大竹文雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「行動経済学」というのを初めて知って、読んでみましたが、ちょっと難しくも感じましたが面白かったです。自分の普段の行動で、「上手く操作されていたなぁ」と思うところがありました。
① 毎日、前日より1%でいいから成長する。すると70日後、実力は今の2倍になっている。
② サンクコストをりかいすればあ行動を変えられる。
③ 人は同じ金額であれば、利得よりも損失を約2.5倍大きく感じる。
④ 人はよく分からないものに対して「何も意思決定はしない」という選択を選ぶ。
⑤ 「純粋な利他性」は良し。しとご喜んでいる姿を見ると自分も幸せになるというもの。 -
Posted by ブクログ
大学の教養で経済学を学んだのは随分昔だが、現実をそんな数式にして、何が判ってたつもりになってんねやろ、と思って、なんも役に立たん学問と思ってしまったのは事実だ。
が、経済に関わる人が、非合理的な存在であって、それを理解して具体的に対策に活かしていこうという行動経済学。
これは面白い。
認知心理学とか社会学とかの研究結果も当然反映しているというか、反映せざるを得ない。
本としては大上段でもなく、具体的な事象にどう対応するかっていうところを語ったり、コロナ対応、テレワーク、最低賃金の引き上げの効果など、まさに今話題になっていることも行動経済学の視点で説明する。
なかなかに面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【内容】
医師と患者の診断。
その食い違いをバイアスを通して説明立ててくれる。
バイアスに対抗するため、ナッジを使った行動変容を促す。
【感想】
現場で起きているバイアスは考えていたよりも多いし、重大だ。
・死に直面する医療の対応
・癌に対するチョイスの返答
普段味わうことのない事態に対面したとき自分ならどのように対応すべきか。
考えさせられる。
「医療に明確な答えはない」
まさにその通りであり、それだからこそ最善を模索すべきである。
【読んでほしい人】
患者を診る医師にはもちろん読んでおいてほしい。
もちろん、患者になる可能性のある私達も読むべきである。
医療従事者が読む場合は★4 -
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレ時間割引率が低い=将来のことを重視して考えられる。
サンクコストは忘れる。オランダ語を捨てて英語を勉強した福沢諭吉。大村益次郎は、オランダ人が翻訳したものを読めばいいと考えた。
人が来なくなった重要文化財はサンクコストか。将来盛り返すかもしれない、または外部性がある。=外部性があればサンクコストとは言えない場合がある。
人間の特性としては現在バイアスがある。現在を重要視する傾向。貯蓄目的にも表れる。
損失回避。損失のほうが痛手を感じる。プロスペクト理論。
デフォルトで意思を誘導できる。レジ袋が追加出費になるか、レジ袋代を値引きするか。損失回避との組み合わせでレジ袋の有料化はうまくいった。 -
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全てがマーケティングだと感じた。
マーケティングとは少し距離のある分野と考えていた医療現場でも行動経済学でによって効果が変わることを改めて実感した。
例えばマーケティングのようなABテストを繰り返し、どのような表現をすれば人が大腸がんの定期検診に行くのかなど、その行動が変わることに驚いた。
そう考えるとモノを売るためのマーケティングと言うよりも健康を維持する予防医学としてのマーケティングに行動経済学を今後どんどん使った方が良いと言うように感じる。
行動経済学の分野は非常に興味があり好きなため書籍もたくさん読んでいる。
ただなかなか記憶が定着しないため、こういうようなパターンの場合、人はこ -
Posted by ブクログ
とても社会心理学的な性格を持った内容なので
人の行動原理を臨床的に検証するのに有効なのではないかと感じる
大きなポイントは
☆☆メッセージにより選択は変わる☆☆
という点だ
例えば 「消費税を上げる必要がある」と書かれた本を読んでそれだけを信じてしまうような人はいる。多様な価値観の中で、どう行動すれば より良い選択行動なのかは自分の頭で考える訓練をしてからでないと盲目的で危険なヒューリスティックの渦に巻き込まれてしまいます とでも怖いです
キーワードは ナッジ
医療への活用もあって実用性が注目されているので読んでおきたいと思って お勉強
人間の行動パターンを理解するのに、心理学と -
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Posted by ブクログ
大竹氏のこの手の本を読むのは、これで3冊目。さすがに内容は重複するものが多く、これまでのおさらいのつもりで読んだ。復習した主なポイントは以下のとおり。
・サンクコスト(埋没費用)を取り返すことにこだわると、合理的でない選択をしがち。過去にこだわらず将来について意思決定をすべき。
・人はマイナスによるショックの方がプラスのうれしさより、その度合いが大きい。だから、できるだけ「損失回避」をしようとする。
・先延ばししようとする「現在バイアス」に対する有効な対策は「コミットメント」
・レジ袋の有料化は「デフォルト設定(初期設定)」と「損失回避」の組み合わせ
・合理的な推論によらずに近道の直感を用いて -
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