野地秩嘉のレビュー一覧
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ネタバレトヨタ生産方式を通じて、トヨタ自動車の歴史を振り返る内容。特に喜一郎以降は指導員にフォーカスがあたっており、彼ら、そして生産方式を通じて、トヨタの現場は自分たちで考えることのできる場所に変わっていく、という流れ。
同方式そのものへのフォーカスは多かったが、それを「どう展開するか」、そしてその結果現場は「どうなるか(生産結果という意味でなく内面的に)」に焦点を当てたものはまだ見ていないので新鮮だった。
後工程が前工程に取りに行く、その結果自工程でのきっちりとした簡潔をしていないと、取りに来た人に迷惑をかける。結局渡す流れは同じだが、自分で持っていくと取りに来てもらうということで心理的な変化もあるのだろうか。
また、よくある批評として労働強化であることを否定しており、基本的に身体は楽になる方向に向かうというもの。
当然突き詰めていけば少人化されるものではあるが、そういう中でも当時の大野は眺めておけなど、余計な遊ばせ仕事に工数を割かせていない。
また、同方式の弱点として展開できる人が限られることが挙げられているが、それはだからこそ強みであるし、これだけ世の中に大っぴらに漏れていっても問題がないところの一つだと思う。 -
Posted by ブクログ
【トヨタは、トヨタを超えていく】今で言うところのベンチャー企業としてスタートし、今日では世界に冠たる自動車企業となったトヨタ。その代名詞とも言える「トヨタ生産方式」を軸とし、成功に到るまでの困難続きの道のりを振り返った作品です。著者は、『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞した野地秩嘉。
トヨタという企業に流れるDNAをわかりやすく解説した一冊。「生産方式」と目にすると、どうしても自働化や製造プロセスにまつわることを想起してしまいますが、突き詰めて言えば、一人ひとりの心構えや考え方というところまで降りて考えていくシステムなのかなと感じました。それにもかかわらず、決して精神論に堕してはいないというのが素晴らしい。
〜「トヨタ生産方式とは考える人間を作るシステムです」と付け足した。〜
つい誰かにオススメしたくなる作品でした☆5つ -
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会社からの課題図書。
以前、ホンダの創業時の本を夢中で読んでいてその中ではトヨタという会社は重厚な巨人として描かれていたように思うし自分の中でも何か地味なイメージを持っていた。
本書を読んでそのどこか堅いイメージがなぜ自分の中にあったのかを納得した。トヨタでも自分達が破滅しないように日々必死に自分達の仕事を向上していこうという歴史があり、どの会社よりも日々の課題を一人一人の社員の考える力を向上させチームワークで戦ってきたことを知った。
甲子園などが顕著だと思うが人は一人の天才を英雄とみて人気がある。しかし実際に強いチームは一人一人の力に突出したものはないがチームでそれを補えるチームだったりする。
なぜそのチームが強いのかは一人一人が目的のために考える環境があり日々カイゼンをしているからだと自分は本書から読みとった。
使命感と危機感から本気で自分のやるべきことを実行した先達と彼らに育てられた今のトヨタという日本一の会社の歴史と仕事内容に自分の仕事にも活かさなければと襟を正さなければという思いになった。 -
購入済み
料理道 道を極めた職人
毎週金曜日、お世話になっていますが、料理の味を大切にしています。親方はすでに現役を引退していますが、伝統の味は引き継がれているのではないでしょうか。
料理人は、食べ歩きするより、本を読め、自分で考えろとのこと、一般の社会人にもあてはまることだと思いました。考え、企画出来ることが重要なのだと。
その道を極めた方の言葉には迫力があります。
不思議なもので、一流の人は、皆同じことを、後世に告げようとします。道を極めると行き着く先は一緒なのだと痛感しました。
本書を読んでおなかをすかせてください(笑) -
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サービスとは何かを 現場のニンゲンのなかから
取り出そうとしていることは、注目。
いい仕事をしていると思う。
◯高倉健を魅了するバーバーショップ
健さんがくつろぐ 床屋。なぜ くつろげるのか?
◯「一杯のお茶」へのこだわり
養老院の食事について、何を求めているのか?
