大竹文雄のレビュー一覧
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ネタバレリーダーの教養書
■教養がなければ「奴隷」
・人は自分の価値基準に照らして初めて、意見や考えが出てくる。
・自分が関わっている事象について、自分が自由に考えるための基盤は共用
・自分以外の誰かが決めた価値基準への充足を強制される状態は「不自由」
自分の頭で考え、自分の言葉でものを言うことが「自由」
・教養があればあるほど、人間は快適かつ思い悩むことの少ない生活を送れる
・教養とは、自分の好きなものを学ぶことに尽きる。ワクワクする事
■リーダーとは
・労働条件とは「上司」
・教養がなければ人生を楽しめず、職場も部下も楽しく過ごせない
■経営判断とは「論理的な革新」
・物事を単純化して、要 -
Posted by ブクログ
情報提供型ナッジ
デフォルト設定型ナッジ
ナッジの問題点=誘導されている感覚、支持されないナッジ。
日本では、政府への信頼が低いことで、賛成されないナッジが多い。
アメリカで人気があるナッジ=レストランでのカロリー表示
タバコパッケージの画像、貯蓄プランへの自動加入。
価値観と合わないナッジは反対される。女性の姓に変更する、など。肥満などに対する過剰なナッジも支持される。
ハンガリーとデンマークはナッジ全般に好意的ではない。ハンガリーは公的機関への不信感から。デンマークは個人の自主性を重んじる伝統から。
政治的に偏向していると感じるナッジは支持されない。
原則的ナッジ支持国=アングロサクソン -
Posted by ブクログ
行動経済学2冊目。1冊目と同様、著者は大竹文雄氏。
感想。行動経済学は偉大だ。ナッジの研究はとても大事だ。私は研究結果を知り、活用をする側で十分だと思った。以前読んだ本を思い出した。
備忘録。
・従来の経済学では合理的経済人。行動経済学ではプロスペクト理論と呼ばれる考え方で、従来型の確率論がそのまま適用できない特徴あり。
・確実性効果。例えば100%もらえる3万円と、確率80%で貰える4万円は、所謂期待値で言うと後者の方が大きくなるが、確実な貰える前者を選ぶケースが多い。
・その他、損失回避、保有効果、現在バイアス(先延ばし)とかとか。
・ナッジ。行動経済学的手段を用いて、選択の自 -
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<感想>
経済的な意思決定をする際の脳活動について分析する「神経経済学」についての書籍。並行して読んでいた心理学の本で「感情はコントロールできない」ことを学んだばかりだったので、「本人の意思でコントロールできない脳の反応」の実験結果は腹落ちした。
自分のモヤモヤが科学的に実証されているという事実はとても救われた気持ちになる。
<アンダーライン>
・双曲割引による先延ばし(将来の報酬を現在の報酬より低く見積もる)
・指数割引の人は先延ばししない
・セロトニンのレベルが低いと目先の小さい報酬を選ぶ
・(ドーパミンの実験で)コメディーを見て笑って幸せになった人は、将来のことが考えられるようにな -
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Posted by ブクログ
ヘックマンの研究結果については他の非認知能力本で知っていたが、改めてそのエッセンスをおさらいできたのは良かった。
ペリー就学前プロジェクト自体はヘックマンが実施したものではないこと、この研究でノーベル経済学賞を取ったわけではないことなど、勘違いしている部分もあり、正しく理解することができた。
パートⅡの反論パートは、根拠がありなるほどと思うものから、説得力に欠けるものもあったが、ヘックマンの主張を批判的に考えるという意味では興味深かった。
「小規模ではうまくいっても、大規模にすると効果が薄まる」
という意見が気になった。
おそらく、大規模にするにはリソースが圧倒的に不足する、ということだろう -
Posted by ブクログ
途中まで。
■教養の定義
・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです
・自由でない状態は奴隷の状態
・自らの選択肢を増やしてくれるもの
・ワクワクして楽しいもの
知りたい、興味を持ったことを
その時に調べてみる、詳しい人に聞く
→岩盤に突き当たるまで徹底的に
→その積み重ねで教養が身につく
■品があるの定義
→欲望への速度が遅いこと
→→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
→→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話
抽象度が高ければ高いほど実は実用的
→普遍的だから