大竹文雄のレビュー一覧

  • 幼児教育の経済学

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    ヘックマンの研究結果については他の非認知能力本で知っていたが、改めてそのエッセンスをおさらいできたのは良かった。
    ペリー就学前プロジェクト自体はヘックマンが実施したものではないこと、この研究でノーベル経済学賞を取ったわけではないことなど、勘違いしている部分もあり、正しく理解することができた。

    パートⅡの反論パートは、根拠がありなるほどと思うものから、説得力に欠けるものもあったが、ヘックマンの主張を批判的に考えるという意味では興味深かった。
    「小規模ではうまくいっても、大規模にすると効果が薄まる」
    という意見が気になった。
    おそらく、大規模にするにはリソースが圧倒的に不足する、ということだろう

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    2020年05月17日
  • リーダーの教養書

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    途中まで。


    ■教養の定義
    ・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです

    ・自由でない状態は奴隷の状態

    ・自らの選択肢を増やしてくれるもの
    ・ワクワクして楽しいもの

    知りたい、興味を持ったことを
    その時に調べてみる、詳しい人に聞く
    →岩盤に突き当たるまで徹底的に
    →その積み重ねで教養が身につく

    ■品があるの定義
    →欲望への速度が遅いこと
    →→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
    →→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話

    抽象度が高ければ高いほど実は実用的
    →普遍的だから

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    2020年04月12日
  • 幼児教育の経済学

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    公共政策としての就学前教育の重要性と特に社会階層の低い家庭の子供達が就学前プログラムを受ける事で将来の年収等、長期に渡ってその効果が及ぶということを研究したジェームズ・へックマン氏の論文を一般向けにした内容とのこと。再分配ではなく事前分配こそ効果があり、その重要性を説いている。プログラムの具体的な内容にはあまり触れられていないので漠然としたイメージしか持てなかったけど、日本でつい昨年幼児教育の無償化が進められた理由が分かったような気がする。

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    2020年01月19日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    参考文献は非常に多く、時間をかけて研究されたのだろう。データも多く使われ、説得力はある内容。
    だが、思い切った自論を展開するのではなく、今後の改善案的なものは平凡な気がした。
    団塊の世代のボリュームが選挙結果にも影響しているとのことだが、たしかに多数決の論理ではそうだろう。
    日本人には自分のことだけでなく、日本全体の今後のことを考えている人が多いことを願いたい。

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    2019年11月14日
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

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    大好き行動経済学の医療版。医療にはさほど興味はないんだけど、とりあえず選んでしまう。
    執筆者の一人が書いてた。“医療は人を幸せにするもの。幸せは合理的に導かれるものではなく、感情によって導かれる。”いろんな捉え方あると思うけど、その人が満足すれば幸せなんだよなとは思う。
    印象に残ったのは、人工呼吸装置を開始しない選択肢は選べるのに、中止する選択肢は選びにくいことを行動経済学から説明してたところ。論理的には同じでも、参照点が異なることで、感情的に受け入れられない行為になってしまう。な〜の〜で〜。
    リバタリアン・パターナリズムでいかに患者を導くか的な視点で多く語られてたけど、医療者のバイアス的な視

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    2019年09月08日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    競争の大事さわ経済的に語る本
    日本人に競争嫌いが多い理由を説明
    いろんなことに触れてはいるが、なんか散発的な印象を受ける

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    2019年08月15日
  • リーダーの教養書

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    教養についての意見は、ビジネスエンターテイメントとして、楽しく読めた。こういうの読むと、仕事できるようになる気がして、楽しいんだよね。実践しなければ、エンターテイメントにとどまってしまうだろうけど。でもこういうのも好きなんだ(笑)。

    サマセット・モームの『サミングアップ』とか、読むべきだなと感じた本もいくつかあった。実際、本書で知って読んだ本もある。レファレンスとしても、役に立つ本だと思う。

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    2019年07月25日
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

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    ダニエルカーネマンをはじめ行動経済学の本を既に読んだことがあれば行動経済学自体に目新しさはない。ただ医療現場に適応する論点は非常に興味深く、本書前半はとても面白く読めた。しかしながら後半は前半の論を具体的な場面に援用しただけであり、これだ! という記述はなく退屈。ナッジを上手く使えるようにというけれども、上手くいっているのはデフォルトの変更によるもので、本書を読んだ医療者がより良い医療を考えるきっかけになれば幸いである。患者側はアドバンスドケアプラン(ACP)を検討する機会になりゃええんやけど、先延ばしにしたり未来のことを過小評価したりする人間に対しての後押しとしては弱い。
    面白い観点なのでさ

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    2019年07月23日
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには

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    ネタバレ

    「お金がない人を助けるには、どうしたらいいですか?」
    という小学5年生からの問いに、経済学ならばどう答えるか。
    そこのところがこの本の書かれた発端になっている。

    行動をうながすためのインセンティブを見ていったり設計したり、
    また、統計データから相関しているものをどう読み解くか、
    その因果関係への着眼点の持ち方、
    それらが、本書のタイトルになりテーマとなっている
    「経済学的思考のセンス」になる。

    本書は2005年刊行の本ですが、
    すでに行動経済学の考え方が取り入れられていたり、
    格差や不平等に関する着眼点や論考にも先見の明があり、
    現在でも通用する内容になっています。

    最初は、イイ男ははや

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    2019年06月22日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    近頃似たような本を多数読んでいるので、読後感が希釈されてしまって、残らない。
    割と雑然とした経済学のコラム集
    記憶に残った項目
    男のほうが競争が好きなのが男のほうが出世するという結果につながっているかもしれない
    小さく生んで大きく育てるは間違い、体内で栄養状態が悪いと、飽食生活に耐えられないで肥満になる傾向が高い
    最低賃金引き上げは、貧困層に大きな損害を与える
    夏休みの宿題を最後までのコスタイプの人は、多重債務に陥りやすい。それは、主観的割引率が高いため