なぜ、長生きしたのかは、時代の変化に順応したこと。
パンをたべる ひとが お粥食べる人より多い。
熱いお茶が美味しいかもしれないが。
◯日本一のキャディを育てるゴルフ場
楽しくプレーできる環境づくり。
ゴルフは 子供になることだ。
スコアーをごまかしたりするのが かわいい。
◯人を安心させる温泉カメラマンの間合い
ヤクザな仕事 なのだ。
携帯電話によって 温泉カメラマンは変化せざるをえない。
◯種牛「糸福」の一生
この話が 一番面白かった。
なぜ この糸福が サービスの達人か よくわからないけど。
18歳で死亡(通常 15歳)ニンゲン換算 100歳。
週2回精液採取 月曜日と木曜日。
オナニーは 前足に ペニスをはさんで、腰を使う。
ガーリック粉末、ビタミン剤、生卵。
人工膣筒。牛の体温に合わせた温度にしてある。
跳馬に似たものに 乗っ掛かって射精。
直検成績 DG 1.57kg /日
間検成績 終了時体重 635kg DG 1.02kg/day
ロース芯面積 56平方CM 脂肪交雑 +3.4
生産子牛 雄 19763頭 種牛 52頭
雌 19394頭
子牛 販売額 170億円 平均 48万7千円
精液 配布本数 80796本
◯ゴッドハンドは心まで揉みほぐす。
人の安らぎを与える。
◯有名人御用達タクシー、接客の極意
心地よく、気をつかわさせず。
サービスの極意とは 空気のように 自然に寄り添う。 -
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企画書を1年以上書いてきた。
私の企画書は 実に長い。
長くないと説明ができないと勘違いしている。
自分の集めた情報を 並べないと気がすまない。
なんとか、体系づけようとする試みをする。
しかし、そんな長い企画書は はっきり言って読んでもらえない。
読むのは 私だけである。
つまり、どう考えたか という 分析官のような仕事を
企画づくりだと思っている。
それが、違うんだろうね。
『企画は1行』
という 本の標題に、びっくりさせられた。
そうだよ。エッセンスは 一行でいいのだ。
言う。
『君はキルケゴールも読んだことがないのか?』
ふーむ。それだけで、むつかしくて、手も出ないような
本を 分かりやすく説明するという 企画書となるそうだ。
『君はミラクルフルーツさえも食べたことがないのか?』
→ふーむ。
甘さを感じない人生に感動できるのか?
『君はニガウリを食べたことがないのか?』
→ふーむ。
『子供だね。』『うちなーじゃないね。』
なぜか、企画の言葉は 発展していくのだ。
『炭水化物攻め弁当』
『チャーハンとスパゲティを一緒に食べたいときもある。
だって、ニンゲンだもの。』(相田みつを風)
『何を伝えたいか』
『見たい。読みたい。やりたい』へ!
張富士夫
『すべては現場にある』
標準のないところにカイゼンはない。
『よい品よい考』
『あんどん』→プロダクトコントロールパネル
『かんばん方式』→トヨタクオリティシステム
横文字ではなく、伝わる言葉
『生産現場がトヨタの企画書の一行』
恵比寿 たこ
『一生 屋台をひくことはできない』
『オレはお前が好きで、金を貸すわけじゃない。
オレは、お前がつくるたこ焼きに金をかすんだ。』
『彼女の部屋で遅めのランチ パスタを食べながらグビグビ』
→ 不倫のにおいがするが キリンもやるね。
氷結;『のどこし感』『シャキッと爽快』『すっきりとした味わい』
『フレッシュな搾り立て果汁』
『サントリーで愚息 ムクムク 硬化バツグン』
斉藤由香(北杜夫の娘)
『水で焼く』
過熱水蒸気 100度以上に加熱した水蒸気。
新しい商品を作ってくれと言う消費者はいない。
技術を研究することから 商品を創造する。
『銀河系のはるかかなたから音楽に長じたロボットがやって来た。』
物語としての商品イメージ。
あくまでも 遊びを提供する。
乗り物を配置した公園にひとつの物語がかぶさる。
ディズニー 『魔法の国』『おとぎの国』『未来の国』
非日常へ誘うための装置。童心にもどる。
フードテーマパーク。
舌を満足させる。五感を満足させる。そして キングオブカリー。
『初めて聞く話でなく、理解するのに集中を要する話でもなく、どこかで聞いたことがある話』
それは『稚拙な物語』でもいいのだ。
単純でいい。いたずらな特殊さ、複雑さとは関係がない。
物語作りは 通用しない範囲があることを理解する。
『学生服の第2ボタン 五個入りで3000円』
舟木一夫、橋幸夫、西郷輝彦。よく働くのだ。
古いものではなく 懐かしいもの。
懐かしいものに香があり、新しい。
自分のなかにある記憶を呼び覚ます。
『キャプテンズ ミッション』
企画の目的をしぼること。
目的を絞り込んでこそ、企画の実現性はたかまる。
誰のための企画か?誰にむけての企画か?
若い世代を育てる ということ。
挑戦できる機会を与える。
『遠大な目標』『遠くにボールを投げる』
『企画書は、相手のために書くものである。』
『人の命をどう考えるか?ドクターヘリ』
アメリカは 350機で 全土をカバー。年間25万人。
ドイツ 78ヶ所 15分以内。
フランス 38機
スイス 13ヶ所。
日本は 8機しかない。
NPOの最大の問題は、お金を集めること。
内容より 目的を明確にすること。
1 広報活動
2 現場のことを伝える。
そうしたら、どうなるのか?
