大竹文雄のレビュー一覧

  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    近頃似たような本を多数読んでいるので、読後感が希釈されてしまって、残らない。
    割と雑然とした経済学のコラム集
    記憶に残った項目
    男のほうが競争が好きなのが男のほうが出世するという結果につながっているかもしれない
    小さく生んで大きく育てるは間違い、体内で栄養状態が悪いと、飽食生活に耐えられないで肥満に...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    備忘録

    就学前教育、非認知スキルの重要性をエビデンスに基づいて解説

    科学的根拠に基づくプロジェクトの、公共政策への汎用性の難しさ
    (ペリー就学前プロジェクトやアベセダリアンプロジェクトと、ヘッドスタート)

    科学者による反論やヘックマンによる再反論など、
    一度で完璧な介入プログラムができるわけが...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    海外の話だから、階級のこととか日本とは違うのでは?と思うけど、年齢が低いからこそ教育が大事で、それが認知的な学習というより、情緒的なもの、忍耐力、リーダーシップなどに関連するとなると、この研究はとても重要。職業生活とか、家庭生活に活きる力って非認知的なものだと思うから。しかし教育の効果を測る難しさも...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    行動経済学の視点からいろいろな事象を説明している。人は、理論としてはわかっているがその通りの行動はとらない。それをうまく利用し、社会を変えていこうとすることは大切であると思った。
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    最近のアンチ市場経済論に対して経済学的な見地をとく入門書。

    自由市場での競争で効率を上げて、生じた格差は再分配で調整するというのは正論。しかし著者が指摘するように日本では、競争にしても公による再分配にしても人気がない。身内での調和を重視する風土と、ある意味、整合的な態度ではあるのだが。そこに小泉改...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    就学前教育の必要性

    ペリー就学前教育は有名なので、目新しい感じはしなかったかなあ。

    幼児期の教育は本当に大事であることがエビデンスを伴って証明されているのに、どうしてそこに投資をしないのだろう。
    幼児教育の教師は、短大卒の若い先生が多い、
    というかむしろ4大卒のベテランは採用したくない園が多すぎ...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    私たちは本当に「市場競争」について理解できているだろうか、というのが本書のテーマ。

    統計データを使いながら、日本人が感じる「公平感」や競争に対する感覚の特殊性を指摘していく。
    その背景には、「市場経済」__つまり競争を前提とした社会がもたらすメリットが正しく理解されていない状況があるのではないか、...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    チケット転売問題=一部をオークション方式にする。
    他店価格対抗の広告は、価格を下げるなというメッセージ。
    くまもんは使用料はただ=二部料金制と同じ
    現状維持バイアス。
    ご当地グルメは親近感バイアスから、馴染みのある食べ物になりやすい。
    勝者の呪い=オークションの落札者は、それ以上で転売できない。
    ...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    学問としては重要な論文が収められているが、その後、非認知スキル・性格スキルを分かりやすく説明した書籍もでており、研究者以外は読む意義は少ない。
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    パッと見、心理学とか自己啓発の本かとおもいきやバリバリの経済学の本。
    内容のメインは行動経済学に基づいて記述されている。

    気軽な読み物としては難しいけれど、学術書としては易いというちょうどいい感じの本です。

    何かのテーマについて掘り下げているというよりは随筆のように身近なことや、書きたいことをペ...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    タイトルを見て、大竹先生お得意の競争論や競争政策の話かと思ったが、一部にそういう話はあるものの、行動経済学など新しい経済学の紹介やその啓蒙的な本だった。これはこれで面白いのだが、若干エッセイ的というか、統一感や体系性を感じられなかった。
    大竹先生の研究成果というわけではないが、富裕層への所得集中につ...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    <目次>
    プロローグ  競争で強みを見つける
    第1章    身近にある価格戦略
    第2章    落語と小説の経済学
    第3章    感情と経済
    第4章    競争社会で生きてゆく
    第5章    格差社会の真実
    エピローグ  イノベーションは、若者の特権か

    <内容>
    タイトルからキャリア系の本かと思った...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    思ってたより、薄い内容だった。様々なレビューで、すでに知っている内容が殆ど。へックマン氏の主張に対する反論、それに対する再反論が載せられているのは評価。

    非認知スキルすなわち、肉体的精神的健康や、根気強さ、注意深さ、意欲、自信といった社会的、情動的性質。これは学力テストや社会的成功にも貢献している...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    幼児から介入した方が、成長してから職業訓練等を行うより、リターンが大きいとの主張である。本書が他の本と異なるのは、著者の主張への反論等も載せている事である。ただし、反論への再反論が行われている。
    著者の主張は基本的には正しいものと考えるが、やはり大規模な試験が必要であろう。また、もっとコストの少ない...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    ヘックマンの論文と、それに対する専門家のコメント、その反論。さいごに解説と日本版。
    家族の関わりの重要性。
    裏付けはこれから。

    C3033
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    身近な事例から経済学的な考え方を学ぶことができる。
    自分に経済学的思考が備わっていないためか、途中読みにくい部分があった。
    経済学についてもう少し学んでから再読したい。
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    お金のはなし

    報酬を増やせばやる気が出るか?
    年功賃金は「ねずみ講」だったのか?
    小さな政府は所得格差を生じる
    「本当にお金のない人」を見つける方法はどのようにすれば良いのだろう?
    所得の平等か機会の均等か?

    特別な目線から経済を考える本
  • 幼児教育の経済学
    帯は詐欺

    教育に関するエビデンス本。
    主に幼児教育の効果について書かれている。
    本書の特徴として反対意見も掲載しててそれに対する反論といった形式をとっている。

    まだまだ研究途上分野、データも不足してると言わざるをえないので相当興味を持った人でないと読む意味は少ないかも。
  • 幼児教育の経済学
    就学前の教育を受けた子と受けてない子では就学時点から学力に差があり、その差は忍耐力や協調性や自発性といった、学力やIQ以外の非認知能力の差によるもの。
    非認知能力は生後すぐから就学前の時期(特に3〜4才)に適切な教育(刺激)を受けて発達するが、適切な教育を与えられない貧困家庭の子どもに公費で教育を行...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    「オイコノミア」の「大竹先生」の本で、2010年刊行の本。
    労働や雇用の問題の専門家だったようだけれど、テレビで活躍する人だけあって、いろいろな学者の論文を引きつつ、すっきり、手際よく議論が進んでいく。
    経済状況が人の価値観形成上に影響し、その逆もある―こう書くと当たり前のようだが、これが経済学的に...続きを読む