稲盛和夫のレビュー一覧
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ネタバレ1959年、従業員28人で発足した京セラは、セラミックという新素材を世界に広め、売上1兆円の優良企業に。
また1984年、ガリバーNTTの独占を崩すべく産声を上げたKDDIは、国内シェア2位、売上2兆8000億円の巨大企業に。
この業態の違う2社を創業したのが稲盛和夫氏だ。しかし、氏の歩んできた道は決して平坦ではない。
本書は、氏が半世紀近くに及び経営者人生のなかで、悩み、苦しんだ末に学んだことを集大成したもの。
とくに、これから社会に出る若い人に向けて、「仕事や人生の途上で障害に行き当たったときに、ぜひ私の話を思い起こしていただきたい」という願いが込められた本でもある。
働く喜びを -
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原理原則について知りたくて読書。
2011年10月末に大連盛和塾の開塾式のため大連へ来る予定の著者。原書は15年ほど前のものである。しかし、内容は一貫していると思う。塾生向けの[盛和塾]へ目を通すと共生という言葉が多く登場する。15年前だと重要だと考えられていなかった共生や調和という考え方は地球規模の環境問題やテロなどの国際、地域紛争の世界で日々重要性が高まっているように感じる。
原理原則に従い、筋を通し、毎日を全力で、今この瞬間を大切にし続けることの連続である。
自己客観視を高め、日々反省し、改善するこの繰り返しだと改めて思う。
自分にとっての幸せ、生きがい、使命とは何か。それを持っ -
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器の大きな人間・西郷南洲の思想に学びたい
かつて、とびきり美しく温かい心をもった、ひとりの上質な日本人がいた。魂を揺さぶる西郷の思想と行動を、混迷の時代に蘇らせた渾身の1冊。西郷の「遺訓」をもとに、経営者としての経験から、また一人の人間として、七五年間の人生から、著者が学んだことを伝える。
西郷隆盛は、鹿児島の英雄です。鹿児島では南洲翁と呼ばれていて、著者である稲盛和夫は彼の思想と行動に共感し、「南洲翁遺訓」を座右の書としているそうです。その著者が、自己の体験と併せて西郷の遺訓を紹介したのがこの本です。
それぞれの遺訓は、明治維新の頃の新しい政治体制の組織や人がどうあるべきかを示したもの -
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■概要
日航再建で最近話題の稲盛さんが、座右の書である、「南洲翁遺訓」を元にリーダーとしての生き方、在り方について書いた本。
南洲翁とは西郷隆盛のことです。
■仕事に活かせる点
冒頭からシビレマシタ。
『かつて日本の社会のいたるところに、上質な日本人がいました。
たとえ経済的に豊かではなくても高邁に振舞い、上に媚びず下には謙虚に接し、自己主張することも無く、他に善かれかしと思いやる-そんな美徳を持った日本人がたくさんいました。
また、そのような人々によって構成されていた集団も、自らが高い品格を備えていました。
ものづくりの現場には、自分がつくった製品でお客様に喜んでもらえることを誇り -
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●人を助けるという「布施」、やってはならないことを示した「持戒」の二つを子供に教育すべし
●努力をするという「精進」、耐え忍ぶという「忍辱」の二つは自分で身につけるべし
●「運命」と「因果応報の法則」がまるでDNAの二重らせん構造のように縒り合って人生が作られている
●「因果応報の法則」は短い期間ではあわられない。が、十年、二十年、三十年という長いスパンで見れば必ずそうなっている。それでも証明できないと思える時がある。その場合は、現世・来世に証明される。
●あれこれ悩む人は、対策を立てたあと、結果が出るまでのあいだに悩んでいることが多いように思える
●考え抜いて出した対策が吉と出るか凶と出るか -
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とても真っすぐで曇りのない在り方があります。
西郷隆盛の言葉から
稲盛和夫さんがどう動いたのか?をつづる一冊。
稲盛和夫さんのように
真正面から立ち向かう姿勢と
”敬天愛人”の志を持ちたいと思います。
一説に・・・
京セラは、稲盛和夫の技術を世に問う場として、
支援してくださる方々に作っていただいた会社でした。
つまり、
経営者である私が、
技術者としての自分のロマンを追い、
それを実現させることを会社の目的と考えていたのです。
ところが、
そうした理想が吹っ飛んで、
いつの間にか社員の生活を守ることを会社の目的とせざるを得なくなってしまったのです。
私は悶々として悩みました。
「