大竹文雄のレビュー一覧

  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    「競争社会」と聞くと、現在の格差社会を生み出している諸悪の根源のように
    言われますが、この本を読むと考え方を改めることになります。

    例えば運動会で徒競走の順位づけがされなかった教育を受けて育つと「利他性」
    が低くなり、他人を思いやる心がなく、やられたらやり返すという価値観を持つ
    傾向が高くなるそう...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    経済学者が、競争の重要性を説いた本。比較経済学を中心に現在の国内外の研究論文、データを基に、競争が経済力向上のみならず、社会性の向上、人格形成上においても重要であることを説明している。引用が多彩で、説得力ある面白い本であった。
    「競争は勝者と敗者を生み、厳しく辛い面もあるが、競争が繰り返された結果...続きを読む
  • 競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには
    激しい競争に身を置けば、自らの強みを発見できる可能性が高まる。というメリットがあるという。
    逆に言うと、自らの弱みに気づくこともあると思う。
    競争の無い世界に身を置いていると、茹でカエルのごとく、いつか戦えない身になってしまうのではないか、という危機感を抱いた。
  • 幼児教育の経済学
    ノーベル経済学賞の著者が、就学前教育が成人して成功した生活を送る上でいかに重要であるかを説いた一冊です。
    就学前の子供に学力などの認知的能力はもちろん、社会において成功するためには、努力や忍耐力などの非認知的能力を高めることが、重要だと記されています。
    日本においても幼いころからの教育はとても重要で...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    ★結婚やプロスポーツなど、身近な話題について考えるうちにインセンティブや因果関係といった経済学的思考が身に付くという良書である。
    しかし、章によってかなり趣が異なるため統一感がないように感じる。ただ章ごとの話は面白く、良書であることに変わりはない。
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    経済学的思考によって身近にある様々な格差について述べた本著。論理的かつ物事に関する視野(選択肢)が広い。
    また、問題提起のみを行うというありがちな愚書とは異なり、問題視した上で筆者の具体的解決策も述べており、そのメリット・デメリットも曝け出している論法に好感がもてた。

    専門用語の羅列ではなく、身近...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    経済をインセンティブと因果関係の視点から考えるきっかけになる良書。「イイ男は結婚しているのか?」や「成果主義によって生産性は向上したか?」といった身近な話題を例にその経済学的な意味を解き明かしていく。

    特に後半の格差問題や年金制度に関する議論が興味深い。「こんな制度になったらいいな」という主観に終...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
     日本人はなぜ競争が嫌いなのかを経済学的観点から説明しています。身近な話題を取り上げて解説してくれるので読みやすいです。

     雇用問題で非正規社員が増加し、その結果、富裕層と貧困層の格差が大きくなったと言われています。世論では、格差が大きくなるのはよろしくない、格差を是正しろと声高々に論じられていま...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    今読み途中ですが凄く手につきやすい、読みやすい本。

    題名からして、凄く内容が難しそうなイメージがありましたが
    実際読んでみるとそうでもなく、学生の私でも十分理解できる内容でした。

    物事を色々な方面から見る事ができるようになるかもしれません。

    今まで読んできた経済学の本の中でも一番のオススメ
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    非常に面白かった。
    あらゆる身近な話題を経済学的に説明している。
    人が何かアクションを起こす際には必ず何かのインセンティブが働いていることが理解できた。
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    良書
    特に下記は参考になった

    野球監督の能力推定(計量経済学)
    年功序列から成果主義への転換の説明(長期的な成果主義から、より短期的な成果主義への変更)
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    優れた経済学についての一般の入門書は、次の点を踏まえたものであると私は考える。

    1、金稼ぎを研究する学問=経済学というよくある誤解を解消する
    2、数式を使わない
    3、扱われているトピックが身近なものである
    4、これから主体的に経済学的思考で物事を捉えることを手助けする

    このように考えるならば、こ...続きを読む
  • 経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
    経済学の勉強の手始めに、と思って読んでみた本。

    イイ男は結婚してしまっているか、プロスポーツと報酬の関係、などの身近な話題から、因果関係を探ることや、条件を抽出することなど、経済学的な思考プロセスの基礎をわかりやすく例説してくれ、
    その後、「お金のない人を助ける」ためには、社会保障や課税がどうある...続きを読む
  • 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
    日本で市場経済が不人気な理由を行動経済学の視点で分析していて興味深いです。行動経済学が好きな人には超お勧めです。


    【以下、興味深かった記述を抜粋】※「?付きの文章」は自分の感想

    ・【定年層の育った社会環境】好況→失業率の低下(努力すれば職に就ける)→勤勉である事が重要→(市場)競争に積極的。
    ...続きを読む
  • EBPM エビデンスに基づく政策形成の導入と実践
    EBPMの基礎と実例を学ぶことができる。
    基礎部分については丁寧に記載されておりよく理解できた。一方でデータ分析手法については概要レベルで書いてあるため、しっかり学びたい場合は別の本を参照した方が良いと思った。
    事例の方も国内外様々な事例があり勉強になったが、文章のクオリティがイマイチで結構読みづら...続きを読む
  • あなたを変える行動経済学
    行動経済学関連のを立て続けに読んだけど、とても興味深い分野だった。人は、サンクコスト(埋没費用)に振り回され、損失を極端に嫌うが、損失の基準も、参照点が異なれば、同じ内容でも損失とは思わずに行動してしまう。どこか合理的に装いながらも、不完全な状態である
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    最近よく聞く行動経済学の、医療での話。医師と患者の間の意思疎通・意思決定の際に生じる心理について分かりやすく説明されている。命に関わる選択を迫られた時、冷静に合理的な選択を行うため、医師側と患者(あるいは家族)側の双方理解・バイアス理解が重要。また、医療において男女でリスク回避能力に統計的有意差があ...続きを読む
  • あなたを変える行動経済学
    高校生相手にお話されたことがベースになっているからか、とても読みやすく、理解しやすい一冊でした。一つ一つが興味深かったので、何度も読み直しながら理解深めていきたいと感じました。
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    医療現場においてのバイアスやナッジについて書かれている本。具体的な内容で読んでいて面白いし、タメになりました。他業界でも十分に応用できる内容です。
  • 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
    思ってたよりずっと骨太な内容だった。
    なぜ人が合理的な決断ができないのかを考える上で、患者のみならず医師側のバイアス、ヒューリスティックによる影響を受けることについては多く言われることですが、多くの臨床における例を挙げながらそれらについて考察を進めていく。
    ケースはいずれも医療者であれば体験したこと...続きを読む