大竹文雄のレビュー一覧

  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

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    大好き行動経済学の医療版。医療にはさほど興味はないんだけど、とりあえず選んでしまう。
    執筆者の一人が書いてた。“医療は人を幸せにするもの。幸せは合理的に導かれるものではなく、感情によって導かれる。”いろんな捉え方あると思うけど、その人が満足すれば幸せなんだよなとは思う。
    印象に残ったのは、人工呼吸装置を開始しない選択肢は選べるのに、中止する選択肢は選びにくいことを行動経済学から説明してたところ。論理的には同じでも、参照点が異なることで、感情的に受け入れられない行為になってしまう。な〜の〜で〜。
    リバタリアン・パターナリズムでいかに患者を導くか的な視点で多く語られてたけど、医療者のバイアス的な視

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    2019年09月08日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    競争の大事さわ経済的に語る本
    日本人に競争嫌いが多い理由を説明
    いろんなことに触れてはいるが、なんか散発的な印象を受ける

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    2019年08月15日
  • リーダーの教養書

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    教養についての意見は、ビジネスエンターテイメントとして、楽しく読めた。こういうの読むと、仕事できるようになる気がして、楽しいんだよね。実践しなければ、エンターテイメントにとどまってしまうだろうけど。でもこういうのも好きなんだ(笑)。

    サマセット・モームの『サミングアップ』とか、読むべきだなと感じた本もいくつかあった。実際、本書で知って読んだ本もある。レファレンスとしても、役に立つ本だと思う。

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    2019年07月25日
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには

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    ネタバレ

    「お金がない人を助けるには、どうしたらいいですか?」
    という小学5年生からの問いに、経済学ならばどう答えるか。
    そこのところがこの本の書かれた発端になっている。

    行動をうながすためのインセンティブを見ていったり設計したり、
    また、統計データから相関しているものをどう読み解くか、
    その因果関係への着眼点の持ち方、
    それらが、本書のタイトルになりテーマとなっている
    「経済学的思考のセンス」になる。

    本書は2005年刊行の本ですが、
    すでに行動経済学の考え方が取り入れられていたり、
    格差や不平等に関する着眼点や論考にも先見の明があり、
    現在でも通用する内容になっています。

    最初は、イイ男ははや

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    2019年06月22日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    近頃似たような本を多数読んでいるので、読後感が希釈されてしまって、残らない。
    割と雑然とした経済学のコラム集
    記憶に残った項目
    男のほうが競争が好きなのが男のほうが出世するという結果につながっているかもしれない
    小さく生んで大きく育てるは間違い、体内で栄養状態が悪いと、飽食生活に耐えられないで肥満になる傾向が高い
    最低賃金引き上げは、貧困層に大きな損害を与える
    夏休みの宿題を最後までのコスタイプの人は、多重債務に陥りやすい。それは、主観的割引率が高いため

    2014年 前に読んだこと完全に忘れて再読。この記事書くまで、前に読んだことがあることを思い出せなかった。orz

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    2019年05月21日
  • 幼児教育の経済学

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    備忘録

    就学前教育、非認知スキルの重要性をエビデンスに基づいて解説

    科学的根拠に基づくプロジェクトの、公共政策への汎用性の難しさ
    (ペリー就学前プロジェクトやアベセダリアンプロジェクトと、ヘッドスタート)

    科学者による反論やヘックマンによる再反論など、
    一度で完璧な介入プログラムができるわけがないから
    よりよいプログラムに改善するために議論を展開していく土壌が大切

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    2019年05月03日
  • 幼児教育の経済学

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    海外の話だから、階級のこととか日本とは違うのでは?と思うけど、年齢が低いからこそ教育が大事で、それが認知的な学習というより、情緒的なもの、忍耐力、リーダーシップなどに関連するとなると、この研究はとても重要。職業生活とか、家庭生活に活きる力って非認知的なものだと思うから。しかし教育の効果を測る難しさもよくわかるので、何が良いのかは正直よくわからない。いま、良いとされているものが、将来も良いと思われ続けるかはわからないけど、良いのでは?と思えるものを探し、子供に与えてあげるのは親や社会の責任なのだと思う。

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    2019年04月23日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    行動経済学の視点からいろいろな事象を説明している。人は、理論としてはわかっているがその通りの行動はとらない。それをうまく利用し、社会を変えていこうとすることは大切であると思った。

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    2019年01月06日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    最近のアンチ市場経済論に対して経済学的な見地をとく入門書。

    自由市場での競争で効率を上げて、生じた格差は再分配で調整するというのは正論。しかし著者が指摘するように日本では、競争にしても公による再分配にしても人気がない。身内での調和を重視する風土と、ある意味、整合的な態度ではあるのだが。そこに小泉改革のように市場経済カラーだけを強めるとバランスが崩れるということか。

    双曲割引の話や、社会保険料が会社負担も従業員負担も関係ないという議論は勉強になった。小野不況論とケインズ政策の違いはようわからんだ。

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    2018年11月05日
  • 幼児教育の経済学

