あらすじ
食の達人18組の人生ドラマ。
光文社『BRIO』で人気連載だった『フードストーリーズ』が電子書籍で初登場します。京料理、寿司、ふぐ、フレンチ、中華・・・。一流といわれる東京の名店から、地方でひっそりと営業している小さな料理店まで、食に携わる達人たちを訪ねて、彼らの仕事と人生を克明に追ったノンフィクション作品です。「おいしい料理と珍しい料理は違う」(京味)というように、食とは何か、ものを作るとは何かをテーマに『キャンティ物語』の著者としても有名なノンフィクション作家の野地秩嘉氏が皿の裏にある涙と感動のドラマを徹底取材。
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Posted by ブクログ
食に想いをこめた人たちの
こだわりを とりだす 作業をする。
生い立ち、なぜ食の世界に入ったのか?
そして、今は 何にこだわっているのか?
食の達人たちは、「頑固で、頑固につきる」
これと決めたら、自分の意志を通す。
無駄を出さず、手間をかけることで、まるごと食べる。
美味しいものをつくるには、ただひたすら継続することであり、
偶然やラッキーでは生まれない。
30年以上続き、ごく普通の値段で、看板メニューをもつ。
雑味がなく、透明で品がよく、さわやかなお吸い物。
そばには、そこの空気が含まれている。空気が美味しいのだ。
受け継いでも、同じ味を真似なくて、自分の味で勝負する。
あこがれがある。自分を超える。
始めて見たと言う感動。意外性がある。
生きていてよかったと思える感動。
それを人に伝えたいと思う。
食の達人が、達人しかつくり出せないものがある。