山中ヒコのレビュー一覧

  • 真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥

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    ネタバレ

    ついに『まよパン』完結。
    前作から5年後の「ブランジェリークレバヤシ」では──

    ハワイ、フランス、シンガポール──
    マタニティブルーあり、引きこもりあり、思わず笑っちゃう人質事件あり、
    ムズムズしちゃう恋のお話もあり♪

    そしてまさか、まさかの新展開!
    なんとあの班目氏が結婚!(それはそれでおめでとう♪なんだけど、彼にはずっとひとりを謳歌する変人でいてほしかったような気も…笑)
    それに、あの美作医師がパンを捏ねる日がやってくるとはね~と、しみじみ。

    弘基の作る見事なパンはもちろんだけど、
    暮林の作る少し不格好なパンも食べてみたい。
    それぞれに味があって、どちらもホンワカおいしいんだろうなぁ

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    2018年02月24日
  • 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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    話としては面白かったし、話の続きが気になって早く読みたいと思わせる内容だった。テーマとしては母と子、父と子、の関係性なのかな。
    今までのシリーズと違うのはパンが食べたいという気持ちにならなかったこと。クロワッサンとかフルーツサンドとか、ガレットデロワとかの描写が今までの本では、とてもおいしそうに、そして話の中でも大事な場面に出てくる部分が共通していた。でも今回はストーリーに重きが行って、パンの描写は後回しになってしまった感じがある。パン好きとしてはそれがちょっと残念。
    今まで希実、弘基、美和子などの家族関係については描かれているけど、クレさんの家族については何も出てこないんだな。そこもちょっと

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    2018年01月31日
  • 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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    これまでの作品はスリリングな展開はあるものの、どこかほんわかしていた印象したが、今回はかなりシビアな内容です。
    にもかかわらず、希実のまっすぐさと彼女を囲むレギュラー陣の優しさ、表現の面白さなどが相まって、とても温かい読後感の力作だと思います。

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    2018年01月25日
  • 真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

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    ネタバレ

    シリーズ第1作の次に読んだ作品。希実や弘基といった主要な人物が、まだ読んでいないいくつかの作品の中でだんだんと成長してきた感じを受けた。ブランジェリー暮林に集う人はちょっと変わってるけど、つらいことを体験してきたぶん人の痛みを感じ、優しい気持ちを持つ人たちが多い。孤独をよく知るからこそ、おせっかいと思われようとも人を助けようとする。
    希実のいとこ沙耶の出現でまたもや騒動に巻き込まれるけれども、困った人を助けようと一丸となって動く仲間たちがいることがなんだかうらやましく思えた。

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    2017年11月23日
  • 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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    間が空きすぎて少々登場人物のキャラクターを忘れつつあったものの、やはり面白かった。大人になってきた(ならざるを得なかった)主人公の思いと周りの方の優しさはほっこり…次作はどうなるのか楽しみ

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    2017年11月19日
  • 500年の営み

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    やだもー、読んじゃったよ、モーホーしてから寝て下さい。こうやって見ると美男子同士の物語は完全に市民権を得てると思うよね。じゃあ不細工同士ならどうなのか、と言われれば、男女でもNGだから一緒か。
    とはいえ初めて学校で薔薇族を見た時の衝撃も今は昔、ふんふん言いながら読んでしまうのね。でもってSF的な展開とか、割と好きやなぁ、と思ったけど、男同士じゃなければ割と普通にないか、これ。と、冷静に思う。
    しかしこれを読むとラブドールの未来に思いをはせずにはいられないのだが、残念ながらラブドールの需要に対する事が全く考慮されていない未来になっていて、その点は作者にも欲望に対する異常な情熱について勉強をして欲

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    2017年11月11日
  • 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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    希実を自分の娘のように思い始めてきた。
    しっかりしっかり前を見て。
    手を伸ばすことを躊躇わないで。
    君はずっと強かった。
    でもそうばかりではなかったことを知った君はこれからもっともっと素直にしあわせになれるだろう。

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    2017年09月05日
  • 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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    ネタバレ

    読み終わりました。



    第一章
    父親の登場に驚き
    会いたくないと言っておきながら、母とは会っている
    やっぱり心配なのでしょうか。。
    いつか修復したらいいなあと最初の方は思ってたけど、
    だんだん読み進めていくと
    それは誤解だということが分かり。。

    誤解は、やっぱり解いた方がいいよね
    誤解のままは駄目だよね…と悟ったり。。


    お母さんとの距離もだんだん変わってきて
    最初は戸惑うけど
    希美ちゃん、今後どう変わっていくのかが楽しみですね(*^^*)


    お母さんとお父さんの馴れ初めが素敵。。
    こういうのいいなと思いました。。



    相変わらず、
    どのパンも美味しそうで(私も常連さんになりたい!笑

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    2017年08月09日
  • 真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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    読めば読むほど、弘基の不器用な優しさに惚れる。

    今回ようやく、希実が母に対して抑え込んでた気持ちを吐き出せてよかった。

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    2017年07月23日
  • 王子様と灰色の日々(4)

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    ネタバレ

    最終巻。面白かった。どんどん至として完璧になっていく敦子。至と遼のために出来ることを考えてく。元服式で女装した至が本物として戻ってくる。みんなの前で鉢合わせる2人。そのあたりからすごい勢いで読んでしまって止まらなかった。でも女装癖を白状したら案外あっさり受け入れられたのと、あんなひどい母親が女の子が欲しかったのって一言で何事もなかったかのようになってたり、信也どこいったよって思ったり、ちょいちょい気になるところはあれど面白かった。最終的には至の家に遼と敦子も住んでるって事で良かったのかな?なんか上手く読み取れなかった。

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    2017年07月15日
  • 真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生

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    再読
    ちょっとありえない親子関係。でも、見えているのが真実ではなく、隠されているものに深い思いがあったりする。フルーツサンドが食べたい!