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    就学前教育の必要性

    ペリー就学前教育は有名なので、目新しい感じはしなかったかなあ。

    幼児期の教育は本当に大事であることがエビデンスを伴って証明されているのに、どうしてそこに投資をしないのだろう。
    幼児教育の教師は、短大卒の若い先生が多い、
    というかむしろ4大卒のベテランは採用したくない園が多すぎる。

    幼児教育は、ただの託児施設ではない。
    日本の未来を担う子どもの基礎を培う非常に重要な時期であることをもっと自覚するべきだ。

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    2018年10月14日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    私たちは本当に「市場競争」について理解できているだろうか、というのが本書のテーマ。

    統計データを使いながら、日本人が感じる「公平感」や競争に対する感覚の特殊性を指摘していく。
    その背景には、「市場経済」__つまり競争を前提とした社会がもたらすメリットが正しく理解されていない状況があるのではないか、と著者は指摘する。

    「ブラックスワン」のタレブは市場は失敗することを前提にしているが、だからといって市場そのものがまったく無意味というわけではない、ということだろう。

    「競争」というものがあることによって、私たちはいろいろなメリットを得ている。ただし、それが当たり前の世界で生活しているので、その

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    2018年10月09日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    チケット転売問題=一部をオークション方式にする。
    他店価格対抗の広告は、価格を下げるなというメッセージ。
    くまもんは使用料はただ=二部料金制と同じ
    現状維持バイアス。
    ご当地グルメは親近感バイアスから、馴染みのある食べ物になりやすい。
    勝者の呪い=オークションの落札者は、それ以上で転売できない。
    シャッター街は負の外部性の結果。

    競争は独占の弊害を防ぐだけではなく、進歩のために必要。
    多数決のパラドックス=2番目に好むものが多いものが勝つ。

    幸福感が高まると生産性が高くなる。
    怒りはリスクを取りやすくする。
    怒らせると協力しなくなる。
    医者が謝罪しても不利にならないようにすると、医療訴訟が

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    2018年06月25日
  • 幼児教育の経済学

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    学問としては重要な論文が収められているが、その後、非認知スキル・性格スキルを分かりやすく説明した書籍もでており、研究者以外は読む意義は少ない。

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    2018年04月24日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    パッと見、心理学とか自己啓発の本かとおもいきやバリバリの経済学の本。
    内容のメインは行動経済学に基づいて記述されている。

    気軽な読み物としては難しいけれど、学術書としては易いというちょうどいい感じの本です。

    何かのテーマについて掘り下げているというよりは随筆のように身近なことや、書きたいことをページごとにバラバラに書いているので、正直知識としては残りにくいが、雑学としてはいいかなという感じ。

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    2017年11月17日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    タイトルを見て、大竹先生お得意の競争論や競争政策の話かと思ったが、一部にそういう話はあるものの、行動経済学など新しい経済学の紹介やその啓蒙的な本だった。これはこれで面白いのだが、若干エッセイ的というか、統一感や体系性を感じられなかった。
    大竹先生の研究成果というわけではないが、富裕層への所得集中について、日本では、所得上位1%の年収が1270万円以上であること、上位10%で580万円以上というデータがとても意外だった。やはり、イメージではなく、事実でものを考えないといけないと改めて思った。

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    2017年10月09日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    ネタバレ

    <目次>
    プロローグ  競争で強みを見つける
    第1章    身近にある価格戦略
    第2章    落語と小説の経済学
    第3章    感情と経済
    第4章    競争社会で生きてゆく
    第5章    格差社会の真実
    エピローグ  イノベーションは、若者の特権か

    <内容>
    タイトルからキャリア系の本かと思ったが、行動経済学の本。短いお話を集めて書かれているので、読みやすいし、理解しやすい。

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    2017年10月07日
  • 幼児教育の経済学

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    思ってたより、薄い内容だった。様々なレビューで、すでに知っている内容が殆ど。へックマン氏の主張に対する反論、それに対する再反論が載せられているのは評価。

    非認知スキルすなわち、肉体的精神的健康や、根気強さ、注意深さ、意欲、自信といった社会的、情動的性質。これは学力テストや社会的成功にも貢献している。

    認知的スキルも、社会的情動的スキルも幼児期に発達し、その発達は家庭環境に左右される。

    ペリー就学前プロジェクト
    アベセダリアンプロジェクト

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    2016年09月09日
  • 幼児教育の経済学

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    幼児から介入した方が、成長してから職業訓練等を行うより、リターンが大きいとの主張である。本書が他の本と異なるのは、著者の主張への反論等も載せている事である。ただし、反論への再反論が行われている。
    著者の主張は基本的には正しいものと考えるが、やはり大規模な試験が必要であろう。また、もっとコストの少ない、効率的方法を見つけないと、全国規模での展開は難しいのではないかと思う。

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    2016年07月28日
  • 幼児教育の経済学

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    ヘックマンの論文と、それに対する専門家のコメント、その反論。さいごに解説と日本版。
    家族の関わりの重要性。
    裏付けはこれから。

    C3033

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    2016年07月28日
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには

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    身近な事例から経済学的な考え方を学ぶことができる。
    自分に経済学的思考が備わっていないためか、途中読みにくい部分があった。
    経済学についてもう少し学んでから再読したい。

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    2016年07月03日