野地秩嘉のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
素晴らしい会社。伸びている理由がよくわかる
岡藤さんの人の良さを感じる
営業でいる上では大切にしたいことが多く書かれていた。
・商人は水であれ
マーケットイン、お客さんに聞けというのも同じ意味
・かけふ(稼ぐ、削る、防ぐ)。組織は大きくすればいいというわけではない。伊藤忠は三菱や三井に比べて少ない人数で利益を出している
・朝型勤務
・110運動 一次会、10時まで
・難事は自ら行う
・一芸に秀でること(単に部署移動しているだけではだめ、そこで秀でるものを身につける)
・名言は実践しなければ意味がない
自分が聞いて感心した言葉はメモしてすぐに実践する。明言は本質を理解する
・100人のうち99人に褒めらるるは善きものにあらず
八方美人で自分の意見を持っていない。毒にも薬にもならない退屈な人だから、99人がいい人ですよ という、それだけのこと。
・人格者を信用するな。
人格者を否定しているのではなく、人格者は大体が保守的で常識的なことしかいわない。やんちゃくれの人がいう方がヒントになることがある
多様性。
-
Posted by ブクログ
2026.01.04記入
心に刺さる金言ばかりである。
商売に対する格言集 とも言うべきもので 商売以外の人にも使える。
経営者であれば、朝礼の一言にも使えるだろうし、サラリーマンであれば、自分自身を励ます言葉にも使える。
見当外れな上司に対して心を動かすことなく、言うことを聞かない部下に対して自省を促し、他人を動かす言葉として使うこともできる。
とても素晴らしい本だった。
以下、格言とも言える言葉を残しておく。
商人とは物の売り買いをする人のことだけではない。
客と接する人。客の心がわかる人が本当の商人だ。
商人とは業種で決まるわけではなく、常々、客と接し、客が欲しいものを作る人。
客が望むものを探して持ってくる人を言う。
商人になるになるのに、天賦の才や特技はいらない。
客に尽くす誠意と集中力があればいい。
商人になるには天才である必要はなく、凡人でいいわけだ。
いやむしろ凡人の方がいい。
商品を買う人の99.9%は凡人だ。
凡人の心を知るのは、凡人として生活していた方が良い。
「か・け・ふ」の産みの親
「稼ぐ」「削る」「防ぐ」
これが商売の基本
お客さんから説教されたら「しめた!」と思った方がいい。
説教しているうちに、お客さんは何か不満を言うようになる。
僕らはそれを解決すればいいんや。
稼ぐにはまずお客さんに儲けてもらうことしかない。
自分が儲けるためには、パートナーであるお客さんが儲かる仕組みを考えないといけない。
これは大事な点で、普通なら自分を起点にして、儲けの仕組みを考えがちだが、それではうまくいかない。
紳士服の本当のお客さんはお父さんではない。妻と娘である。
会議でもだいたい優等生的な人がいるのはあんまり役に立たないんですよ。
ちょっとやんちゃくれの人が言う方がヒントになる場合がある。
そういうことですよね。
多様性というのはそういうことだと。
優等生的な人ばかりでは会社は伸びないですよ。
特に先が見えない時代ですから、色々な人を集めて力を結集していくという方が幅が広い。
武田信玄は「100人のうち99人に褒められる は良きものにあらず。全員がその人を褒めるとはすなわち 要するに 八方美人で自分の意見を持っていないからであろう。」
心から褒めるのではなく、これと言って指摘するような固有の美点が見当たらないから、とりあえず褒めたわけだ。
毒にも薬にもならない退屈な人間だから 100人のうち99人がいい人ですよと言っておくのである。それだけのことだ。
僕の経験から言うと、仕事ができない人間ほど社内のルールに対して、細かい部分を言ってくる。
会議の最中に予算が達成できない理由ばかりを延々としゃべる。そんなことを聞いているだけで無駄だ。
誰でも戦う条件は同じなんだから。だって「これこれこういうわけで僕のシュートは外れました。」なんていうサッカー選手はいないだろう。
結果が出ない理由を見つけてくることに情熱を傾けるくらいなら、売上を上げることを考えればいいのに、外部環境のせいにする。
