野地秩嘉のレビュー一覧
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ニューヨークは美術館の宝庫だ。
本書を読む限り、その拝見には美術作品は時代の最先端の象徴だから、であるらしい。
日本人的感覚からすると、納得はできてもいまいちピンとこない。
しかし、本書を読むと、日本人とニューヨーカーでは美術作品とのふれあい方に違いが在るようだ。
日本人が美術館に行く目的は、教養を高めるだとか、少なくとも文化的で非常に高尚な目的である。それに対して、ニューヨーカーは美術作品を楽しむことが生活の一部なのである。
本書の前半は、日本を代表する画家である千住博氏によるプロフェッショナルの目線での美術作品の楽しみ方の紹介となっている。
ニューヨークの2大美術館であるメトロポリタン美 -
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いろんな分野の著名人の"修行時代"のエピソードをコンパクトにまとめた1冊。ビジネス界だけでなくアカデミックな分野や芸術界、職人まで幅広い取り上げ方が好感を持てる。何人かはすでに他の雑誌や自著で内容を知っていたものの、こうやってまとめてあるのはそれはそれで面白いし、なにより本人に親しみを感じる。でも、一流と言われる人たちは、やはり下積みなときでも前向きだったり高い目的意識を持って仕事や人生に取り組んでいる姿が印象的だった(こういう本なのでそういうふうな書き方をあえてしているという部分はあろうかと思うが)。
それでも十分、価格以上の価値はあります。 -
Posted by ブクログ
六本木から東京タワーへ向かう途中、外苑東通り沿い、伝説のレストラン、キャンティの前を通りかかったことがきっかけで、この本を手に取りました。女優加賀まり子さんが、昔、トーク番組でキャンティーの話をしていたことから、昔、有名人が集ったレストランということは、知っていましたが、あまりにもこじんまりとした店構えに、これが…有名なキャンティ? と驚きました。キャンティは、皇族から文化人、六本木で暇をもてあましていた若者まで出入りする店でした。そこで才能を見いだされ、世に出た人も多いといいます。どのような出自であれ、その後の環境により、挽回はいくらでも可能だと私は信じます。人生を階段に例えるなら、その踊り
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「5日から一週間でなじむようになって、そのスタイルがなるべく長持ちするように切るんです。髪の毛は一日に約0.3ミリ伸びると言われています。ですからその人が次に来るのが三週間先なのか、それとも一ヶ月先なのかを考えて、それに合わせて切るんです。」
彼のスタッフも相当な技量は持っているのだが、佐藤さんとは決定的に鋏の音が違うのだ。一体どこが違うのか。
違いは一つだった。佐藤さんは鋏の先端を大きく開いて、ばっさり、ばっさり、切っていく。鋏を大きくゆっくり動かしていく。それに対して他の人は鋏を少し広げてしゃきしゃき切っていく感じだ。鋏を動かす回数が多いから神経質な動きに思えてしまう。
それにしても、鋏を -
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店舗改装で喫煙席がなくなってしまったので最近では立ち寄ることも
なくなったのだが、仕事へ行く前にファスト・フードで一服していた。
そこの店員さんは早朝の常連客の注文品をよく覚えてくれていた。
夏場はアイスコーヒー、冬場はホットコーヒーを頼んでいた。砂糖は不要。
それをきちんと覚えていてくれて、いちいち言う必要がなかった。スマイル
0円だけど、こんなサービスも0円なんだよな。
本書で取り上げられているのは、床屋・キャディ・マッサージ師・タクシー
ドライバー等、客に心地いいサービスを提供している人たちだ。
相手の立場になってみる。サービスの極意はここにあるのだと思う。
しかし、これはなかなか -
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