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    2017年06月24日
  • VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー

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    おなじみの「こち亀」両さんを始めとするキャラクターと各作家のキャラとのコラボ作品短編6編集でしたが、今回は小説とは別にアニメ作品とのコラボも4編あって、不思議な感覚でしたが、それぞれによく「こち亀」の要素を邪魔しないように混ぜてあり面白かったです。
    その中でも朝井リョウや東川篤哉とのコラボは小説を飛び出した面白さがありました。
    特に「謎解きはディナーのあとで」と「こち亀」のコラボ作品というのは斬新でしたね!麗子つながりも良かったです!

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    2017年06月04日
  • 真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

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    何故、美和子さんは真夜中に開店するパン屋を作りたかったのか、困っている人の傘になりたいと以前言っていたエピソードにも繋がってしんみり。身勝手な沙耶の言動や律子のネグレクトに苛立ちストレスが溜まる回でした。おまけにクレさんの成分も足りなかった。

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    2017年05月29日
  • 真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

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    パン屋に集う人たちは、みんな心優しくあたたかい人たちばかりだ。
    でも、その優しさの後ろには過去に経験してきた痛みや哀しさが隠されている。
    ソフィアの笑顔にも、暮林や弘基の笑顔にも、希実の笑顔にだって過ぎてきた哀しい時間が隠されている。
    人を思うただ大切に思えばいいことなのに、どうして人は間違えてしまったりするんだろう。
    中には「誰かを大切に思う」こと自体が苦手な人もいるかもしれない。
    もしかしたら、「誰か」よりも「自分」が先に来てしまう人だっているだろう。
    どんなに愛情があったとしても、いつだって後回しにされていたらいつかその愛情だって感じられなくなってしまう。
    家族を守るため…それって都合の

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    2017年04月01日
  • 真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒

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    「ブランジェリークレバヤシ」の2階に住んでいる篠崎希実は高校2年生。
    17歳にして他人(希実の母いわく義姉)の家に居候する訳ありの身である。
    身勝手を絵に描いたような母親のせいで、子どもの頃からあちこちに預けられる生活にもすっかり慣れてしまっている。
    やたらと悟りきったような態度も、希実の経験値からすればしかたのないことなのだろう。
    希実自身は17歳は大人だと思っている。
    けれど、暮林や弘基から見れば、やっぱりまだまだ保護者が必要な子どもなのだ。
    たしかに希実は大人の事情に振り回され、知らなくていいことまで覚えてしまったかもしれない。
    でも、実は希実が知ってしまった大人の世界は途方もなく広い世

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    2017年03月02日
  • 真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生

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    希実の前に突然現れた奇天烈な転校生・美作孝太郎。
    大きな腹話術の人形・アンジェリカを持ち歩き、けっして褒められた特技ではないが鍵開けが得意である。
    複雑な人間関係のわりに、とても相互の関係性がわかりやすい。
    場面ごとにしっかりとキャラクターが動いているせいなのだろう。
    上手いなぁと思ったのは、次の物語の謎をちらりと織り込むところだ。
    まるで連続ドラマの予告のように、切り取られた断片の謎を知りたくて、ついついページをめくってしまう。
    構成がしっかりとしているせいだとは思うけれど、安心して読み進むことができるっていい。
    シリーズ第1弾から人物にブレがないところも好きだ。
    成長はしてもそれは変化であ

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    2017年02月28日
  • 真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

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    ネタバレ

    まー、今回も盛り沢山。途中、読むのを一時中断していたけど再びページを開いたらそこから一気読み。第一弾を読んだ時より間違いなくハマっている。登場人物がみんな魅力的だからかなぁ。

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    2016年11月07日
  • 真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

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    弱いから他人を傷つける。

    のぞみの過去に、記憶をなくしてしまう過去に、その理由がとても悲しい。傷つけられて傷つけられても自分を責める。

    親は子供を傷つける。
    悪気もなく。子供のためと言って。ときに本当に子供のためであったりときに自分のために、自分を守るために。
    そのことを肝に銘じないといけない。

    なんてことを考えさせられた。

    2016.11.3

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    2016年11月03日
  • 真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生

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    ネタバレ

    まよパンシリーズ第三弾。もう読むのが止まらない。前作から話が続いているのも面白い。
    今回は謎の転校生が登場。登場人物に悪い人がいないのが安心して読める。
    あー、おいしいパンが食べたい‼︎

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    2016年10月13日
  • 死にたがりと雲雀(4)

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    ヒコさんは喪失者の絶望を見せ方が上手い(評論家気取りではない)漫画としての見せ方を心得ていると言うか。過剰な演出を施すわけではなく、在るがまま読み手の心の中にするっと入り込んでくる描き方をする作家さんである。

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    2016年10月05日