野地秩嘉のレビュー一覧
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さまざまな困難を不屈の精神で乗り越え、会社を成長させた9人の社長の自身の考えや経歴について書いた一冊。
タイトルは奇抜なものですが、9人の経営者の信念や思いが強く伝わってくる一冊だと感じました。
星野氏や堤氏を師事し、薫陶を受けた井手氏や林野氏、継いだ家業を自身の考えでさらに発展させた福島氏や桜井氏や田中氏、ひょんなきっかけから今の業態での起業をした大倉氏や入沢氏などキャラクターも個性的でストーリーとしても興味深く読むことが出来ました。
紹介されている企業の経営はそれぞれの業界でも独自性の強い特色のあるものですが、軌道に乗るまでの苦労は並々ならないものだとも感じました。
本書では経営の根幹 -
Posted by ブクログ
宴会から打ち合わせへ。
著者自身の経験談からくる提案はリアルに感じられる部分も多々あり。
真面目に読んでいると、「確かに、でもそれは当たり前では」と思ってしまう部分もあるが、「打ち合わせ」を細かく見ていくと考えるべきポイントはたくさんあることがわかる。
最後は打ち合わせをしようとする本人の想像力が要となってくる。
相手を不快にさせないおもてなしをする、つまり「喜んで打ち合わせをしていい結果を出していく」ということ自体が自分の喜びや欲求、目標を満たすものであることが大切と。
いつかこういう場を経験するかもしれない(仕事場そんなに無いはず)のでその時はまた読み返すのかも。 -
Posted by ブクログ
古き良き昭和の時代に活躍した人の生き様を描いたルポ。
解説にもあるように、社会の裏側をあぶり出すルポはあるけれど、
善良な人に焦点をあてたこの本はとても魅力的です。
儲けるためとか出世のためではなく、
そうせずにはいられないからする。
サービスの真骨頂ですね…。
サービス業を、仕事、義務としてではなく、
その人の生き様として、そう行動する。
素敵な生き様がたくさん詰まっています。
好きな章は、
ロールスロイスを売り続ける男
ヘップバーンも虜にした靴磨き
です。
前者は、高級車を売る仕事をしているからといって、自分もお金持ちになったような気にならず、一線を引いてお仕事をすること。
若いお -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
昭和の、古き良き、もう息も絶え絶えの、幾つかのサービス業のプロにスポットを当てたルポタージュ。
コツコツと一つの仕事をやってきた人の人生が書かれていて、こんなところにスポットが当たるのはとても好ましいと思うし、記録として残しておきたいと私も思った。ただ、私には筆者の情緒的な文章が、随分と鼻についたけれど。
さて、何年か前に読んだのなら、私も同じように違う場所で、ともすればスポットのあたりにくいところでコツコツと一つの仕事を極めたいと、大きく共感したと思うのだけれど、今の気分では大きな共感はなかった。むしろ、それでいいのかと疑問に思った割合の方が多かったように思う。取り上げられているいずれの