大竹文雄のレビュー一覧
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あなたを変える行動経済学
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Posted by ブクログ
書店のビジネスコーナーで、最近やたら目立つ“行動経済学”馴染みのある大竹さん著書で勉強。結局よくわからない…。「経済主体の合理性の限界に関心を持つ…。経済理論からどのように逸脱するか研究…」美人投票…?昔からあるが…?少子化対策として外国人労働者に触れ「企業にとっては外国人労働者の導入は賃金コストを引き下げて人手不足を解消し…良いことばかり」いつの時代の話?今では韓国にも抜かれて、OECD加盟国でも下から数えた方が早くて、円安も加わり敬遠されてるのに。日本の労働者よ!立ち上がれ!唯一の教訓「迷ったときは変化を選ぶ」現状維持バイアスを断ち切り。
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Posted by ブクログ
コロナ禍終盤の2022年の本なので、コロナ絡みの章が半分程。どうしても興味が薄くなってしまったが、それだけ身近な話題に行動経済学をどう生かし得るか、という面では分かりやすくはあった。
リモート会議はブレストには向かないが、多くの案からベストの案を選ぶには適している、という実証研究の結果は、感覚とは合う。
最終章の神社仏閣に関する考察では、神社は地縁、仏閣は血縁を強化することを通じて、ソーシャル・キャピタルを高める点では共通だが、神社は居心地の良さがひとの流動性を低め経済に悪影響を与える面があることが観察されている一方、仏閣はひとへの信頼全般を高め、信用経済の拡大に貢献し得る、という違いがある点、とても意外な違いだった。
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Posted by ブクログ
従来の経済学では、計算能力が高く、情報を最大限に利用して、自分の利益を最大にするように合理的な行動計画を立てて、それを実行できるような人間像を考えてきた。行動経済学は、従来の経済学で考えられていた人間像をいくつかの点で現実的なものに変えている。
第一に、不確実性のもとでの意思決定の仕方に違いがある。従来の経済学では、人間は将来起こりうる事態が発生した際の満足度をその発生確率で加重平均した値をもとに意思決定していると考えてきた。行動経済学では、プロスペクト理論と呼ばれる考え方で、人々は意思決定すると考えられている。その際、利得と損失を非対称に感じたり、ある事象が発生する確率をそのまま使わないという特徴がある。
第二に、現在と将来で、いつ行動するか、という意思決定において伝統的経済学と行動経済学で異なっている。従来の経済学では、将来のことを今決めると、時間が経ってもそれ以外の状況に変化がなければ、決めたことをそのまま実行できると想定されている。しかし、私たちは、嫌なことを先延ばししてしまい、後悔することも多い。行動経済学は、現在バイアスという特性を用いて、このような先延ばし行動を説明する。
第三に、従来の伝統的経済学では、利己的な人間を前提にしても競争的市場があれば、社会が豊かになることを考えてきた。行動経済学では、利他性や互恵性を人間がもっていることを前提にして人間社会を考える。
第四に、従来の経済学では、計算能力が高い人間を前提にしていたが、行動経済学では計算能力が不十分なことを前提に直感的な意思決定をすることを考えている。そうした一定のパターンをもった直感的意思決定をヒューリスティックスと呼んでいる。
◾️保有効果
現状を変更する方がより望ましい場合でも、現状の維持を好む傾向のことを現状維持バイアスという。現状維持バイアスが発生するのは、現状を参照点とみなして、そこから変更することを損失と感じる損失回避が発生しているためと考えることもできる。
電力会社の契約先や携帯電話の契約先を変更した方が得なのに、現状の契約を維持し続けるのも、切り替えの費用に加えて、現状維持バイアスが影響しているかもしれない。会議や授業でたまたま最初に座った席に次の時も座り続けるのも、最初に座った席が参照点になってしまうことによる現状維持バイアスと解釈できる。
現状維持バイアスを保有効果で説明することも可能だ。つまり、現在の状態を自分がそれを保有していると感じてしまうのだ。保有効果とは、既に所有しているものの価値を高く見積もり、ものを所有する前と所有した後で、そのものに対する価値の見積もりを変えてしまう特性のことを指す。例えば、企業が無料で試供品を配布するのは、この保有効果を狙った販売戦略である。
◾️意思決定のボトルネックと対策
対策←ボトルネック
・自制心を活性化するようなコミットメントメカニズムの提供、社会規範ナッジ
←本人が自分がしなければならないことを知っているのに達成できないのか?
・情報提供、デフォルト設定、社会規範メッセージ
←望ましい行動を知らないのでできないのか?
・コミットメントメカニズムの提供、デフォルトコミットメント
←自分自身でナッジを課するだけの意欲があるのか?
・損失回避・社会規範の利用
←情報を正しく提供すればよいのか?
・シンプルに、何をすればよいのかがわかるように、必要な情報だけに
←情報の負荷が多すぎるのか?
・競合的な行動を抑制するようなナッジ(社会規範、ルール化)
←引き起こしたい行動と競合的な行動が存在するのか?
