謎だらけのイベリコ豚を追ってスペインへ!
「本当にどんぐりを食べているのか?」「イベリコという町はどこにあるのか?」「安売りセール肉は本物か?」……。
レストラン、スペインバルはもとより、今やコンビニ、回転寿司でもごく普通に売っているイベリコ豚。高級食材として知られているはずのものが、いまや日本全国で手に入るのはなぜか?そもそも、イベリコ豚はそんなに沢山いるのだろうか?
著者はそんな素朴な疑問をいだき、取材を始めた。日本人が知らないイベリコ豚の「真実」を明らかにすべくスペインを目指した著者。幾多の困難を乗り越え、現地に辿り着いた著者を待っていたのは、驚きの連続だった。……。
ローマ時代の遙か昔からスペインで幻の豚を守り育ててきた熱き男たち。そして素晴らしい生ハム作りに命を捧げる職人たちとその家族のドラマを紡ぎながら、知られざるイベリコ豚の生態、そして食肉流通事情を解き明かしていく。さらになりゆきでハム作りにも携わることになり……。
多様なジャンルをテーマに、多くの傑作ノンフィクションを世に出してきた著者がスペインと日本を舞台に描く、読み応えのある食ノンフィクション。単行本時にメディア各社で大絶賛された作品がついに文庫化!
Posted by ブクログ 2018年10月29日
タイトル通りイベリコ豚を買いに行く話
しかし、普通のグルメエッセイかと思いきや
まさかのイベリコ豚というものを知り、そしてその肉を日本で販売するために買うことになった物書きである作者の実録。
肉など売ったことのない、本当の素人が、イベリコ豚という特殊な豚を買う...どうやったら買えるのか、そもそもど...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月21日
とにかくイベリコ豚が食べたくなる本。
畜産の成功例としてイベリコ豚を取材しようと思った作者が、なんだかんだで実際に豚を買って、商品化していく過程は物語として面白かった。
生産効率が悪い(生まれてから出荷まで時間がかかる)から、風味があって美味しいと言うのも面白い。ナッツの香りがする肉というものを、...続きを読む