大竹文雄のレビュー一覧
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ノーベル経済学賞でも注目された行動経済学ですが,情報の非対称性や不確実性の要因が大きい医療現場でそうした知見を生かそうという発想は自然です。本書では行動経済学の基礎知識(プロスペクト理論,限定合理性,ヒューリスティックスなど)が具体的に解説されていますが,特に意思決定の場面で,リバタリアン・パターナ...続きを読むPosted by ブクログ
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昨今、医療現場ではアドバンス•ケア•プランニングの重要性が説かれている。これは自分で意思表示できなくなった時に希望に沿った治療が受けられるようになるという趣旨のものである。しかしそこで起こる「先延ばし」というのは人間が普遍的に持っている現象に過ぎない。そういった行動経済学の視点が医療に欠いていた意思...続きを読むPosted by ブクログ
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行動経済学では、ヒトは合理的な存在ではなく、思考に一定のバイアスが存在すると考える。この本では、実臨床で遭遇する具体的な問題について、行動経済学的なアプローチから問題の原因をデータで証明しながら考察し、解決案を提示している。また、患者だけではなく、医師も思考のバイアスがあるとし、それにより生じる問...続きを読むPosted by ブクログ
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国内医療業界の行動経済学的解説、というよりも、行動経済学的観点からみた医療業界という期待値で読まれた方がいいと思った。Posted by ブクログ
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ナッジを政策に取り入れる上で、大衆の合意が必要であり、政策立案者と大衆のより良い話し合いで、ナッジの導入を検討する必要がある。
日本は他国と比べ、ナッジの賛成率が低く、これは政府への信頼が低いとの推測にはなるほどと思った。
大半の人はシステム2のナッジを選好をするのは意外だった。自分で考えて選択する...続きを読むPosted by ブクログ -
教科書ではナッジの例として1-2ページで触れられるような点を1冊にまとめられている。
類書とは全く違う視点を提供してくれるので5だが
国際比較が主で、では実際に導入するときにどう設計したら良いのかにはあまり触れられていない。
これ1冊ですべてが分かるわけではないので仕方がないのだが、データからもう...続きを読むPosted by ブクログ -
題名通り医療現場における行動経済学について触れた本
前半の行動経済学に関する解説も簡潔でそれだけでも読む価値があるPosted by ブクログ -
教育を経済学の観点から考えたことが全くなかったので、教育を利益を生み出すものして捉える視点が面白い。幼児教育への介入が重要であり、非認知能力を伸ばすことの重要性も分かった。じゃあどうすればよいんだ?←考えてみよう!Posted by ブクログ