山田順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『クマのプーさん』は子どもの時に読んだけど、同じ作者が推理小説を書いてるなんて知らなかった。
しかもその作品は、乱歩ベスト10の堂々8位。
裏表紙からあらすじ少し。
赤い館で銃声が轟いた。死んだのは15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄だった…。
推理小説なのにずっと優しい。
クマのプーさんがいつ登場しても違和感ないんじゃないか?ってくらい全部ほんわかしてる。
A・A・ミルンさんという人は、上品で優しい紳士なんだろうなと読んでてずっと感じた。
この作品は、ホームズのような超人的な名探偵とへっぽこワトソンではない。
素人探偵のギリンガムは、性格が良くて優しくて、ワトソン役を褒めて伸ばすタイ -
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ネタバレ好きだなというお話と意味がわからないお話が顕著すぎた。読み終えることが目的になってしまいよくわからない作品がたくさんあった…。
・特別急行がおくれた日
あまりよく分からなかった。列車を動かしている人たちは実は列車のパーツ、擬人化みたいな話?
・河を下る旅
各々自殺した男女が、(夢の中?意識朦朧としてしいる中)河を下る中で出会い、恋に落ち、やっぱり生きたいと思うお話し。幻想的で好きだった。
・エミリーと不滅の詩人たち
アンドロイドの詩人家たちを愛する博物館勤務の女性のお話。これも好きだった。
・神風
ちょっとこれもよく分からなかったけど、昔の「お国のために死ぬ」みたいなお話し。自国の男性と敵国 -
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Posted by ブクログ
アガサ賞デビュー長編賞受賞との事で手に取ってみた本書。
戦争で夫を亡くして寡婦になったジェーンは、裕福な叔母・ミリーの付き添いで、エジプトのメナハウス・ホテルに滞在していましたが、ある日偶然若い女性客の死体を発見してしまいます。
それによって、地元警察から疑われる羽目になってしまったジェーンは、容疑をはらすべく真犯人を見つけようと独自に動きだしますが・・・。
第二の殺人、全員“何かありそう”なホテルの宿泊客たちの人間模様、魅力的で謎めいているメンズとのロマンス等々・・・確かに、“クリスティー風味”な感じはありますね。
主人公・ジェーンの読んでいる本も『茶色の服の男』だったりするのも、著者の -
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英国の領主屋敷で発生した事件… ロマンスと異国情緒を感じるミステリー #ウェッジフィールド館の殺人
■あらすじ
1926年イギリス、戦争で夫を亡くしてしまった主人公ジェーンは、叔母とともに英国屋敷に滞在をしていた。ある日、館の使用人が自動車事故で命を落としてしまう。自動車を調べると、ブレーキに細工がされていることが発覚する。かつてエジプトで事件を解決していたジェーンは、叔母に頼まれて捜査を始めるのだった。
■きっと読みたくなるレビュー
大きなお屋敷と広大な大地を背景に、大空に羽ばたくプロペラ機…
時代も国も違っていますが、目の前に美しい情景が浮かんでくるんですよ。異国情緒や壮大な自然を感じ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ1926年。ミリー叔母の付き添いでエジプトのメナハウス・ホテルにやってきたジェーン。
戦争で未亡人となった彼女に有望そうな男性を紹介する叔母に辟易しつつ、ピラミッド群を眺望できるホテルで優雅な時間を過ごしていた。
そんなホテルでのパーティーの翌日、ジェーンは殺害された遺体の第一発見者となって。
チリチリと棘を持ってジェーンを容疑者扱いする警部。
警察が絡んだ途端にジェーンを避け始める叔母。
不自然に叔母と親密になる二人の若い女性たち。
胡散臭い紳士のサマラ。
阿片窟の常連と噂のホテルの専門医。
新婚旅行が身分不相応な愉快な新婚夫妻。
美丈夫な銀行員と自称する怪しげなレドヴァーズ。
旅先のホテル -
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Posted by ブクログ
2017年刊。
作者はイギリスの人で、もともとエドガー・ポーなどのミステリや怪奇小説を研究してきた学者さんのようで、本作は初めての小説。
表題作は200ページにわたる中編で、その後に短いのが3編入っている。
現代において書かれながら、古き良き19世紀古典怪奇小説のスタイルで、そのアナクロ趣味が特徴である。作曲でも21世紀の現在においてもドイツのバロック時代の音楽を模倣し続けている人もいるし、人さまざまな中に、このような作品があっても悪くはない。
さて実際に読んでみると、表題作はせっかくの王道的な怪奇プロットが、どうも文章に緊張感がなくて生かされない。書法がどうも上手くないのである。そ -
購入済み
ファンタジー?かな
ファンタジーかな? お話は面白かったけど ホラーとまではいかないかな 小さい子が読むと怖いかも たぶんSキングなんかが同じ物(一字一句同じ)を書いたら モダンホラーって呼ばれるかも