界からの誘惑だったり。正直怖いとは思わないけれど、この雰囲気は楽しい。

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    2020年11月08日
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選

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    イスラエルSF&ファンタジー界の中心的人物らによる
    SF短編選集。
    原文が英語の作品[*1]あり、
    ヘブライ語→英語→日本語[*2]、
    あるいはロシア語→英語→日本語[*3]という重訳もあり。
    訳者あとがきを含めると700ページを超す大部。
    収録作は、

    ■ラヴィ・ティドハー「オレンジ畑の香り」
     The Smell of Orange Groves(2011年)[*1]
    ■ガイル・ハエヴェン「スロー族」
     The Slows(1999年)[*2]
    ■ケレン・ランズマン「アレキサンドリアを焼く」
     Burn Alexadria(2015年)[*2]
    ■ガイ・ハソン「完璧な娘」
     The Per

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    2020年11月01日
  • 赤い館の秘密

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    若い頃、赤川次郎さんの作品が好きで、赤川さんが好きな推理小説ということで、当時読んだ別の訳のものは判りづらくて挫折したが、今回の新訳版は何が素晴らしいのか、はっきり理解できた。

    「クマのプーさん」でお馴染みの、ユーモア作家「アラン・アレキサンダー・ミルン」が唯一書いた、この推理小説(1921年の作品)が、日本の江戸川乱歩の探偵小説黄金時代のベストテンにも選ばれていたのは初耳だったが、シンプルながら見事な伏線と、意外なところからストンと気持ちよくオチるトリックは素晴らしく思えたし、タイトルもある意味上手く、私もすっかり惑わされた一人です。

    また、この作品の特徴的なところはドロドロした感じがな

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    2020年06月19日
  • 夜の庭師

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    ホラーファンタジーを題材とし、人としての生き様を考える。巨木を覆い隠すように屋敷が建っており家族四人暮らし。そこに孤児の姉弟が奉公に来る。既にその屋敷が薄気味悪いのはご近所で評判。巨木は人の願いを叶える代わりに「魂」(=生体エネルギー)を吸い取る。抜け殻みたいになったら木の下に埋められる。もう家族は駄目だ。よくない、と思っていても抜けられない。使用人2人は「これは邪悪」と本能で感じ取り、巨木の思い通りにはされない。スマホゾンビ共も巨木という名ではない何か巨大で邪悪な物に飲み干されればいいのさ。

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    2019年11月20日
  • 鐘は歌う

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    これで完結したように思えない。これから先が本番のような気がする。天与の才に恵まれたリューシャンと努力家のソーニャ。ソーニャの哀れさが際立つ。文字を奪われた人達。彼らに恋はできるのだろうか。サイモンとリューシャンはパクトのメンバーと再会できるのだろうか。それにしても、最近の東京創元社はファンタジーに力を入れてるな。オーストラリアやニュージーランド出身の作家の活躍も目立つ。

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    2019年07月04日
  • 鐘は歌う

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    ミステリのようなファンタジーのような感じがした。文字を持たなくなった遠い未来。それはまだ文字を持っていなかった遠い過去を思わせる。音楽と記憶の結びつきの強さを思う。

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    2019年03月04日
  • 鐘は歌う

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    旅の土産にその街のランドマークになる建築をかたどった小さなモニュメントを買って帰ることにしている。ロンドンで買ったそれはロンドン塔をかたどったもので、ビーフイーターや砲門に混じって、ちゃんと大鴉(レイヴン)もいた。言い伝えには「レイヴンがいなくなるとロンドン塔が崩れ、ロンドン塔を失った英国が滅びる」とある。それで、今でも塔内には一定数のレイヴンが飼育されている。飛んでいかないように羽先が切られているという。

    この物語は、その言い伝えをもとに書かれている。舞台は言うまでもなくロンドンとその近郊。時代は定かではないが、荷馬車が交通手段になってはいても地下には鉄道の跡もあるし、電話線も敷かれている

