大竹文雄のレビュー一覧

  • 行動経済学の使い方

    Posted by ブクログ

    著者は経済学者でコロナ禍の時に「分科会」にも所属していた人。行動経済学の基礎を初学者向けに書いた本で、読んでいて大学一年生向けの基礎講座を受講したような気分になった。巻末に詳細な参考文献一覧があるのも嬉しい。行動経済学について学ぶ時のとっかかりとして、最適となる一冊であるように思う。

    0
    2023年12月30日
  • あなたを変える行動経済学

    Posted by ブクログ

    「行動経済学」というのを初めて知って、読んでみましたが、ちょっと難しくも感じましたが面白かったです。自分の普段の行動で、「上手く操作されていたなぁ」と思うところがありました。

    ① 毎日、前日より1%でいいから成長する。すると70日後、実力は今の2倍になっている。
    ② サンクコストをりかいすればあ行動を変えられる。
    ③ 人は同じ金額であれば、利得よりも損失を約2.5倍大きく感じる。
    ④ 人はよく分からないものに対して「何も意思決定はしない」という選択を選ぶ。
    ⑤ 「純粋な利他性」は良し。しとご喜んでいる姿を見ると自分も幸せになるというもの。

    0
    2023年08月26日
  • 行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで

    Posted by ブクログ

    大学の教養で経済学を学んだのは随分昔だが、現実をそんな数式にして、何が判ってたつもりになってんねやろ、と思って、なんも役に立たん学問と思ってしまったのは事実だ。

    が、経済に関わる人が、非合理的な存在であって、それを理解して具体的に対策に活かしていこうという行動経済学。
    これは面白い。
    認知心理学とか社会学とかの研究結果も当然反映しているというか、反映せざるを得ない。

    本としては大上段でもなく、具体的な事象にどう対応するかっていうところを語ったり、コロナ対応、テレワーク、最低賃金の引き上げの効果など、まさに今話題になっていることも行動経済学の視点で説明する。

    なかなかに面白い。

    0
    2023年06月14日
  • 行動経済学の使い方

    Posted by ブクログ

    読もう読もうで積読でやっと読んだ本。聞いたことあることも多いけど、わかりやすく定義の説明がされてる。

    0
    2023年04月10日
  • 行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで

    Posted by ブクログ

    心理学+経済学=行動経済学ってこと。人間が合理的判断をするとは限らないことを踏まえた学問で、言われてみればその通りってことが多い。
    特に「デフォルトの状態を変えれば解決につながる」はその通り。難しいけどね。最終章で人文科学や社会科学の意義について「反事実的思考力を養う」とするのは説得力があるよね。

    0
    2023年03月15日
  • 行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで

    Posted by ブクログ

    ダン・アリエリーの、実験満載の「行動経済学」本に慣れてたから、そういった具体的なエピソードの日本版を、もう少し書いて欲しかったかな。

    0
    2023年02月05日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    就学前の教育が、忍耐力や協調性、頑張る力などの非認知能力を高める。ゆえに社会課題である子どもや社会的貧困を解決する一助となると主張する。

    著者の主張への反論、またそれに対する反論も書かれている。著者の主張だけに偏らず、多様な意見を見ることができるのも好感が持てる。

    0
    2023年01月24日
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

    Posted by ブクログ

    前書より具体的になっている
    個人的な発見は「脳疲労」とかいう第2の「こころの風邪」キャンペーンの正体を知れたことが発見。
    また阿呆が医療化しようとしてやがったのか。
    それが向かう先の精神科医療は薬物療法しかできないクズばかりなのに。それを内科に向けよう、というところまでが狙いかな。
    ノイズにつられる似非患者が増えるばかりで、ホンモノの治療者と本物の病気の人には迷惑千万。
    手放した

    0
    2023年01月10日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    まず経済学なので個人レベルで何をするべきか、に関してはヒントにはなっても明確に何かを得られるわけではないので注意。

    ユニークなポイント
    著者の主張と反するような別の研究者のコメントが多数掲載されており、様々な観点から主張を見ることが出来る。
    その代わり主張自体はボリュームが非常に少なく、あっさり読める。

    0
    2022年11月20日
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【内容】
    医師と患者の診断。
    その食い違いをバイアスを通して説明立ててくれる。

    バイアスに対抗するため、ナッジを使った行動変容を促す。

    【感想】
    現場で起きているバイアスは考えていたよりも多いし、重大だ。
    ・死に直面する医療の対応
    ・癌に対するチョイスの返答
    普段味わうことのない事態に対面したとき自分ならどのように対応すべきか。
    考えさせられる。

    「医療に明確な答えはない」
    まさにその通りであり、それだからこそ最善を模索すべきである。

    【読んでほしい人】
    患者を診る医師にはもちろん読んでおいてほしい。
    もちろん、患者になる可能性のある私達も読むべきである。
    医療従事者が読む場合は★4

    0
    2023年05月25日
  • 行動経済学の使い方

    Posted by ブクログ

    大学の勉強内容に行動経済学があったので、興味本位で読んだ。まず、第一に感じたことは、人間の何気ない行動1つ1つ全てに、なんらかの因果関係があり、その多くは言語化が可能なことに驚いた。様々なバイアスやナッジによって人間がその行動を取るということを知った。
    まだ行動経済学の基本を知っただけだが、行動経済学は様々な場面で役に立つと感じた。本の中で挙げられていた実例のように、社会の中や自分の行動を制御することに大きな可能性を感じた。
    行動経済学について、少し興味が湧いた。

