京セラ、KDDIを興し、JALを再生させた稲盛和夫氏の経営の原理原則をまとめた本。
12条にまとめられているが、経営者として必須なのは創造的な仕事であり、過去の否定であるとしている。
新しいことにつねに挑戦し、「楽観的に構想し、悲観的に計画をつくり、楽観的に実行する」ことが不可欠。
大組織を強くす
...続きを読むるのに必要なのはアメーバ経営であり、売上-経費=付加価値。付加価値÷総労働時間。
経費はめちゃくちゃ細かく書き出すことで、現場が改善行動を生み出し、創造的な仕事を有む動力としている。
また、経営とは、経営者が持てる全能力を傾け従業員が物心両面で幸福になれるよう最善を尽くすこと。企業は経営者の私心を離れた大義名分を持たすこと。という内容もわかいやすい。
経営は論語と算盤ということに帰結する。
第1条 事業の目的・意義を明確にする
第2条 具体的な目標を立てる
第3条 強烈な願望を心に抱く
第4条 誰にも負けない努力をする
第5条 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる
第8条 燃える闘魂※闘争心は稲盛経営の隠れキーワード。きれいな心だけでは生き残れないとされている
第9条 勇気をもって事に当たる
第10条 常に創造的な仕事をする
第11条 思いやりの心で誠実に
第12条 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で
根底として流れる思想はいつも通りであり
・どんな逆境にあろうと、リーダーとして明るく前向きに包まれているか
・感謝を忘れず、謙虚に、素直な心を持って努力を重ねているか
・人間の想いは現実となる
ということ。
さらに結果をだす方程式も変わっていない。
人生・仕事の結果=考え方×熱意(努力)×能力(才能)
努力と才能どちらが大事かという議論に意味はない。どちらも重要だが、才能が高くなければ努力と考え方を磨けばいいし、それしかカードがない。