3 活動実態、国内外の状況、そして 経済効果。
『現在と未来の写真比較』湯布院
サービスは 変わり続けないといけない。
『暗黙の了承 えも言われぬ慣習』
ガバナンスを明確にする。どうやって会社を運営する。
小説のような企画書。企画書のような小説。
2050年もしくは2020年を予測する。
『読む人の顔を見て書く』
『目の前の客を満足させる』
14席であることの理由。
体力、年齢、そして もてなせる範囲。
スペシャリテ となること。
『夢の潮流にあこがれて』
横井宏 夢の潮流
『野生動物は 生きることは食べること』
『コアアイテムがなければ ブランドにはならない。』シーユーチェン
ユニクロ
青山フラワーマーケット
1998年 売上 830億円 だったのが 2005年 売上 4000億円をめざした。
結果として 3839億円。
会社の戦略的資産とは何か?ブランドアクション。
ブランドインテグレーテッドマネジメント
『企画は ひとことでつたわるものが面白い』
それが アタマの中に 映像を結ぶ。 -
高倉健インタヴューズ
- カート
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試し読み
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「サービスの裏方たち」というタイトルと中身が微妙にマッチしていないのが気になりますが、とても良い中身でした。
普段はあまり表に出ない裏方の職業人を主役に、彼らへのインタビューや周辺の取材で構成されたノンフィクションストーリー。
給食のおばちゃんであったり、地域ブランドな服飾メーカー経営者であったり、イギリスはコーンウォルの崖っぷちに野外劇場を手造りした女性であったり……全10篇。
サービスっていうのは、地味なことをどれだけ当たり前に続けられるか、ということだと思う。
不変であるだけでは、お店の看板やブランドは守れない(P180「伝統は変革を続けることで、できあがていく」)けれど、その根底に変わらないものがなければ、結局続いていくことなどできない。
学習院の給食のおばちゃんが一度たりとも冷凍食材を使わないことや、横浜の老舗服飾屋フクゾーが自社手作り品以外は扱わないことや、銀座大黒屋が扱う品を替えても店名と在所だけは絶対に変えないこと。
苦しいときもあるだろうし、時代の波に乗って変わることを厭わない企業や職業人は、そのときどきで爆発的に売れたりはするだろうけど、結局は波が過ぎれば忘れ去られる。
そうじゃなくて、どんな荒波でも平常心で、目の前の一人ひとりのお客さん、一つひとつの仕事を大事にするような、地味でも息の長い職業人になれたらと思うのです。
良い一冊でした。 -
高倉健インタヴューズ
- カート
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試し読み
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ほんとうの庶民は名せりふなど呟くことはなく、悲劇に際しては、ひたすら立ちすくむだけだ。 そういうリアルな人の姿を、演者や監督その他諸々のロイヤリティから離れたところで表現する。
「表現する」と言ってできるなら、俳優高倉健はいらない訳で、それを実現するためにギャランティで仕事を選び(ブラックジャック的で、逆説的なようですが腹に落ちます)、日本刀に気品と佇まいを求め、「僕は大上段に振りかぶってやたらと大声を出す映画には本当の力はないと思う。思っていることを低い調子で、そっと伝える映画に出たい」と言いきる。
昔、母親から、健さんの出ている映画では、血気盛んなファンが興奮して立ち上がり「健さん!後ろッ!」と映画館は騒然になる、という話を聞いたことがある。それを、てっきり娯楽に選択肢が少ない時代の出来事だと決めて掛かっていたが大間違い。 かの石原裕次郎の映画も、さすがにシャイな日本人気質では行儀良く見ていた時代でも、健さんのそれは格別で、筋の中盤で寝ている客も、最初と最後の健さんの歌、立ち回りではしっかり起きて騒ぐw、という調子だったらしい。
本当にいい仕事は人を巻き込むことのできる「気」を吐いている。 そういうプロフェッショナリズムに気づかせてくれました。 -
高倉健インタヴューズ
- カート
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試し読み
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著者が高倉健の周囲に話を聞いて回ったところ、95%の人が演技うんぬんよりも、その人柄を褒め称えるのだそうだ。
本書は、いわゆるタレント本の一種、となるのだろうか?
だが、高倉健という孤高の俳優の存在が、それとはまったく違う本に仕立て上げた。
日本映画界の至宝として、周囲に大切に大切に扱われてきたことだろう。そのことを、高倉本人もしっかりと意識し、感謝し、数倍にして周囲に気を配る。それこそ、アルバイトの若者にすら。
そうした人柄が演技をつきぬけてにじみ出てくる、だから日本人はみんな彼が好きなんだろう。
読みたくて読んだというよりは、必要があって読んだ本だが、深く心に残る一冊となった。
健さんの出る映画も、健さんが「いいよ」と勧める映画も、観たくなる。