稲盛和夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰にも負けない努力
仕事を伸ばすリーダーシップ
著:稲盛 和夫
編:稲盛ライブラリー
覚悟の書、といった印象を受けました。
自分を信じ、小さな努力をひとつづつ、重ねていき、自分の理想たる高見に達すること
問題にあたっては、あきらめず、落ち着いて、考え抜いて、ことにあたる
それを、自分の本分として、笑って続けることができる、リーダの生き様は、まさに茨の道を往くが如しです。
気になったのは、以下です。
・社会が大きく変化を遂げている今は、リーダ受難の時代である。環境変化の波に翻弄され、リーダ自身が変質してはならない。激変する時代であるからこそ、普遍的な判断基準をもち、明確な指針を掲げ、組織に集うメンバーを目標へ導いていくことが求められている。
・今こそ、リーダとは、どのような存在であるべきなのか。原点に立ち返り、そのあり方を根本から問い直すことが大切である
・思いというものは、たいへんな力を持っている。どうしてもこの研究を成功させなければ、という熱意、情熱。そういう思いが蒸気みたいに出て、それが露になって落ちてきたときに、難しいものがパッと解けるのである。
・1日二十四時間、いつもどうにかして、目標を達成したいと考える。そうしたリーダのど真剣さ、が目標達成の鍵となる
・経営と人生において成功したいのなら、一生懸命に働くことである。必死に一生懸命に働く。それ以外に成功の道はないのである。一番大事なのは、誰にも負けない努力をすることだろうと思います
・努力をして、仕事を好きになる。本当に好きになったら、誰にも負けない努力ができる。そうして、一生懸命に働く中で、創意工夫して仕事を進めるようになり、やがては、すばらしい成果ももたらされる
・努力とは、ただガムシャラに働くことではなく、自分の描いた目標を達成するためにはどういう方法があるか、どういうことをやればいいのかを、一生懸命考えることです
・成功者と不成功者の差は紙一重。問題は、うまくいかなくなったとき、そこから、がすべての始まりなのである。繰り返し、繰り返し考える。もうダメだと思わないで、何度もやっていく、そうすると見えてくる
・頭を使うと、人が考えつかないことまでいろいろ思いつきます。それが、創意工夫です
・私は最近、社内において、ガッツというか闘争心が希薄になってきているのではないかと危惧しています。目標に向かって何が何でもという気迫で、なりふり構わず突き進んでいくガッツ、闘争心というものが失われてきているように思います。
・一国は一人をもって興り、一人をもって亡ぶ
・人格や考え方は変わるんです。変わらないほどに鍛え抜かれた考え方、どんなに状況や環境が変わろうとも、条件が変わろうとも、変わらない人格をもっていなければ、真のリーダにはなれません
・経営の第一歩は、自分と苦楽を共にできるような、心が通ずる従業員を作っていくことなのだ。そのためには自信が心をひらき、従業員を愛さなければな
・自分のことばかり考えている人には誰もついてこない。集団の為にそんな役割を引き受ける。それがリーダの必須条件である
・自分は無限の能力を秘めているんだ、とまずは信じること。ただし、いくら信じても、それだけの能力はない。だから、毎日地味な努力をし、自分の能力を築き上げていることが、必要になってくるのである
・今できないものを、何としても成し遂げようとすることからしか、画期的な成果は生まれない
・うまくいく仕事というのは、最終ゴールまですべて見通しがきき、見えている状態でなければならない。はじめる前から自信めいあおのが湧いており、いつか来た道というようなイメージが描けていなければ事業というのは絶対に成功しない
・強烈な意思。強烈な熱意、こうありたいという強烈な願望というものが伴ったときに、初めて物事というのは成就する
・経営というのは一瞬たりとも、安心できる時間がない
目次
序
第1章 思いは実現する
第2章 努力を重ねる
第3章 強い意志を持つ
第4章 人格を高める
第5章 人を育てる
第6章 組織を生かす
第7章 創造する
第8章 挑戦する
結び
附記・出所一覧
ISBN:9784569842516
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1300円(本体)
2019年02月26日第1版第1刷発行 -
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人生の究極の極意とは、「心。」 本書のタイトルの『心。』の通り、人の人生はすべて「心」のあり方によって決まることを自らの体験から多角的に述べた人生哲学の書。
「人生とは心が紡ぎ出すものであり、目の前に起こってくるあらゆる出来事はすべて、自らの心が引き寄せたものである。
