あらすじ
ジェーンは英国の領主屋敷(マナーハウス)に滞在していた。いっしょに旅行している叔母が館の主である男爵とかつて恋仲で、ふたりのあいだに生まれた娘が男爵の養女になっていたのだ。ある晩、館の使用人が主の車を運転中に事故で死亡。車を調べてみると、ブレーキに細工されていたことがわかる。娘の身を心配する叔母に頼まれたジェーンは、折よく館を訪ねてきたレドヴァースと事件を調べはじめる。だが、ジェーンが操縦を教わっている複葉機の部品が壊されたり、怪しい人影が目撃されたりと不審な出来事が続き……。アガサ賞最優秀デビュー長編賞受賞シリーズ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作のエジプトから舞台はイギリスの領主屋敷へ。
今回もジェーンは自分の意思を貫いて行動している。
この時代の女性が複葉機まで操縦しちゃうんだからすごい
Posted by ブクログ
英国の領主屋敷で発生した事件… ロマンスと異国情緒を感じるミステリー #ウェッジフィールド館の殺人
■あらすじ
1926年イギリス、戦争で夫を亡くしてしまった主人公ジェーンは、叔母とともに英国屋敷に滞在をしていた。ある日、館の使用人が自動車事故で命を落としてしまう。自動車を調べると、ブレーキに細工がされていることが発覚する。かつてエジプトで事件を解決していたジェーンは、叔母に頼まれて捜査を始めるのだった。
■きっと読みたくなるレビュー
大きなお屋敷と広大な大地を背景に、大空に羽ばたくプロペラ機…
時代も国も違っていますが、目の前に美しい情景が浮かんでくるんですよ。異国情緒や壮大な自然を感じられる物語は素敵ですよね~
また登場人物たちも気品に溢れていてイイんです。
まず主人公のジェーンとパートナーである探偵役の彼レドヴァース。かつてどこかでみた海外の映画のワンシーン、見つめあっている二人の画が見えてくる。
他にも館の男爵、大佐、執事、使用人など、しっとり、ほんわかとした雰囲気が好きですね。そして時代背景にあった社会的な問題も組み込まれていて、今更ながら勉強になることもあります。
ストーリーは、またも活動的なジェーンが大活躍をしていくのですが、今回も大胆極まりない。捜査パートはもちろん、終盤のシーンなんかは超カッコイイのよ。ここは必読ですね。でも乙女な恋心は持ち合わせているところが、また可愛いんです。
ミステリーとしては、比較的シンプルな人間関係で物語は進行していくんですが、実は…という展開で楽しい。そして犯人も動機も、ザ・時代ミステリーといった真相で、十分に堪能させていただきました。
■ぜっさん推しポイント
自由奔放でアグレッシブに生きる彼女と、包み込んでくれる彼氏。
また彼氏が少し謎めいているところが、魅力なんですよね。まさにモテる男。
本シリーズは上品で古風なロマンスが読みどころなので、紅茶とケーキをいただきながら読むとさらに気分が上がっていいかもですね。次回作は旅客船での事件とのこと、楽しみにしています!
Posted by ブクログ
前作がとても面白かったので。夫の戦死により不幸な結婚生活に終止符を打った女性が主人公。かなりの方が感想に書かれてるように「首をかしげる」とか「眉をつり上げる」「腕をたたく」の言い回しが多用されていて残念。内容もミステリーより恋愛の要素強めになってて残念。