山田順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蔦屋重三郎が生まれ育った吉原のことが詳しく書かれた本でした。
吉原の遊び方から始まり、蔦重が吉原を細見(吉原の案内本)にどのように記したのか、そして吉原の様子や女郎達がどのように1日を過ごしたのかなどがとても分かりやすく書かれていました。今まで漠然としたイメージしかもっていなかったことが、はっきりと分かり、とても興味深く読みました。そして、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の吉原風俗考証担当の山田順子さんが著者なので、ドラマで描かれた部分がとてもよく分かりました。この本を読んでいれば、初めからドラマがもっと分かりやすくなり、楽しめたのにと残念に思いました。
巻末には、安永4年細見「籬 -
Posted by ブクログ
ゴースト系は全く読まなかったから、おそらくこれが初。
主人公の姉弟はアイルランドからイギリスへ渡る。(この背景にはジャガイモ飢饉があってね、船のチケットをとれた人はアメリカ等に行き、取れなかった人はまずイギリスへ向かったと、この前の予習で知った。)逃れてきたイギリスの屋敷で何とか仕事をするようになった2人。しかし奉公することになった家の人たちも何だかおかしいし、屋敷にも不穏な気配を感じる。やっぱりちょっと怖かった笑
p.338〜339の姉が今まで抱えてきたことを話したシーンはぐっときたな。
あと、「物語と嘘の違い」に対する考えも名言だった。
名言だった!(大事なことだから2回言う)
年の瀬 -
匿名
ネタバレ 購入済みGreat details
The book has compressed knowledge on kimono and kimono accesories yet I love the details and snippets of origin or history added into it. The explanations are superb. I hope there'll be more historical narration on the changes of of kimono through the century or each decades.
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Posted by ブクログ
「肩甲骨は翼のなごり」も素敵でしたが、これはまた雰囲気が違います。
デイヴィッド・アーモンドの、ほのぼのとして可愛らしい、すべてが優しいお話。
ある日、バスの運転手バートのもとに、天使がやってきた。定年間近でつまらない日々だったのが、突然輝きだします。
ポケットに入る小さな天使。
妻のベティと二人で可愛がります。
学校の調理師をしているベティは、職場にも天使を連れて行きました。
アンジェリーノと名付けた天使に、生徒たちは大喜び。
そんな様子をうかがい、天使をさらおうとする悪人たちがいましたが。
だけれど小悪党すらも、この夫婦と天使にかかっては、いつまでも悪い奴でいられない。
本当の悪人は出 -
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Posted by ブクログ
何、この傑作!出だしからディズニー映画の映像が眼に浮かぶ。イングランドにたどり着いた姉弟のモリーとキップはようやく雇ってくれる森の中の屋敷を見つけた。天性の語り部モリーと足の悪いキップ。一癖も二癖もあるウインザー家の人々。そして夜になると不気味な足音を立てて夜の庭師がやって来る。なんと魅力的な登場人物たち。両親がいなくても健気に召使いとして働く2人と謎めいた屋敷の秘密、そしてゴースト。すべてが明かされると最終章は児童書らしからぬサスペンスアクションのような急展開は血だらけで人がわんさと死んでいく。それでもラストはハリウッド映画のように、そして希望へ。娘が幼い頃に枕元で読んでやりたかった