大竹文雄のレビュー一覧

  • あなたを変える行動経済学
    行動経済学の類書を数冊読んだ中でダントツにわかりやすい本だった。高校生への講義がベースになっており、Q&Aも理解を深めるのに役立った。
  • 行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで
    日本の時事的な話題や社会問題について、行動経済学を用いた考え方を知ることができる本。個人的に経済学というとなんとなく敬遠してきてしまっていたが、とても読みやすく、面白かった。
    特に、人文学や社会科学を税金を使って大学で教育・研究する意味については、こんなことまで行動経済学で説明するのか!という驚きと...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    本書は、2000年にノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授(シカゴ大学)の著書で、日本では2015年に初版が発行されています。教授の専門は労働経済学ですが、非認知能力を高めるための幼児教育の重要性を説いていて、教育的な価値からも興味深く読むことができます。
    パート1ではヘックマン教授の理論、パート...続きを読む
  • あなたを変える行動経済学
    そうなんだよね。サンクコストは無視できないんだよね。人って弱いよね。と改めて実感する本。
    アンカーとかナッジとか損失回避とか、実践できれば、もっと賢くなると気付かされる本。
  • あなたを変える行動経済学
    これは面白い。早稲田塾の高校生向けの講義を母体とした具体例豊富な行動経済学入門。

    対象が高校生ということで分かりやすいし具体例も豊富。勉強を続けるコツだったり、高校生の選んだ選択肢を解説するスタイルは実に良い。出版社が東京書籍なのも頷ける。

    本書でもちょこっと言及しているが箱根駅伝の青学の目標設...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    医療に関する意思決定をする際に陥りやすい『思考のクセ』をわかりやすくまとめてくれた一冊。

    行動経済学の枠組みを一通り説明したのちに、具体的によく見られる事例を紹介してくれていることで、すごく納得感があり、学びの多い内容となっていました。

    患者目線では、陥りやすいバイアスを知っておくことで、より適...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    「行動経済学」とのタイトルではあるが、患者やその家族との医師の関わり方について、指針を示すことに紙面の多くを割いている。
    患者とのコミュニケーション技術に関するノウハウを書き並べるのではなく、過去の論文や研究に基づいた書き方には非常に説得力があった。

    盲目的・マニュアル的に患者及びその家族の診療に...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    医療における患者の意思決定については、日々の仕事の中でなぜこうなってしまうのか?と悩まない日はない。経験則にすがって自己解決してしまうことが殆どだった。行動経済学のアプローチからこのことに挑んだ本書は一読の価値があると思う。
  • 行動経済学の使い方
    話題になって久しい行動経済学。何冊かこのジャンルの本は読ませていただいていますが、今回は新書にて。
    新書ならではの分かりやすさが、私にとってはとてもありがたかったです。
    第2章のナッジに関する記述と、第7章の医療・健康活動への応用が私にとっては特に有用な内容でした。
    一連のコロナ騒動においても、おそ...続きを読む
  • 行動経済学の使い方
    行動経済学的知見を使って人々の行動をよりよいものに誘導しようという考え方である「ナッジ」の優れた入門書。
    「バイトのシフトをどう入れるのが効率的か」、「無断キャンセルを減らすためにどのようなナッジがあるか」、「目標と行動のギャップを埋めるためにはどうすればよいか」、「臓器提供の意思表示を促すにはどん...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    日本人がなぜ資本主義なのに市場競争に拒否反応が強いのか。
    たしかに市場経済の授業ってまともに受けたことなかったなあと。
    慣れのない中で「負ける苦痛」もそうですが「勝ち続ける苦痛」も耐え続けるのがしんどいんやろなあと思います。

    本書を読むと「生産性の低い人」は辛いことになるんやろなあと思います。
    ...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    信頼と経済成長
    経済成長は相互信頼と強い相関関係があるそうです。
    「情けは人の為ならず」
    日本人のある年代を境に意味が変わって理解されてるようです
    危険ですね
    他人への信頼があるから人の為に動けるんですよね。
    まあ個人的には僕が人の為にするのは回り回って社会が良くなると思ってるからです。
    信頼こそが...続きを読む
  • 行動経済学の使い方
    行動経済学の基本から始まり、それを活かすためのナッジの説明や具体例が示されていて日常で活かすためのヒントを得られる

    リスクの感じ方
     利得と損失時で異なる
      利得時は確実なものを選ぶ
      損失時は不確実なものを選ぶ
       損失回避
       参照点からの差に価値
    フレーミング効果
     表現の方法で決定...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    「お金がない人を助けるにはどうしたら良いですか?」
    運や努力や能力によって様々な格差や不平等が生じます。
    小学5年生の質問が大人に深く刺さります。
    僕は福祉の世界からこの問題を見ていますが経済学からの視点を示唆してくれる本です。

    マリッジプレミアム
    「マトモな男は絶対結婚している」
    のではなく
    ...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    医療者と患者の認識のギャップについて行動経済学的に解釈できる一冊。

    心不全患者への行動変容を促すためにこの一冊を買いました。

    読んでみると、如何に私には現状維持バイアスが多いことか。
    悪いことではないけれど、それだけでは挑戦できないこと聞く気づかされました。

    また、改めて医療者の言葉の重みを感...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    NHKEテレの番組、ヘウレーカに何度か出演されていた、経済学者の大竹文雄先生が、行動経済学の観点から医療をとらえた本です。
    自分が病気になって長期で入院することになり、医療従事者と患者がうまくコミュニケーションをできない場を何度か見かけ、どういうときにディスコミュニケーションが起こるか興味が沸いて手...続きを読む
  • 経済学は役に立ちますか?
    「エビデンスかエピソードか」
    今の社会の動きはまさにエピソード重視になっています。
    僕自身仕事をしていく中でエピソードの方が説明しやすいのでやってしまいがちですが本当はエビデンスに裏付けされた説明にならないといけないと反省してます。

    「社会還元の1つの方法が本を書くこと」
    本を書くという大それたこ...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    この本はドライかもしれませんが今の医療のあり方と社会保障のあり方の中で1つの処方箋を示すものになると思います。
    もちろん治すための医療は必要ですが身体に負担をかけてまで高度医療を続けるのか。
    社会保障の観点からも議論が必要です。

    サンクコストバイアス(返ってこないコストにこだわる)
    現状維持バイア...続きを読む
  • 幼児教育の経済学
    5歳までの教育がその後の社会生活に大きな影響を与える、
    そしてその時期に行われる公的な教育への投資は、
    その後に行われるよりも遥かに効果を生む。

    40年に及ぶ就学前教育プログラムを受けた
    子ども達の追跡調査から明らかにされたこの事実を
    反論と共にコンパクトにまとめたこの本は、
    まさに子どもをこれか...続きを読む
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    「なぜ人は思い通りに行動してくれないのだろうか?」と思うことはないだろうか。

     全ての人が合理的に行動できるとは限らない。というよりもむしろ合理的に行動できる人の方が少ない。
     わかってはいるけれど、なかなかできない。それは行動経済学的に説明可能な人間の性である。

     行動しないその個人が悪いので...続きを読む