山田順子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
・R・F・ヤング「たんぽぽ娘」(河出文庫)の 「編者あとがき」にかうある。「ヤングの短編集を編むとき、ぼくが特化したのは、ロマンスものーーというか、彼のボーイ・ミーツ・ガールものである。ほか の作家ならいざ知らず、彼の作品中ずばぬけた出来ばえを見せているのはボーイ・ミーツ・ガールものとそのさまざまなヴァリエーションだった」(384 頁)。確かに、これはこの通りの短篇集である。これ以上でもなくこれ以下でもない、ボーイ・ミーツ・ガールもの集成である。巻頭の「特別急行がおくれた日」から最後の「ジャンヌの弓」までの全13編、外れはない。どれもおもしろい。
・巻頭の「特別急行がおくれた日」は蒸気機関車運 -
Posted by ブクログ
ミルンが推理小説を書いているんだ、と手に取る。
オリジナルはThe red house mystery, 1921
筋立はシンプル、登場人物もはじめはたくさん居るものの、すぐに退場し、残りの時間はほぼ3人だけ。
いまから百年以上も前のミステリーで、現代の読者ならトリックはだいたい読めてしまうとは思うが、駆け引きやヒントの出し方など、もろもろの運びも上手で、ストレスなく楽しく読んだ。
なにより、解説にもあるとおり、探偵役やワトスン役の人格が上品で素敵なので、そこを楽しんで読んだ。
ウッドハウスのような、お金のある田舎のお屋敷の人間関係や生活様式が楽しい。
ミステリー大好きだった亡き父のために書 -
Posted by ブクログ
本作品を知ったきっかけはビブリア古書堂事件手帖。
同名タイトルの栞子さんの本棚で『たんぽぽ娘』一度読んでいるがロバート・F・ヤングの他の作品も読んでみたいと思い手に取った。
『たんぽぽ娘』が面白かったので他の作品もきっと素晴らしいものが多いだろうと期待を胸に宝箱を開けるような気持ちで本を開いたのだが思っていたのと少し違っていた。
というのも『たんぽぽ娘』の持つ物語の雰囲気と他の作品がちょっと違う感じだからかな。
『たんぽぽ娘』は甘くて切なく余韻が残る読後感があり、情景描写やあの有名な「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」という詩のような世界観が他の作品からは感じられなかった。 -
Posted by ブクログ
『クマのプーさん』は子どもの時に読んだけど、同じ作者が推理小説を書いてるなんて知らなかった。
しかもその作品は、乱歩ベスト10の堂々8位。
裏表紙からあらすじ少し。
赤い館で銃声が轟いた。死んだのは15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄だった…。
推理小説なのにずっと優しい。
クマのプーさんがいつ登場しても違和感ないんじゃないか?ってくらい全部ほんわかしてる。
A・A・ミルンさんという人は、上品で優しい紳士なんだろうなと読んでてずっと感じた。
この作品は、ホームズのような超人的な名探偵とへっぽこワトソンではない。
素人探偵のギリンガムは、性格が良くて優しくて、ワトソン役を褒めて伸ばすタイ -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きだなというお話と意味がわからないお話が顕著すぎた。読み終えることが目的になってしまいよくわからない作品がたくさんあった…。
・特別急行がおくれた日
あまりよく分からなかった。列車を動かしている人たちは実は列車のパーツ、擬人化みたいな話?
・河を下る旅
各々自殺した男女が、(夢の中?意識朦朧としてしいる中)河を下る中で出会い、恋に落ち、やっぱり生きたいと思うお話し。幻想的で好きだった。
・エミリーと不滅の詩人たち
アンドロイドの詩人家たちを愛する博物館勤務の女性のお話。これも好きだった。
・神風
ちょっとこれもよく分からなかったけど、昔の「お国のために死ぬ」みたいなお話し。自国の男性と敵国