    0
    2023年04月19日
  • 実践 医療現場の行動経済学―すれ違いの解消法

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    医療の現場で起きている様々な問題を行動経済学を使って分析して、解決策を提示しますよ、という本。
    ですが、まあ、個別の問題、新型コロナウイルスの行動制限の行い方やHPVワクチン接種率を普及させるには・・・といった話は、専門的で一般的には面白く感じないかも。
    冒頭、第1章の臨床医にとって役に立つのか、が包括的で読みやすく、概要掴むのであれば、ここだけでいいんじゃないかという気もしました。
    利用可能性ヒューリスティクスは問題ですよね本当に、と思いました。

    0
    2022年09月26日
  • あなたを変える行動経済学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時間割引率が低い=将来のことを重視して考えられる。
    サンクコストは忘れる。オランダ語を捨てて英語を勉強した福沢諭吉。大村益次郎は、オランダ人が翻訳したものを読めばいいと考えた。
    人が来なくなった重要文化財はサンクコストか。将来盛り返すかもしれない、または外部性がある。=外部性があればサンクコストとは言えない場合がある。

    人間の特性としては現在バイアスがある。現在を重要視する傾向。貯蓄目的にも表れる。

    損失回避。損失のほうが痛手を感じる。プロスペクト理論。

    デフォルトで意思を誘導できる。レジ袋が追加出費になるか、レジ袋代を値引きするか。損失回避との組み合わせでレジ袋の有料化はうまくいった。

    0
    2022年09月24日
  • リーダーの教養書

    Posted by ブクログ

    教養を身につけることの楽しさや重要性は出口さんの本で学んでいたので、NewsPicksの記事で気になっていた本書を読んでみた。
    楠木教授の書評も読んでいるのし、最初の対談で出てくるお二人の本をまずは…と思いつつ、ほかに興味がありそうな本を先に買ってしまった…

    なお、哲学なんて興味ないと思っていたのに最初に読んだ本が哲学書(デカルトの方法序説)だったのは、自分でも意外だった…(岩波文庫くらい読めという別の著書で見た出口さんの言葉に刺激を受け、本棚を眺めていたらたまたま目に入ったので…)

    0
    2022年08月28日
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

    Posted by ブクログ

    全てがマーケティングだと感じた。
    マーケティングとは少し距離のある分野と考えていた医療現場でも行動経済学でによって効果が変わることを改めて実感した。

    例えばマーケティングのようなABテストを繰り返し、どのような表現をすれば人が大腸がんの定期検診に行くのかなど、その行動が変わることに驚いた。

    そう考えるとモノを売るためのマーケティングと言うよりも健康を維持する予防医学としてのマーケティングに行動経済学を今後どんどん使った方が良いと言うように感じる。

    行動経済学の分野は非常に興味があり好きなため書籍もたくさん読んでいる。
    ただなかなか記憶が定着しないため、こういうようなパターンの場合、人はこ

    0
    2022年07月29日
  • 行動経済学の使い方

    Posted by ブクログ

    とても社会心理学的な性格を持った内容なので
    人の行動原理を臨床的に検証するのに有効なのではないかと感じる

    大きなポイントは
    ☆☆メッセージにより選択は変わる☆☆
    という点だ

    例えば 「消費税を上げる必要がある」と書かれた本を読んでそれだけを信じてしまうような人はいる。多様な価値観の中で、どう行動すれば より良い選択行動なのかは自分の頭で考える訓練をしてからでないと盲目的で危険なヒューリスティックの渦に巻き込まれてしまいます とでも怖いです

    キーワードは ナッジ

    医療への活用もあって実用性が注目されているので読んでおきたいと思って お勉強
    人間の行動パターンを理解するのに、心理学と

    0
    2022年07月14日
  • あなたを変える行動経済学

    Posted by ブクログ

    大竹氏のこの手の本を読むのは、これで3冊目。さすがに内容は重複するものが多く、これまでのおさらいのつもりで読んだ。復習した主なポイントは以下のとおり。
    ・サンクコスト(埋没費用)を取り返すことにこだわると、合理的でない選択をしがち。過去にこだわらず将来について意思決定をすべき。
    ・人はマイナスによるショックの方がプラスのうれしさより、その度合いが大きい。だから、できるだけ「損失回避」をしようとする。
    ・先延ばししようとする「現在バイアス」に対する有効な対策は「コミットメント」
    ・レジ袋の有料化は「デフォルト設定(初期設定)」と「損失回避」の組み合わせ
    ・合理的な推論によらずに近道の直感を用いて

    0
    2022年05月21日
  • あなたを変える行動経済学

    Posted by ブクログ

    わかりやすい入門。ほとんどがごく実践的な話なのと、「ナッジ」にけっこうページつかってるのが特徴?賢い高校2〜3年生向けに書いてるような雰囲気があり、これで経済学部志望者を増やす計画なのではないか。

    0
    2022年04月24日
  • あなたを変える行動経済学

    Posted by ブクログ

    今の世界事情…
    ウクライナ侵攻問題のような危険が
    もし自分の身に降り掛かったとき、
    自分はどんな行動をとれば
    どんな意思決定をすればベストなのか
    参考にしたくて読みました

    結果…ベストな答えはでませんでしたが
    より良き人生を歩む為に、現状維持バイアスやピア効果を参考にしながら
    戦争の無い平和な社会を1日でも長く生きられるよう
    頑張っていきたい

    0
    2022年03月26日
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

    Posted by ブクログ

    経済学の下地がない私には少し難解で読み終わるまでに少し時間がかかった
    なんとなく私自身も臨床現場で感じていたことがきっと言語化されているんだろうなと思った

    0
    2022年03月10日