結果が出ない理由を社内ルールや外部環境のせいにしたって面白くない。
スポーツも仕事もルールがあり、みんながそれを守っているから面白い。
ルールのない世界では、公平な競争なんてできない。
もし本当に社内ルールがおかしいと思うのであれば、まずは他人が文句を言えないくらいの結果を残すこと。結果を残して出世して、ルールを見直す立場になることだ。
何か欲しいものはありますか?と聞いても答えは出てこない。
みんなが欲しがっているものを探すのではなく、みんなが困っていることを聞く。
夜中や休日に店があいていない。困った。
それでコンビニができた。
タクシーが捕まらない。この辺には走っていない。
それでライドシェアができた。
ホテルは高い。もっと安くて広い部屋に泊まりたい。
それで民泊を始めた。
大谷選手のように謙虚さを発揮しようと思ったら、大谷選手のように圧倒的に強くなることや強さに裏打ちされた謙虚さでないと「弱いやつだ」と見下される。
社員のやる気を引き出すには、労働環境の整備もさることながら、やはり「報酬を引き上げること」が一番なのである。
契約交渉とは条件のすり合わせではない。
うちの契約書の内容は、相手も損をしないようにちゃんと考えてあるものだ。
フェアな契約書を作って、そのまま通せばいい。相手の条件に合わせようという態度で交渉すると相手から舐められる。
相手のこともちゃんと考えて、契約書を作って一緒に仕事をしようというのだから契約書通りでいい。
譲ってあげることが、相手に対しての好意ではないし、相手に嫌われたくないと思っちゃいかん。 -
Posted by ブクログ
伊藤忠の三方よしや商人は水と言う言葉や、朝方勤務や残業禁止と言った勤務体系は聞いた事があったのですが、もう少し詳しく知りたくて本書を手に取りました。
会社としてこのような考えを従業員に浸透させるためには口先や小手先でどうこうなるものではないんだろうなと思いながら、内容自体は必ずしも他の人が真似できないような事ばかりと言う訳ではありませんでした。
じゃぁ何で伊藤忠なのかな?と考えた時に、創業者の伊藤忠兵衛が熱心な浄土真宗の信者で、全財産を失っても信仰を失ってはならないと言う教えを残していると言うところが面白いなと思いました。
近代資本主義の発展にもキリスト教プロテスタントの倫理があったと言われています。
浄土真宗の倫理と伊藤忠の精神と言ったら言い過ぎかもしれませんが、我々人間は頭では良いと分かっている事でもなかなか自分本位の考えを改める事が難しい中で、自分が正しいと信じる事を高いレベルで実践する事ができる人と言うのは、やはりそれを実践するための信念=信仰を持つだけでなく、信念を継続するための仕組みを自ら考えて信仰を継続する事を可能にし、その精神に共感する人たちが現代においての伊藤忠らしさとは何かを考えた結果なのかな?と思いました。 -
Posted by ブクログ
自分のように映画をそれなりに見る人間でも制作会社がどこかというのはあまり気にしないのだから、年間で数本しか映画を見ないような人にとっては制作会社などほとんど気にならないと思う。ところがを読むと日本の大手製作会社の中でもそれぞれカラーが明確にあり、最近ではすっかりアニメ映画で稼いでいると認識していた東映が、したたかに世の中を渡ってきたことがよくわかる。
映画好きにとってはとにかく色々なエピソードが載っているので最後まで楽しんで読むことができると思うし、日本の映画産業の流れを知るのにも良い入門書だと思う。実際に自分も東宝が宝塚の流れを汲んだ映画会社だということは知らなかったし、東映と東急が資本関係にあったことも知らなかった。これだけアニメでヒット作が続くのであれば東急も東映を手放さなければよかったんじゃ・・?とも思ってしまう。
ただ一点だけ本書の欠点を述べると、著者の文はあまり読みやすいとは言えず、お世辞にもうまいとは言えない。何と言うかノンフィクションのライターというよりも週刊誌で短い記事を書いたりあるいはスポーツ新聞でコラムを書いたりするようなタイプの文体なのだ。せっかく面白い素材なのだからもう少ししっかりと書き込んでくれればもっと面白くなったのにと思うとそこだけが残念だ。