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    2019年01月13日
  • たんぽぽ娘

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    編者がやたらと辛辣で作者が可哀想になる3冊目の選集
    寓話というより大人の童話な作風は好み分かれるのはよくわかるが
    すべすべとざらざらの間でなんとかまっとうできたSFという分野の力は
    不要だけど必要だと思う
    『荒寥の地より』をSFでなく同じようにかければすごくよかっただろうけれど
    それよりも『たんぽぽ娘』の最後にかんどうする方が広く訴求する娯楽には違いない

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    2018年10月19日
  • たんぽぽ娘

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    13編からなる短編集。
    ボーイ・ミーツ・ガールなSF短篇集といったところか。
    「河を下る旅」「たんぽぽ娘」「荒寥の地より」失われし時のかたみ」あたりが好み。
    ハート・ウォーミングな回の「トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」みたいな印象で、物凄く面白い訳でもないのだけれど、そばに置いておきたい存在でもある。

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    2018年10月04日
  • 夜の庭師

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    ディズニーが映画化するというのも納得の良質なゴーストストーリー、そして孤児のモリーとキップの成長物語!著者が9年かけて仕上げただけあって、非の打ち所がない内容と飽きさせない展開。普段、あまりファンタジーは読みませんが、幽霊モノと聞いて手に取り、あっという間に物語に引きこまれてしまいました。お陰で登場人物たちとシンクロしてか?連日悪夢にうなされるというほどのめり込んで読ませていただきました!

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    2017年05月18日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    ビブリアから。
    表題作に関して、今時の作品だと本1冊とか映画1冊で描かれそうな内容ですが、無駄を省いて短編にギュッと濃縮されていると思った。
    未来から来たという美少女への憧れ、別れの悲しさ、秘密に気づいたときの興奮した様子、奥さんの変化、ひとつひとつが心に響く。
    有名だという、一昨日は兎、昨日は鹿、今日はあなたはそんなにピンとこなかった汗

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    2017年04月25日
  • 夜の庭師

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    ディズニーで映画化されるようだけれど、いかにも視覚化に向いている感じのホラーファンタジーだった。秘密の花園のようなものを想像していたが、文学的というより映像的な小説で、人の内面を深く描いていくというより、シチュエーションを読ませていく感じだった。

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    2017年01月14日
  • たんぽぽ娘

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    話の流れ内容がなんとなく分かってしまって残念というか、たぶん私自身が ヤングにリスペクトされた 作家さんの作品を読んできた年代のために 分かってしまうんだろうなって思います。たぶん こちらが源泉!!

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    2016年10月15日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    恩田陸『ライオンハート』の後書き解説を読んで。
    ビブリア古書堂でも出てきたが。

    13の短編集。
    編者あとがき(伊藤典夫氏)によると長編はイマイチらしい。。

    SFものは情景が想像できないと辛いが、設定が個性的で面白い。
    『たんぽぽ娘』はあらすじを知っていたせいか

    『河を下る旅』『神風』あがりが心に残った。
    文章のうまさ、というより設定の面白さ というイメージ。

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    2016年07月21日
  • 中継ステーション〔新訳版〕

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    アメリカ中西部の片田舎でひっそりと暮らすイーノック・ウォレス。閉鎖的な土地柄に守られて余計な干渉を受けずにただ一人生活するイーノックは、実は齢100歳を超えながらほとんど歳を取らず、銀河の星々を渡る旅人を送り迎える「中継ステーション」の管理人を務めていた。異星の旅人とのひとときの交流を心のよすがに、永遠とも思える孤独の中に生きるイーノックの周辺で、彼の存在を嗅ぎ付けて正体を暴こうとする不穏な動きが見え始める。大切な中継ステーションと自分自身の生活を守るため、イーノックが取った行動とは、そしてその結末とは?

    古き良き、暖かくも寂寥感溢れるSF。
    1963年の作品です。牧歌的で懐古的な舞台設定の

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    2016年05月23日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。

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    2016年04月26日