海野幸のレビュー一覧
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ネタバレ怪談から生まれる恋の行方はー。
怪談を人に聞かせてストレスを解消するツンデレリーマン受と、トラウマで怪談どころか暗いのが怖くて一人暮らしすらできないワンコ攻の話です。
怪談・・・?おい、ちょ、待って。って感じで手に取ってみましたが、テンポもよくて、内容も薄いからサクっと読めました。
海野さんって結構筆力ある方ですよね。この作品、内容が薄いと言われているものの、絶対ここまで話を搾り出せるようなネタじゃないもの。
受、しかも会社の先輩とか美味しすぎます。ツンデレの具合もちょうどよかった。最初は怪談を聞かせて、攻がおどおど怯える姿を目にするだけで大満足だったはずなのに、ごく自然に、いつのまにか、もし -
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ネタバレ夕食のカレーを作る大学院生の啓太の家のチャイムが突然、鳴らされた。
田舎育ちの啓太が何の警戒もなく扉を開けると、そこには見ず知らずの男の姿があった。
男は、盛大なお腹の音を鳴らすと、啓太に「何か食べさせて欲しい」と頼んできた。
啓太が仕方なく、作っていたカレーを差し出すと、十人前を食べてもまだ、お腹を鳴らしていた。
よれよれのその姿からは想像もつかなかったけれど、啓太のカレーを貪り食うその男は、大手弁当会社社長の須藤リョウイチであった。
食べても食べても満腹にならない、けれど食べられる物が限られている奇病に冒されている須藤は、その後も行き倒れ寸前の様相で、啓太の元を訪れるようになる -
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ネタバレボーイズラブというよりも、ホームドラマな味わいの一品。ヤクザモノスキーからすると、かなりなんちゃって感はあるけれど、そもそもそういう趣旨じゃないので目をつむります。
無認可の幼稚園で見習い教諭として働くひかりは、ある日園に立ち退きを迫りにやってきたヤクザの若社長の瑚條と出会う。ちょっと変わり者で、立ち退き話に反発した威勢のいいひかりをすっかり気に入った様子。精悍な風貌なうえに人当たりもソフトで、ひかりの身の上話にも親身に耳を傾ける。その上自分と付き合ってくれるなら、この立ち退き話を水に流すとまで言い出す始末。
すっかり困惑するも無碍にもできず進退極まったところ、瑚條が園の子供を庇って怪我を負い -
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ひかりが見習い教員として働いている幼稚園に、893がやって来て立ち退きを要求します。理不尽な要求に怒ったひかりは、身体を張ってその893を追い払おうとします。ひかりが喧嘩を売った893の瑚條は、とてもイケメンな29歳。瑚條は、強気なひかりのことを何故か気に入ってしまい、「恋人になってくれたら土地のことはあきらめる」と口説いてくるのですが。
いろいろツッコミどころはあるけど、海野センセの素晴らしい文章力と小椋ムクセンセのほのぼのイラストで、なんだか上手くまるめ込まれてしまいます。
ストーリー自体はとても面白くて、どうなるのか先が気になって、読み出したら止まらなくなってしまいました。
特に瑚條。 -
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同じ商店街でお店をやってるケーキ屋さんと老舗の和菓子屋さんの息子は同級生の幼馴染み。でも、高校3年生の時に喧嘩別れして以来5年間断絶状態なのです。そんな二人が、商店街の活性化で目玉のお菓子を一緒に開発しなければならなくなり、不本意ながら交流復活するのですが。
商店街が舞台で、主人公は幼馴染み。そして、パティシエと和菓子職人ということでお菓子メイン。どう転んでもスイートです。お饅頭とケーキ両方食べたくなります…
昔は喜代治ととても仲が良かった陽太。でも、今ではまったく交流が無く和菓子も苦手になってしまったほど。しかも、陽太はどうして喜代治と絶交したのか、その理由が思い出せないのです。
意地っ張 -
