野地秩嘉のレビュー一覧
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トヨタ工業高校は、もともと高専だったものが高校課程学校として再編されたもの。三年課程と、高専卒業と同等の能力がみにつく専門課程からなる。全寮制で給料支給、親から自立したいもの、製造業のスキルを身につけたいもの、トヨタに就職したいもの様々な生徒を受け入れている。トヨタから現役社員が講師として送り込まれ、トヨタ内と同じようななぜなに教育、「めんどう見」(メンター)が行われる。6時半からの朝礼、みだみなみチェックのバツは指導員とともに腕立て10回を行うといった連帯感の醸成などの仕組みが紹介される。トヨタ社内の研修制度も紹介されており、ものづくり現場の工夫が垣間見れる。
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なぜか伊藤忠出身者に知り合いが多い。
大前研一先生のもと一緒に勉強したラグビー部OB、
転職して入った不動産会社の監査役の方々、、、皆ナイスガイだ。
その秘密?がこの新書にある。
財閥系ではない、万年四位、ひところは倒産の危機さえあった伊藤忠商事が、
いまやNo1にのし上がった。
その原動力は3人の社長。丹羽宇一郎、小林栄三、そしてこの新書の主役岡藤正広
現社長だ。
企業理念「三方よし」、商いの三原則「か・け・ふ」(稼ぐ、削る・防ぐ)
様々な施策を打っているが、基本的な考えはシンプル、と見た。
要は相手の立場にたって、お互いが満足できる方法を考える、これに尽きる。
そのためには現場に行って、相 -
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戦時中には戦闘機を、戦後は自動車を。
日本の工業産業を発展させた中島飛行機もとい、富士重工もとい、スバル。
「私は人を死なせすぎた。今度は人を救う乗り物を作りたい」
創業者の言葉と共に始まった自動車ビジネスは、暗中模索、五里霧中の最中に始まった。誰でも乗れる自動車、長持ちする自動車、環境に優しい自動車。望まれるスペックに応えるために、従業員たちはそれこそ東奔西走の如く、世界を駆け回った。
スバルは昔から好きなメーカーでしたが、メカに強く、環境や人命意識の高い理由は、創業当時からの方針だったのだと、初めてわかりました。
素敵なメーカーです。 -
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マクドナルドでなんとなくハンバーガーを食べていてふと、「このハンバーガーが地球上全て同じクオリティで提供されているってすごすぎないか?」と不思議に思い、その場で調べてポチった本。調べてみて気がついたけれど、それまでマクドナルドというお店の名前は知っていても、創業した人なんて知らないし考えたこともなかったことに気がついた。レイクロックが本著のなかで語る、マクドナルドというブランドをただひたすらに大きくしたいという野望は、彼が亡くなった40年後の現在、創業者の存在を消費者に考えさせないほどに大きくなっている。アメリカで生涯にわたってひたすらにモノを売り続けてきたレイクロックが語る、「モノを売る」と
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本を開くと、スズキの鈴木社長のアップされた写真に驚かされる
インドにもっとも近い日本人は、”マルチスズキ”の鈴木修社長ですと読者にわからせてくれる
気になったことは以下です。
■鈴木社長のことば
インド人に限らず人間の心はどこへいっても変わらない 変わったのは風習であり、慣習だ
スズキは薄利多売でインド産業の技術力のレベルアップに尽くしてくれている やっと理解してもらえた
インド人もストライキをしたり暴動をしたりしましたけれど、これもまた、「はしか」だった。
当事者として入っていって、言うことは言って仕事をしたからでしょう。分け隔てはしたことがない。
モディさんは経済改革をやってインド -