したがって、心に何を描くのか。どんな思いをもち、どんな姿勢で生きるのか。
それこそが、人生を決めるもっとも大切なファクターとなる。」
という言葉の通り、心に思い描く世界がそのまま立ち現れてくる。
引き寄せの法則ともとれるが、その具体化の厚みが圧倒的に違う。
その中心となる心の理論は以下のようなものだ。
「人の心の中心部には「魂」があり、そのもっとも深い、核心ともいうべきところには「真我」がある。真我とは「真・善・美」という言葉がふさわしい、もっとも純粋でもっとも美しい心です。
そこにさまざまな知恵や知識を身につけていく。それらを仏教では「業」と呼んでいます。真我が業をまとったものが、「魂」といえます。
(略)心というものは、もっとも中心にある「真我」を含む魂が存在し、さらにその外側に本能、感性、知性が、それぞれ玉ねぎの皮のように層をなしていると考えられるのです。」
この真我にまで達すると、万物の根源ともいえる「宇宙の心」と同じところに辿り着く。
スピリチュアルにも聞こえる内容だが、京セラ設立からKDDIの創業、日本航空の再建までの圧倒的な成果を生み出すことができたのは、その動機が善か否かを繰り返し唱え続けたらから。
「動機が善」だと判断ができたら、あとはその目的に向けて、誰にも負けない努力を重ねる。
その工夫や方法論までは読み取ることはできないが、この思いの強さと真っ直ぐに目標に向かう姿勢を他には真似できないぐらい高めたのが稲盛和夫氏である。
辛い時、困難に見舞われた時、次の言葉を人生の指針として心に灯したい。
ー純粋で美しい心をもって事にあたるならば、何事もうまくいかないものはない。つねに心を磨き、自己を高めつづけていれば、いかなる苦難に見舞われようと、運命はかならずやさしく微笑み返してくれるー -
Posted by ブクログ
幸せの定義は人それぞれであるが、本書の哲学は今よりも幸せを感じるための一歩。
⚫︎マインドセット
無限の能力を信じる
できると信じなければ、人類に進歩はない。
自分を信じることが必要。
やれると思わなければ何も始まりません。
成功するまであきらめない。
獲物を追い続けられるだけの余裕が前提。
ex.人間なら水、企業なら利益
⚫︎目標をどこに置くかによって「考え方」は異なる。
ex.どの山に登りたいかで準備は異なる
成果=考え方×熱意×能力
⚫︎リーダーのあるべき姿は率先垂範
科学的な合理性と豊かな人間性のバランス。
魚を与えるのではなく、魚を捕る方法を教える。
大善と小善を履き違えてはいけない。
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Posted by ブクログ
新版・敬天愛人 ゼロからの挑戦
著:稲盛和夫
紙版
PHPビジネス新書 246
稲盛和夫氏のフィロソフィの解説書
京セラの創立から、JALの救済まで
気になったのは、以下です
(パートナーシップで創業)
・最初から、人と人との心の結びつきを、最も大切にするという企業風土ができていた
(赤字続きの会社に就職)
・退路を断たれた私は、こころで腹を決めた
たとえ働く環境が悪かろうとも、自分の運命をおの傾きかけた会社で切り開いていかざるを得ない
私は、気持ちを切り替え、全力を挙げて研究開発は取り組むことにした
(従業員一人ひとりがオーナー)
・お金に使われてはいけない、また、従業員がオーナーでなければならない
(最も強固なものは「人の心」)
・悩み抜いた末に、「人の心」が一番大事だという結論に至った
・うつろいやすく不確かなものも人の心なら、ひとたびお互いが信じ合い通じ合えば、限りなく鞏固で信頼にたるもの、それも人の心なのである
(経営理念を確立する)
・初めて、企業を経営するということは、「自分の夢を実現するということではなく、現在はもちろん、将来にわたっても従業員やその家族の生活を守っていくということである」ということが気がついた
・この経験から私は、経営とは経営者が持てる全能力を傾けて、従業員が幸福になれるように最善を尽くすことであり、経営者の私心を離れた大義名分を企業は持たなくてはいけないという教訓を得ることができた。
(原理原則で考える)
・経営における判断は、世間で言う筋の通ったもの、つまり、「原理原則」に基づいたものでなければならないことに気がついた
(米国人と同じ思考プロセス)
・最初の渡米で印象的だったことは、米国人も私と同じように「原理原則」に基づいた判断をするということであった
・米国では、判例法を基準はとっているので、日常会話に「リーズナブル」という言葉が頻繁に出てくるのである
(お客様の召使として)
・私は常々社員に「お客様の召使いであるべきだ」と言ってきた
これは、お客様に、接する態度を示すとともに、徹底した顧客志向を意味している
