野地秩嘉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
野地さんの文章を読んだ後、
必ず爽やかな気持ちになるのは、
なぜだろう。
苦労の汗や、
時には苦渋の呻きさえも聞こえるのに、
そしてそれらに共感しているにもかかわらず、
わたしは爽やかな気分になる。
それは、
泣いたあとの爽やかさに似ているかも。
野地さんの緻密な取材と、
野地調ともいえる筆致は、
本著でも存分に楽しめる。
しかも、本著は「裏方」を取り上げている。
野地さんがどの文章でも、
光でもなく炎でもなく、
でも暖かな何かを照らしてきた分野、
まさに野地作品の真骨頂である。
真摯に生きること、
それは誰のためでもなく、
自分のためであること。
そうして自ら搾り出した「自分のため」は、
必ず「人のため」になることを、
この作品でも教えられた気がする。
もう拗ねない。
もう怒らない。
もうグレない。
ただ目の前を生きること。
野地作品からいつも教えられることである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
得意先に媚びを売り、高級店で派手に騒ぐのが接待じゃない。
酒の席を借りたセールス、プレゼン、そして情報収集が真のねらいだ。
その目的を果たすためには、相手をどう誘い、どんな店に連れていき、いかなる会話をするのが効果的なのか。
あなたの素顔や日ごろの生活ぶりがはからずも露呈する。
いっしょに仕事をしたいかしたくないか、3分もあれば相手は判断するのだ。
「騒がしい店は意外と使える」「家族についての質問はやめる」「二次会はメンバーを分ける」―。
達人たちに学ぶ、相手の心を一瞬でつかむ作法。
[ 目次 ]
第1章 接待の会食(事前の準備と店選び;料理の注文は型破りで攻めよ! ほか)
第2章 接待の「たしなみ」(歯・爪・髪の毛―ビジネスリーダーになるためのお手入れ;ファッション―ビジネスリーダーになるための身だしなみ ほか)
第3章 接待のコミュニケーションスキル(スピーチ―ビジネスリーダーになるための話す力;手紙・メール―ビジネスリーダーになるための書く力 ほか)
第4章 接待のおもてなし(ホテル・旅館―ビジネスリーダーになるためのおもてなし術1;接待ゴルフ―ビジネスリーダーになるためのおもてなし術2)
エピローグ―接待の達人になるために
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
著者はノンフィクション作家。
トヨタを支える幹部と現場の働き方を描く。それによれば「自分にとってはこのやり方が一番だ」を探すことらしい。カイゼンやカンバン方式などは結果に過ぎず、他者が表面的にマネしようとしても容易に定着しないのは、何となく想像がつく。
色々と勉強になるが3つ挙げれば
1.成果発表の会議、即ち「こんなに頑張った」と自慢する場はダメで、問題は発表の会議、つまり「こんな問題がある」と相談するのは生産的
2.わかりやすい書類は、真ん中に十字を引き4つのスペースを作り、左上に①現状把握、左下に②目標設定、右上に③要因解析、右下に④対策立案。備忘で②目標設定の例は「過電流が流れた真因を見つけ、対策を施す」など。
3.新しいものをすぐに導入するのではなく、導入前に現状の修正点を考える。設備カイゼンの前に動作カイゼン。
これまで読んだトヨタの仕事本とは少し異なる良書。 -
Posted by ブクログ
総合商社は商売の仲介だけでなくさまざまな事業分野に投資をしている。このようビジネスモデルは日本特有で、日本の経済成長を支える象徴的な存在ともいえる。
この本は伊藤忠商事の商いの心得を岡藤さんのインタビューを中心にまとめたものだ。財閥系と比較して規模が小さいものの、岡藤さんの時代に時価総額などで財閥系を抜き、今では就職人気ナンバーワンの企業となっている。そんな華やかな実績とは対象的に、商いの心得に派手さはない。目標は身の丈にあった設定としコツコツとそれを達成すべきだとか、データに頼らず現場に足を運び客のニーズを把握するとか泥臭さがあって、一般的なビジネス書に書かれていることとは一線を画す。実際に非常に基本的なことを現場で泥臭くやっている商人のほうが信用できるように思う。なんだか伊藤忠が好きになってしまう。