あらすじ
バートはこの十年、ずっとこの路線でバスを走らせてきた。同じ道、同じバス停、停車・発車の繰り返し……もううんざりだ。そんなある日、バートのもとに天使がやってきた。指でつまみあげられるくらいのちっこい天使。かわいい天使に妻のベティも大喜び。セント・マンゴー校で調理師をしているベティは、アンジェリーノと名付けた天使を早速学校に連れていった。学校に天使がいる! たちまち生徒たちの人気者に。だが、そんなアンジェリーノの様子を物陰からうかがう黒ずくめの怪しい影があった……。国際アンデルセン賞を受賞した名手アーモンドが描く、『肩胛骨は翼のなごり』とはひと味ちがうかわいい天使の物語。
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Posted by ブクログ
「肩甲骨は翼のなごり」も素敵でしたが、これはまた雰囲気が違います。
デイヴィッド・アーモンドの、ほのぼのとして可愛らしい、すべてが優しいお話。
ある日、バスの運転手バートのもとに、天使がやってきた。定年間近でつまらない日々だったのが、突然輝きだします。
ポケットに入る小さな天使。
妻のベティと二人で可愛がります。
学校の調理師をしているベティは、職場にも天使を連れて行きました。
アンジェリーノと名付けた天使に、生徒たちは大喜び。
そんな様子をうかがい、天使をさらおうとする悪人たちがいましたが。
だけれど小悪党すらも、この夫婦と天使にかかっては、いつまでも悪い奴でいられない。
本当の悪人は出てこない、悲劇も起こらない、幸せな世界。
こういうお話は貴重です。
子供にももちろん向いていますが、大人がほっこりするのにもおススメ。
この希少価値を味わってください。
Posted by ブクログ
とってもかわいらしいお話だった。
こうだったらいいのに、と思わせる。
みんな笑顔で、幸せに、自分のしたいことを、自分がしたいようにできる、そんな風にみーんなが生きられたらいいのに、と思わせる。
ある日突然胸のポケットに現れた天使。
ポケットの中の赤ちゃんってゆー子どものとき大好きだった本があるんだが、小さいいきものってなんかいいよなー
かわいい。
でも羽が取れてしまったら、天使のままではいられない。
天使を信じようとしない頑なな人とも出会うこともあるだろう。
それからの物語はまだ、語られていない。
Posted by ブクログ
バスの運転手バードのポケットの中に、突然小さな天使が現れた! バートは天使を家に連れて帰り、アンジェリーノと名付けて、奥さんのベティといっしょに世話をすることにした。学校の調理師であるベティが、アンジェリーノを学校に連れていくと、子どもたちは大喜び。でも、天使を狙う黒い影が…。
天使が幸せを振りまいて、楽しくなる物語。