大竹文雄のレビュー一覧
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本書は、日本人の資本主義及び競争と格差に対する感じ方の特徴に始まり、雇用、格差、貧困といった社会問題について、経済学的見地から分析し、問題の本質を明らかにしようとしている。こうした社会問題は、個別事例を強調した報道により、情緒的、感情的な議論が蔓延し、政治家も問題の本質に取り組まず、大衆迎合的かつ近視眼的な対応で世論の支持を集めようとしてきた。しかし、例えば雇用問題のように、規制強化による雇用保障や最低賃金の引き上げが、かえって雇用の選別を強め、二極化を助長することになり、政策目標と逆の効果を招いてしまうということが、経済学的には明らかであるにもかかわらず、政策レベルではこうした誤ったことが実
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経済学的思考のセンスとは「インセンティブの観点から社会を見る力と、因果関係を見つけ出す力」
なぜ風が吹いただけで桶屋が儲かったのかを見つけられるセンスのこと。読んでみると、いかに印象論でものを見ているのかがわかる。
僕らはネガティブな話題を好む傾向があるから、巷には印象論的な悲観論が流され、それが世論を作る。じゃあ、経済学的に考えればなにか変わるのかと思うと、好転する部分もあるけれど、悪化する部分もあるから結果はトントンな感じ。経済学的思考のセンスはもれなく、大きな声では言えないような事実も教えてくれる。例えば高身長の方が高所得だとか既婚者のほうが高所得だとか。後、別の本だけど、バカの子は -
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医療情報技師の勉強をする傍ら、ランニングしながら参考になればよいなと思ってAudibleで聴いて読んだ本。
ダン・アリエリーとかの行動経済学本はある程度読んでいたので、行動経済学周りの解説は既知の内容。それをどう医療に応用するか、という点で興味があった。
聴きながら難しいなと思ったのは、そもそも、医療従事者側がどこまで患者の行動を行動経済学のフレームワークを使ってナビゲートを試みてよいのか、というところ、そこの線引きである。インフォームド・コンセントはすべての医療現場で求められているし、必要以上の過剰な医療資源を使うことは防がなければならない。何も考えずに売上的に、市場的に売上を伸ばすこと -
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本の表紙にあるような「衝撃の事実」は特に出てきませんが、今の日本においても大事な視点だと思います。
3パートに分かれており、第1パートでヘックマンの主張、第2パートでそれに対する識者の批判、そして第3パートでそれに対するヘックマンの再主張のような構成で、構成の仕方はおもしろいなと感じました。第2パートで「ヘックマンの主張には賛同するし、大事なことでもある。が、〜の視点が足りていない」といったいろいろな批判が載っており、それを入れているところが特にこの本の優れているところだと思います。第3パートでは、「見当違い」とか「全然当たらない」のような反論があるところがちょっと笑えましたけれど。 -
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2026/07/13 大竹文雄「経済学的思考を組み立てる」
エビデンスと物語narrativeで読み解く現代社会
1.幼児教育への投資は公平性と効率性を同時に促進する、稀な公共政策(ヘックマン)
日本の教育政策の特徴 自分の経験に基づいて発言 政策の変更は全国一律 cf中室牧子「学力の経済学」
2.日本企業の多くは人事データの活用が出来ていない→否定!
大湾秀雄「日本の人事を科学する」2017日経新聞
①労働市場の二分化 正規と非正規
②正社員の長時間労働 正社員の無限定性
③女性の活躍 就業・家庭の両立
④労働資源配分上の歪み
3.創造的破壊をもとにした経済成長モデル(Schumpeter) -
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ネタバレ楠木 僕自身が人間観として大切だと思っていることは、人間は多面的で、一貫性がないものであるということです。選書でも触れたサマセット・モームの本から学んだことですが、あれだけ人間について洞察を重ねた作家が行き着いた結論が「首尾一貫した人はいない」。そして、その理由は「誰もが結局のところ自分だけは特別だと思っている」からだと言うのです。
出口 本当は愚かなのに、自尊心だけは強いですからね。
楠木 ええ、自己愛です。これは誰しもがそうですね。僕は、それを無視して人に一貫性を求めるのは無理があると思います。「声高に正論を言う人」が僕は大嫌いですね。そういう人ほど、すぐに自分を棚に上げる。
出口 大脳生 -
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ネタバレ公的年金制度が必要なのは、私的年金はレモン市場と同じだから=情報の非対称性があるため、加入したい人は長生きしそうと思っている人だけになる。
大学卒業を尊重するのはシグナリング理論によっている。
現代では、行動経済学や情報の経済学が主導している。
社会に役立ちたいと思っている人は経済学部を選ばない。
伝統的経済学では、幸せになる最適な手法を知っている事が前提。行動経済学は、知っていてもそれができない人間が前提。
トレードオフ、インセンティブ、内発的動機づけ、ネットワーク外部性などの要因による。
パレード最適は、分配の公平さは問わない。ロールズの基準は、最貧層の収入を基準とする。
人間には利他 -
あなたを変える行動経済学
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