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ネタバレいやぁ~もう駄目っ子ドジッ子っぷりが半端ないです。海野さんのファンタジー系は2冊目。凝り過ぎず、わたしにはこれくらいの匙加減がちょうどいい。
基本いろんなツッコミは抜きにして読むのが肝要です。
滴る美貌と魅力的な身体を持ちながら、冴えない性格とド下手なHのせいで人間ひとりまともに落とせない淫魔のタキは、大魔王の傍系で、由緒正しき血筋、美貌と知性を兼ね備えたクライブ伯爵と出会い、『誘惑のいろは』を教わることになる。
カバーイラストとあらすじだけだと、エロエロの調教モノみたいですが、ぜんっぜんです!終始ほのぼのなトーンで微笑ましい。
このクライブ伯爵は、過去に一度だけ出会った最上位の淫魔に心を残し -
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ネタバレなんかものっそい直球なタイトルにまず笑うww
年下ながらも有能で美人な上司とその上司に引き抜かれた、これまた男前の40男。どおってことないお話っていうと身もふたもありませんが、内容的にもタイトルそのまんま。(悪い意味ではありませんが)。年の差がありながらも仕事上はきちんと、上司→部下(~しなさい。命令口調)、部下→上司(当然、敬語)なのに、エッチになると豹変する40男です。ねえ、こういうのって下剋上っていうの?定義がよくわかんないんだけど。。。
40男の男前な部下がエッチの時に急に命令口調になって『安心して私のものになりなさい』とか言うwwなんですか、その殺し文句は!
美貌の上司は普段のバリキ -
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ネタバレ300年の時を超えた恋。
彫物師の秀誠はある日、300年前に白狐の像に封印されていた妖しの紺の封印を解いてしまう。
実はこの白狐、300年前の
秀誠と恋仲だったが、訳あって秀誠の手で封印されてしまったのだ。
必ず迎えに来るから、待っていてくれという秀誠の言葉を固く信じて待ち続ける紺。けれども秀誠は、紺を封印した数日後流行り病で死んでいた。
最初の100年迎えに来てくれると信じて待ち続けた。
次の100年迎えに来るなんて嘘だと気が付いた。
最後の100年殺してやろうとずっと考えていた。
でも、紺には殺せなかった。300年忘れられないくらい、秀誠が大好きだから。
300年前の生まれ変わりだと絶対に -
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ネタバレ怪談が大の苦手な仕事のできる後輩X怪談をして人を怖がらせることでストレスを解消する美人先輩のお話です。ちょっと待って、何?怪談って?そんなところから、一体どうやってラブストーリーが生まれるのかしら・・・とちょっと心配になります。この作家さんはまだ三冊目ですが、いつも着眼点がユニークだな~と思います。毎回、こんな組み合わせで恋愛は成り立つんだろうか?!というシチュエーションを持ってきながらも、ものすごく違和感なくまとめてくるところがうまいな。意図せずしてコメディ要素がある気がするというか、甘々なラブストーリーに仕上がっても、根底に「おかしみ」みたいのが流れているというか、わたしは結構好きです。
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ネタバレなんと、受は四十八才の理工学部教授です。いままで読んだなかでも、最年長かもしれません。これが、また、おじいちゃんかってくらい、枯れていてうだつにあがらない、しかもドジッ子&ダメっ子なのですが、そんな教授に一方的に思いを寄せるのが、容姿端麗、優秀すぎる学生の伊瀬くんです。これがまた、傲慢で毒舌でちょっとS。一体どんな恋愛なのかしらと興味をひかれることこの上ない。行きがかり上、教授は伊瀬くんが好きな人に恋文をしたためている←古っ!のを見てしまい、不承不承、その添削をする羽目になります。実は伊瀬君の想い人は自分なのに、天然でニブチンの教授は気が付くはずもありません。伊瀬君のラブレターがまた、おもしろ