(手の切れるような製品)
・創業時代から私は、品質について、「手の切れるような製品」でなくてはならないと社員へ話してきた
これは、真新しい紙幣のような手触りを感じさせる素晴らしい製品と言う意味である
そのような製品でなければ、お客様に本当に満足してもらうことはできない
・ここで言う、「手の切れるような」とは、素晴らしい性能を備えているばかりか、色も形状も非の打ちどころのがないという意味である
私は、「オーバースペック」でもいい、手の切れるようなものを努力を惜しまずつくるということが、まずは開発者にとって必要なことだ」と常々言ってきた
(チャレンジする資格)
・京セラは1000億以上の内部留保を持っており、仮に通信事業で失敗をしたとしても、屋台骨まで揺らぐことはなかった
そういう保証があって初めて新規事業への思い切った展開ができるのであって、裏づけなくチャレンジすることは蛮勇でしかない
どんな危機に遭遇しても、企業が安全に航行できるだけの十分な資金力と財務内容を持って、新規事業の展開を図らなければならないのである
(限りない夢を描く)
・「とりあえずやってみよう」「人がやっているからやってみよう」という程度では絶対に新規事業の成功はあり得ない
どんな困難に出会っても、決して諦めない、必ず実現させるという強烈な思いがなければ、新規事業の成功も、企業の多角化も、およそ不可能なのである
(真の創造をもたらすもの)
・苦しんで苦しんで切羽詰まった状況で、今まで見過ごしていた現象を見つけ、一挙に問題解決が進む場合がある
神のささやく啓示とも呼ぶべきこの瞬間こそ、真の創造に至る道であろう
(高い志がエネルギー源)
・さらに重要なことは、人生における目標は、志の高いものでなければならないということである
レベルの低い、後ろめたい志であれば、いつか意欲も削がれてしまう
(自分自身を信頼する)
・前人未踏の道を歩くのと、先達の轍をたどるのとは全く違うことである
前者の場合、確かめることができるのは自分だけであり、自分の手で触れ、自分の足で踏みしめ、自分の頭で確認し、前進しなければならない
後者の場合、先人の足跡を追うだけでいい
(パーフェクトをめざす)
・大切なことは、「このくらいやればいい」というのではなく、何ごとにもパーフェクトであることを求める姿勢である
・毎日が完全主義であって初めて、自信を持って自分の方向を定められる
・パーフェクトであろうとすることは、自分を甘やかそうとする気持ちを抑え、言い訳を許さず、仮借ない態度で常に自らを律することを意味する
・必要な瞬間にだけ集中すればいい、というような安易な態度ではない
張り詰めた緊張感で日々仕事に取り組み、あらゆることに真剣を対処する、そのような習慣を我がものとすることが必要なのである
(「能力」は先天的)
・仕事や人生の成果を表す方程式を見出した
それは、 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 というものである
(成功への王道)
・成功に至る近道などあり得ない
情熱を持ち続け、生真面目に地道な努力を続ける
このいかにも愚直な方法が、実は成功をもたらす王道なのである
(潜在意識を動かす)
・私は、心に描いた通りに、ものごとは成就すると考えている
潜在意識が成功へと導いてくれるのである
・成功しようとするなら、火のように燃える願望を持ち続けることだ
そうすればやがて、その願望は潜在意識にまで浸透し、特に意識をしなくても、願望成就への道へとたどらせるのである
(「利他」の心)
・利他の心とは、自分だけの利益を考えるのではなく、自己犠牲を払ってでも、相手に尽くそうという心であり、人間として最も美しい心である
(茨の道が延々と続く先に成功がある)
・今までにない、まったく新しいことに挑戦する、あるいは今までうまくいっていないことに取り組むのだから、節々で必ず大変な問題が持ち上がる
それでもくじけず、問題解決に必死になって取り組み、何とか一つひとつ克服していく
そんな茨の道が延々と続く先にこそ、ようやく成功という果実がある
(すさまじい闘魂と願望を持つ)
・燃えるような闘魂があり、「何としても会社を良くしていきたい」という思いが強い経営者こそ、「人間として何が正しいいのか」という哲学を学ぶことが大切である
(管理会計システムの運用を開始)
・経営者には、経営実態をできる限りリアルタイムに理解して、最も適切な舵取りをすることが求められる
つまり、売上、経費等、会社の計数を、月次はもちろん、できれば日次で見えるようにして、その数字をベースに経営を行わなければならないのである
目次
はじめに
第1部 「フィロソフィ」をベースにする―稲盛和夫の経営
1 「フィロソフィ」が発展をもたらす
2 「人の心」をベースにする経営
3 原理原則を貫く経営