    2014年 前に読んだこと完全に忘れて再読。この記事書くまで、前に読んだことがあることを思い出せなかった。orz

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    2019年05月21日
  • 幼児教育の経済学

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    備忘録

    就学前教育、非認知スキルの重要性をエビデンスに基づいて解説

    科学的根拠に基づくプロジェクトの、公共政策への汎用性の難しさ
    (ペリー就学前プロジェクトやアベセダリアンプロジェクトと、ヘッドスタート)

    科学者による反論やヘックマンによる再反論など、
    一度で完璧な介入プログラムができるわけがないから
    よりよいプログラムに改善するために議論を展開していく土壌が大切

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    2019年05月03日
  • 幼児教育の経済学

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    海外の話だから、階級のこととか日本とは違うのでは?と思うけど、年齢が低いからこそ教育が大事で、それが認知的な学習というより、情緒的なもの、忍耐力、リーダーシップなどに関連するとなると、この研究はとても重要。職業生活とか、家庭生活に活きる力って非認知的なものだと思うから。しかし教育の効果を測る難しさもよくわかるので、何が良いのかは正直よくわからない。いま、良いとされているものが、将来も良いと思われ続けるかはわからないけど、良いのでは?と思えるものを探し、子供に与えてあげるのは親や社会の責任なのだと思う。

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    2019年04月23日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    行動経済学の視点からいろいろな事象を説明している。人は、理論としてはわかっているがその通りの行動はとらない。それをうまく利用し、社会を変えていこうとすることは大切であると思った。

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    2019年01月06日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    最近のアンチ市場経済論に対して経済学的な見地をとく入門書。

    自由市場での競争で効率を上げて、生じた格差は再分配で調整するというのは正論。しかし著者が指摘するように日本では、競争にしても公による再分配にしても人気がない。身内での調和を重視する風土と、ある意味、整合的な態度ではあるのだが。そこに小泉改革のように市場経済カラーだけを強めるとバランスが崩れるということか。

    双曲割引の話や、社会保険料が会社負担も従業員負担も関係ないという議論は勉強になった。小野不況論とケインズ政策の違いはようわからんだ。

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    2018年11月05日
  • 幼児教育の経済学

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    就学前教育の必要性

    ペリー就学前教育は有名なので、目新しい感じはしなかったかなあ。

    幼児期の教育は本当に大事であることがエビデンスを伴って証明されているのに、どうしてそこに投資をしないのだろう。
    幼児教育の教師は、短大卒の若い先生が多い、
    というかむしろ4大卒のベテランは採用したくない園が多すぎる。

    幼児教育は、ただの託児施設ではない。
    日本の未来を担う子どもの基礎を培う非常に重要な時期であることをもっと自覚するべきだ。

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    2018年10月14日
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット

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    私たちは本当に「市場競争」について理解できているだろうか、というのが本書のテーマ。

    統計データを使いながら、日本人が感じる「公平感」や競争に対する感覚の特殊性を指摘していく。
    その背景には、「市場経済」__つまり競争を前提とした社会がもたらすメリットが正しく理解されていない状況があるのではないか、と著者は指摘する。

    「ブラックスワン」のタレブは市場は失敗することを前提にしているが、だからといって市場そのものがまったく無意味というわけではない、ということだろう。

    「競争」というものがあることによって、私たちはいろいろなメリットを得ている。ただし、それが当たり前の世界で生活しているので、その

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    2018年10月09日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    チケット転売問題=一部をオークション方式にする。
    他店価格対抗の広告は、価格を下げるなというメッセージ。
    くまもんは使用料はただ=二部料金制と同じ
    現状維持バイアス。
    ご当地グルメは親近感バイアスから、馴染みのある食べ物になりやすい。
    勝者の呪い=オークションの落札者は、それ以上で転売できない。
    シャッター街は負の外部性の結果。

    競争は独占の弊害を防ぐだけではなく、進歩のために必要。
    多数決のパラドックス=2番目に好むものが多いものが勝つ。

    幸福感が高まると生産性が高くなる。
    怒りはリスクを取りやすくする。
    怒らせると協力しなくなる。
    医者が謝罪しても不利にならないようにすると、医療訴訟が

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    2018年06月25日
  • 幼児教育の経済学

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    学問としては重要な論文が収められているが、その後、非認知スキル・性格スキルを分かりやすく説明した書籍もでており、研究者以外は読む意義は少ない。

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    2018年04月24日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    パッと見、心理学とか自己啓発の本かとおもいきやバリバリの経済学の本。
    内容のメインは行動経済学に基づいて記述されている。

    気軽な読み物としては難しいけれど、学術書としては易いというちょうどいい感じの本です。

    何かのテーマについて掘り下げているというよりは随筆のように身近なことや、書きたいことをページごとにバラバラに書いているので、正直知識としては残りにくいが、雑学としてはいいかなという感じ。

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    2017年11月17日
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

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    タイトルを見て、大竹先生お得意の競争論や競争政策の話かと思ったが、一部にそういう話はあるものの、行動経済学など新しい経済学の紹介やその啓蒙的な本だった。これはこれで面白いのだが、若干エッセイ的というか、統一感や体系性を感じられなかった。
    大竹先生の研究成果というわけではないが、富裕層への所得集中について、日本では、所得上位1%の年収が1270万円以上であること、上位10%で580万円以上というデータがとても意外だった。やはり、イメージではなく、事実でものを考えないといけないと改めて思った。

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    2017年10月09日