山田順子のレビュー一覧
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『人の心の弱さと共に成長する大木を愛でる夜の庭師』
森の奥の大木に取り込まれた屋敷。
夜中に徘徊する男の影。
そんなお化け屋敷のような家に奉公することになった姉弟。
どことなくジメジメと暗い雰囲気の中…
ファンタジーというよりはホラー寄りのファンタジー…かな?Posted by ブクログ -
親を失った姉弟、巨木に抱かれた館、青白い顔の家族、語り部、夜に響く怪しい足音、緑の扉の部屋、願いを叶えてくれる木、勇気という名の松葉杖、打ち明けられない秘密、そして訪れる夜の庭師。
様々な要素に心捕まれ引きずり込まれる。Posted by ブクログ -
「肩甲骨は翼のなごり」も素敵でしたが、これはまた雰囲気が違います。
デイヴィッド・アーモンドの、ほのぼのとして可愛らしい、すべてが優しいお話。
ある日、バスの運転手バートのもとに、天使がやってきた。定年間近でつまらない日々だったのが、突然輝きだします。
ポケットに入る小さな天使。
妻のベティと二人...続きを読むPosted by ブクログ -
たんぽぽ娘が日本人にはよく刺さると聞いていたが、自分も好みの作風だった。
少女、時間旅行、再会という、こういう物語に弱いのかもしれない。
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読み応えあり過ぎで疲れるアンソロジー
ジャンルなり、雰囲気で分けて数冊のシリーズで出してくれれば良かったなPosted by ブクログ -
何、この傑作!出だしからディズニー映画の映像が眼に浮かぶ。イングランドにたどり着いた姉弟のモリーとキップはようやく雇ってくれる森の中の屋敷を見つけた。天性の語り部モリーと足の悪いキップ。一癖も二癖もあるウインザー家の人々。そして夜になると不気味な足音を立てて夜の庭師がやって来る。なんと魅力的な登場人...続きを読むPosted by ブクログ
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図書室、怪奇小説、クラシックな香り、英国ゴーストストーリーなどと言われれば、そりゃついつい。表題作はまさにそれなんですけど、意外にも他の3篇が私の好みでした。
仄暗く端正なゴーストストーリーで、とても現代の作品とは思えないほど。100年前の作品と言われても信じてしまいますよ私は。
ああ面白かった。Posted by ブクログ -
2017/03/09了読。
2017年2冊目。
通勤時にちょっとずつ読んでたので、時間がやたらかかってしまったけれど、最初の一行目から物語の魔法にかかってしまった、幸せなひと時でした。
内容としてはダークファンタジー寄りのホラー。
タイトルから連想していた夜の庭師と実際に出てきた庭師の印象が随分違っ...続きを読むPosted by ブクログ -
おもしろかったし、涙する場面もいくつかあり、本当に「物語」を読んだ充実感。
モリーとキップ、幼いのに強すぎる!
ただ歴史的背景を知ったら、こうやって生きていた子どもたちが実際にいたと思われ、心が痛む。
ディズニー映画化、楽しみなような、映画化してほしくないような、複雑な気分。Posted by ブクログ -
寛容が肝要。時代を映した優れた寓話。
これが書かれた頃は冷戦が更に強まっている時期で、米国は外側ではキューバ危機やらベトナム介入でゴチャゴチャし、内側では公民権運動やらケネディ暗殺やらでゴチャゴチャしていた。そんな中でシマックが何を思い、何を願って本作を書いたのか…大事なのは正義でも愛でもなく寛容な...続きを読むPosted by ブクログ -
知らない内に文庫で発売されていて迷わず購入!
たんぽぽ娘は何度読んでも、みずみずしい作品だと思います。
その他の作品も、不思議な気持ちや切ない気持ち、色々な感情が湧き上がってくる素敵な作品ばかりです。Posted by ブクログ