◾️行動経済学による年功賃金の説明
行動経済学での年功賃金の説明はつぎのようになる。現在の賃金水準を参照点とすれば、私たちは賃金上昇を利得、賃金下落を損失と感じるので、賃金上昇が続く賃金制度の方が、賃金の下落の可能性がある賃金制度よりも従業員の満足度が高くなるというものだ。
◾️減量のナッジ
対策・具体例・ナッジ
▶︎減量という将来 の目標だけでは なく、今日の行動 を目標に
目標を即座に報酬が得られるものにする
・毎日体重計に乗って計測する
・毎日7000歩以上歩く
目標達成の報酬→金銭的報酬、スマホゲームのポイントな ど非金銭的報酬
損失回避を用いる→最初に一定額の金額やポイントをも らっておいて、体重計測をしないか、7000歩を歩かな かった場合に一定額の金額やポイントが差し引かれる
▶︎コミットメント 手段を利用
目標を決めて、目標が達成できない場 合の罰則を決めておく
減量中であることを意識しやすくする
一定額を預けておき、預けた金額が没収される
きっちきちーダイエット→利き手の親指の爪に「キ」と書く
▶︎贈与交換を利用
減量仲間での情報交換や励まし 医療者やトレーナーが、対象者に特別 にケアをサービスしていると思わせる
お互いに励まし合う トレーナーからの個別メールやアドバイス
▶︎デフォルトを利用
運動や食事をルール化する
通勤に歩くルートを採用 夜9時以降は食べない・ご飯はお茶碗1杯まで
▶︎社会規範を利用
周囲の人の運動量を参照点にする
減量仲間の平均的運動量を知らせる -
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Posted by ブクログ
幼児期に教育上の介入を行うことが、それより上の世代に行うよりも効果が高いという主張。効果は何%の投資効果があったというような経済的な指標で述べられるが、これは、単に教育が将来の収入を増やすということではなく、政策立案において幼児教育への介入がコストパフォーマンスが良いという意味を含むと思われる。
本書は、第1章で著者の主張を紹介した後、第2章で専門家によるコメント(批判的なものが多い)を紹介している。そして、最後の第3章で、それに対する著者の反論を示す構成となっている。
批判に対する回答を示すことで著者の論の説得力が増す、というのを意図しているのだと思われるが、、、第3章の反論が不十分で、説得力を損なっているように私には感じられた。
特に、「著者の主張の元となる研究は小規模かつ幼児教育の推進者によって行われていたため、バイアスが入る余地がある。一方、その後に行われた、似たデザインでより大規模な研究では、教育の効果が十分認められなかった」という批判は重要だと考えるが、それに対する有効な反論を著者はできていないように感じた。
実際には私の理解不足なのだろうが…でも、本書だけを読んだ印象としてはこんな感じ。
解説は本書を要約し、日本における状況も説明しており、わかりやすい。最初に読んでも良いかもしれない。
教育効果を定量的に計測して有効なものを社会として採用しよう、という気運自体があまり無いような気がするので、精神論だけでなく、こういった研究に目を向けるのは大切だと思った。 -
Posted by ブクログ
幼児教育について投資効果があるかどうかの観点でずっと書かれているので違和感があるが、経済学者から見れば当然と言えば当然か。一方で幼児教育を実践・研究する側にも経済的視点は大切だ。福祉や教育は行政と結びつきが強く、公的なお金に頼ることが多い。限りある財源をどう使うか考えたときに、優先付けをしてどこかを切り捨てたりする前に、必要な領域には必要なケアがまわるよう、少ないお金でより効果の高い施策を考えるべきだ。
幼児期の教育はその後の人生に大きな影響を与える。忍耐力、協調性、計画力といった“非認知能力”を幼児期にきちんと身につけた人は、良いところに就職し、より高い所得を得るので税金を納め、健康も向上するので後の社会保障費が軽減される…。うーんやはりちょっと気持ち悪い(国のための国民という感じ)が、上手くお金を使えてない日本の官僚や、すぐに財源の話をして老人と子どもの対立路線を産むだけの優先順位の話に持って行きがちなメディアよりは全然ましか。自分自身はこういう大きな視点はなかったので、とても参考になったし、日本にこの「幼児期に非認知能力を育てよう」という話が入ってきたときは、単なる幼児教育の新しいトレンド!という受け止めで、もともとヘックマンが訴えている社会福祉的な観点は抜け落ちていたと思うので、原点に当たるのは大切だなと思いました。 -
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Posted by ブクログ
「行動経済学」というのを初めて知って、読んでみましたが、ちょっと難しくも感じましたが面白かったです。自分の普段の行動で、「上手く操作されていたなぁ」と思うところがありました。
① 毎日、前日より1%でいいから成長する。すると70日後、実力は今の2倍になっている。
② サンクコストをりかいすればあ行動を変えられる。
③ 人は同じ金額であれば、利得よりも損失を約2.5倍大きく感じる。
④ 人はよく分からないものに対して「何も意思決定はしない」という選択を選ぶ。
⑤ 「純粋な利他性」は良し。しとご喜んでいる姿を見ると自分も幸せになるというもの。