大竹文雄のレビュー一覧
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ヘックマンの研究結果については他の非認知能力本で知っていたが、改めてそのエッセンスをおさらいできたのは良かった。
ペリー就学前プロジェクト自体はヘックマンが実施したものではないこと、この研究でノーベル経済学賞を取ったわけではないことなど、勘違いしている部分もあり、正しく理解することができた。
パートⅡの反論パートは、根拠がありなるほどと思うものから、説得力に欠けるものもあったが、ヘックマンの主張を批判的に考えるという意味では興味深かった。
「小規模ではうまくいっても、大規模にすると効果が薄まる」
という意見が気になった。
おそらく、大規模にするにはリソースが圧倒的に不足する、ということだろう -
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途中まで。
■教養の定義
・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです
・自由でない状態は奴隷の状態
・自らの選択肢を増やしてくれるもの
・ワクワクして楽しいもの
知りたい、興味を持ったことを
その時に調べてみる、詳しい人に聞く
→岩盤に突き当たるまで徹底的に
→その積み重ねで教養が身につく
■品があるの定義
→欲望への速度が遅いこと
→→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
→→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話
抽象度が高ければ高いほど実は実用的
→普遍的だから
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Posted by ブクログ
大好き行動経済学の医療版。医療にはさほど興味はないんだけど、とりあえず選んでしまう。
執筆者の一人が書いてた。“医療は人を幸せにするもの。幸せは合理的に導かれるものではなく、感情によって導かれる。”いろんな捉え方あると思うけど、その人が満足すれば幸せなんだよなとは思う。
印象に残ったのは、人工呼吸装置を開始しない選択肢は選べるのに、中止する選択肢は選びにくいことを行動経済学から説明してたところ。論理的には同じでも、参照点が異なることで、感情的に受け入れられない行為になってしまう。な〜の〜で〜。
リバタリアン・パターナリズムでいかに患者を導くか的な視点で多く語られてたけど、医療者のバイアス的な視 -
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ダニエルカーネマンをはじめ行動経済学の本を既に読んだことがあれば行動経済学自体に目新しさはない。ただ医療現場に適応する論点は非常に興味深く、本書前半はとても面白く読めた。しかしながら後半は前半の論を具体的な場面に援用しただけであり、これだ! という記述はなく退屈。ナッジを上手く使えるようにというけれども、上手くいっているのはデフォルトの変更によるもので、本書を読んだ医療者がより良い医療を考えるきっかけになれば幸いである。患者側はアドバンスドケアプラン(ACP)を検討する機会になりゃええんやけど、先延ばしにしたり未来のことを過小評価したりする人間に対しての後押しとしては弱い。
面白い観点なのでさ -
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ネタバレ「お金がない人を助けるには、どうしたらいいですか?」
という小学5年生からの問いに、経済学ならばどう答えるか。
そこのところがこの本の書かれた発端になっている。
行動をうながすためのインセンティブを見ていったり設計したり、
また、統計データから相関しているものをどう読み解くか、
その因果関係への着眼点の持ち方、
それらが、本書のタイトルになりテーマとなっている
「経済学的思考のセンス」になる。
本書は2005年刊行の本ですが、
すでに行動経済学の考え方が取り入れられていたり、
格差や不平等に関する着眼点や論考にも先見の明があり、
現在でも通用する内容になっています。
最初は、イイ男ははや -
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近頃似たような本を多数読んでいるので、読後感が希釈されてしまって、残らない。
割と雑然とした経済学のコラム集
記憶に残った項目
男のほうが競争が好きなのが男のほうが出世するという結果につながっているかもしれない
小さく生んで大きく育てるは間違い、体内で栄養状態が悪いと、飽食生活に耐えられないで肥満になる傾向が高い
最低賃金引き上げは、貧困層に大きな損害を与える
夏休みの宿題を最後までのコスタイプの人は、多重債務に陥りやすい。それは、主観的割引率が高いため
2014年 前に読んだこと完全に忘れて再読。この記事書くまで、前に読んだことがあることを思い出せなかった。orz -
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私たちは本当に「市場競争」について理解できているだろうか、というのが本書のテーマ。
統計データを使いながら、日本人が感じる「公平感」や競争に対する感覚の特殊性を指摘していく。
その背景には、「市場経済」__つまり競争を前提とした社会がもたらすメリットが正しく理解されていない状況があるのではないか、と著者は指摘する。
「ブラックスワン」のタレブは市場は失敗することを前提にしているが、だからといって市場そのものがまったく無意味というわけではない、ということだろう。
「競争」というものがあることによって、私たちはいろいろなメリットを得ている。ただし、それが当たり前の世界で生活しているので、その -
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チケット転売問題=一部をオークション方式にする。
他店価格対抗の広告は、価格を下げるなというメッセージ。
くまもんは使用料はただ=二部料金制と同じ
現状維持バイアス。
ご当地グルメは親近感バイアスから、馴染みのある食べ物になりやすい。
勝者の呪い=オークションの落札者は、それ以上で転売できない。
シャッター街は負の外部性の結果。
競争は独占の弊害を防ぐだけではなく、進歩のために必要。
多数決のパラドックス=2番目に好むものが多いものが勝つ。
幸福感が高まると生産性が高くなる。
怒りはリスクを取りやすくする。
怒らせると協力しなくなる。
医者が謝罪しても不利にならないようにすると、医療訴訟が