大竹文雄のレビュー一覧

  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    大竹の経済エッセイ?は、とても読みやすい。短い文のシーケンスだがきちんとロジカルに伝わるように書かれている。
    西加奈子『サラバ』と又吉『火花』は未読。懸案リストに登録しておく。
    怒っている人、凹んでいる人のリスクの取り方にバイアスがある可能性については、覚えておこう。
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    タイトルがちょっとフィットしないような。そうはいってもこれからの社会を考えるにもってこいの好著です。それは競争社会というよりも格差社会の現状を広く優しく開設してくれていると理解したから。先日読んだ「コンピュータが仕事を奪う」(新井紀子著)とつながるような内容もあり。AIやマシンラーニングの台頭の中、...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    一般向けに経済学の考え方を紹介する新書。知的な喜び、経済学、学問のワクワク感を味わえる。行動経済学の内容も多め。一般的信頼、正の互恵性や利他性に学校教育のスタイルが影響を与えるという研究が面白かった。
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    これからの競争社会をどのように歩いていくべきかという内容ではなく、現代の社会課題を経済学の視点から見るとどうなのか、また、経済学的な考え方をビルトインした制度設計にする可能性等について論じられている。
    臓器移植のドナーの同意のところは、同意をデフォルトにすれば提供者が増えるところはそうなのだろうが、...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    朝日新聞の天声人語に掲載されていたので読んだ。短くわかりやすく書かれていた内容に、反論もいれて構成された本である。
     読んで損はない本。
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    『ヤバイ経済学』をちょっと固くした感じ。取り扱う内容は経済学とは本来関係なさそうな分野が多く、よんで興味を持つ人も多いと思う。

    時間をおいて再読したい
  • 幼児教育の経済学
    ・高学歴の女性を母親として、安定した結婚生活を営む過程に生まれ育つ子供は有利
     -読み聞かせに時間をかけ、一緒にテレビ見るのは少ない

    ・アベセダリアンプロジェクト&ペリー就学前プロジェクト

    ・認識的スキルは10歳までにある程度決まってしまう。しかし非認知すきるは20代の初めまで発展可能だが、学習...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    ■書評というのは好きじゃないので、読後の収穫。
     社会的に関心がもたれるトピックに対して、経済学の基本的な視座であるインセンティブと因果関係を通じて眺める癖をつける良いきっかけを得た。また、経済学と行動経済学のブリッジにもなるような気付きを得られた点が良い。
  • 幼児教育の経済学
    子供の非認知的スキルを育てることが大事という根拠となったヘックマン教授の話と、それへの反論を多く掲載し、かつヘックマン教授の再反論をまとめた本。
    確かにこうしてみると、ヘックマン教授の調査も結果から導かれたようにも思う。とはいえ非認知的スキルのある程度の重要性、また子供の貧困を改善することは多くの学...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    市場経済と格差についての考察。

    まず、日本人が世界各国から見ていかに自由主義や市場経済、格差についての意識が特殊かというのがデータとともに論じられている。

    単純に市場経済と言っても最低賃金や働き方、移民問題など、今の政党の政策等に照らして考えても、面白い。幅広く経済学的な問題を取り上げているので...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    経済学や競争に関係する論点を網羅的に紹介した本。多くのトピックを扱っているから、読んでいて飽きないし、勉強になる。お風呂に入りながら読みました。
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    「日本の不平等」の著者、大竹先生の近著。
    身近なもの(ちょっとそうでないものもあるが)を少し違った切り口で捉えて、大変興味深い。
    すべて世の中の出来事は経済とつながっていることの雰囲気は感じられる。
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    身近な題材を通して、学問的な水準を維持しつつ、経済学的分析を試みた本。結果が極めて興味深い。

    ・身長プレミアム。16才時点の身長が決め手か。
    ・男性のマリッジ・プレミアム:1.分業仮説。2.労働意欲仮説。3.シグナル仮説。4.差別仮説。
    ・まともな男は結婚しているではなく、結婚によって男は仕事がで...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    著者曰く、「市場競争も政府も嫌いな日本人に向けて書きました」とのこと。全編通して、市場競争のメリットが展開されていく経済エッセイです。

    「アメリカで大企業主義と市場主義が峻別された理由」「不況が人々の価値観にもたらす影響」「ウィキを使って社会問題を解決する方法」などなど、興味深いテーマが多々取り上...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    幅広い内容を経済学という視点から書いたもの。サラッと読め、ある程度の内容はあるのでまず色んな世界を知りたい人にはおすすめ。
    この本から、参考文献や出てきた言葉を辿って知識を増やしていけそうな、そんな一冊。
    目を引くテーマとしては、女性はなぜ背の高い男性を好むのか?年功賃金はねずみ講だったのか?所得が...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    前半はニューロエコノミクスや行動経済学など、古典的な経済学の仮定した経済人の概念を変更する新しい経済学が中心で余り面白くなかったが、後半は市場競争や伝統的な経済学の理論が現実世界の諸問題に応用できる可能性を描いている。

    端的に言って「公平感」というタイトルから期待した内容は少なかったが、経済学が何...続きを読む
  • 脳の中の経済学
    経済学と脳神経科学との接点、神経経済学の本。

    人が経済的な選択を行う際に、脳のどの部分が活性化しているかなどを調べる研究。

    他人が喜んだ時に自分もうれしく感じている時は、脳のある部分が活性化しているとか、逆に嫌いな人に罰を与えるときはどの部分で快感を感じているかなど、共感、信頼、同情、嫉妬などの...続きを読む
  • 脳の中の経済学
    行動経済学×脳神経学。それぞれの分野でのここ数年くらいの動向は新書レベルでウォッチしていたけど、両方が一同に会してあーだこーだワイワイガヤガヤと論じられているのが楽しい。
    人間は必ずしも経済合理的に行動するとは限らない、しかし、いつも同じように間違うのならそこに潜む法則性を脳神経学として見つけよう!...続きを読む
  • 脳の中の経済学
    神経経済学をめぐる対談集。経済学の立場から双極割引などの話、脳科学の立場からはセロトニンやオキシトシン、fMRIの結果などが語られる。
    最近の知見など、文献もきちんと引いてあって意外によかった。
  • 脳の中の経済学
    神経経済学の専門家により市民講座のようなものをまとめたものです。今日10000円もらえるのと、1週間後に10100円もらえるのの、どちらを選びますか?のような選択に関して、経済学、神経科学から解き明かしていきます。夏休みの宿題を計画的にできる人と、最終日に一気にやる人の違いは何?といった疑問を解き明...続きを読む