4 お客様のニーズに応える経営
5 未来へ挑戦する創造的経営
6 アメーバ経営と時間当り採算制度
第2部 「フィロソフィ」の根底にあるもの1―稲盛和夫の思想
1 人生の方程式
2 心に思った通りの現象が現れる
3 思いやる心
4 「情けは人のためならず」
第3部 「フィロソフィ」の根底にあるもの2―稲盛和夫の思想
1 動機善なりや、私心なかりしか
2 世のため人のために尽くす
3 心を高める、経営を伸ばす
4 フィロソフィで会社は甦る―日本航空再建に携わって
ISBN:9784569802893
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:840円(本体)
2012年11月01日第1版第1刷発行 -
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「世のため人のために積極的に尽くす」とあります。
稲盛さんが大事にされている貢献したい気持ちがあったからこそ、会社が大きくなっていったことがわかりやすく書かれています。
私も出身の宮城に貢献したいという想いから、「ふるさとグルメてらす」や「ずんだらぼ」の事業を立ち上げました。
チームビルディングを通して出会った多くの仲間がその想いに賛同してビジネスが成長しています。
会社の代表として仲間やお客様、取引先の方に喜ばれる仕事をすることの大切さはこの本を通して学びました。
私も稲盛さんのように一人でも多くの人に貢献できる経営者であります。
仕事だけでなく、日常生活でも活かせる一冊です。 -
Posted by ブクログ
「心を高める」ために働く。
前書のテーマ"なぜ生きるのか?"に次ぐ命題。
人生の大部分を占める仕事、働かずに幸福はないだろう。確信できる。
そして、すべての根源にあるのは、「思い」であり「考え方」。
非凡な男を生んだ、究極に平凡な成功哲学。
⚫︎安楽が心地よいのは、その前提として、労働があるからに他なりません。
⚫︎三毒「欲望」「怒り」「愚痴」
肉体を持った人間が生きて行くために必要な心、しかし、それが過剰になってはいけない。
毒素を薄めるように努めていかなければならない。
その唯一無二の方法が働くこと。
●仕事に「恋をする」
恋をしている人は、他人が唖然とするようなことを平然とやってのける。
「惚れて通えば千里も一里」
●「潜在意識」に浸透させる
思わなければ何も実現しない。でも「できればいいなあ」ではなく、真剣に強い持続した思いを持つこと。
必ず実現する。
⚫︎「こうありたい」と夢を描いたら、四六時中考え尽くし、成功のイメージが克明に「見える」ところまで持っていくこと。(まず終わりを思い描くことからはじめる・すべてのものは二度つくられる)
⚫︎成果=能力×熱意×考え方
0≦能力≦100 知能、運動神経、健康など
0≦熱意≦100 努力
-100≦考え方≦100 最も大切な項 -
Posted by ブクログ
正しく生きること 稲盛和夫さんが会社経営をしていく中で大切にしている哲学(フィロソフィー)が細かく説明されている。
会社を経営するときに最も頼りとなるのは「人の心」である。人の心は移ろいやすく、不安定であるがひとたび結束するとこれほど頼りになるものはない、と稲盛氏は言う。
本書で印象に残っている点を挙げる。
?有意注意
「ガチャ」と音がして、そちらに注意を向ける。これは反射的な反応であり、無意注意という。そうではなく、普段から意識的に注意を張っておき、常に考えながら注意を向けることが大切。
? 人生・仕事の結果=熱意×能力×考え方
人生の結果は、熱意・能力・考え方の掛け算で決まり、熱意・能力は0〜100まで、考え方は-100〜100までの数がある。
人には、自然性・可燃性・不燃性のタイプがおり、少なくとも可燃性以上となり、熱意を燃やし続けられる人にならなければならない。
「能力は未来進行形」で考える。今できないからと諦めるのではなく、なんとしてもやるという決意で努力すればできなかったことができるようになる。
考え方は悪い方向と良い方向の-100〜100までらあるため、方程式の中で一番大切である。
?心を高める
人生の方程式にある考え方は、心を高めることによってよいものになる。心を磨く、心を清めるなど、心を高めることが人生の目的であると稲盛氏は言う。
稲盛和夫さんは技術者でありながら、これほどの経営を行えたのは正しい心を持ち、常に良い方法を考え続けた結果である。
そしてその理念を掲げただけでなく、周知徹底して全社員が同じ方向を向けるようにし、システムとして誰でも継続できるようにし、利他の心でさまざまな判断をしてきたからだと思う。
いわゆる人間の格が違うが、これも毎日の積み重ね。考え方を高め、人生を律し、より良く努力する。このシンプルな姿勢を貫けるかが大切だ。