稲盛和夫のレビュー一覧
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「組織を機能ごとにユニット化していく」というのは今日でも多くの企業で実現されているが、「各ユニットごとに売り買いをして会計管理をしていく」というのは自分にとって新鮮だった。
「社員ひとりひとりに経営者目線を持ってもらう」という目標を机上の空論で終わらせないために、よく考えられた手法だと思う。
現場や経理からすると業務が増えるので反発が起きそうなので、経営者の強い思いと現場への根気強い働きかけが必要なのだろう。
本書で語られた手法をそのまま適用すればいいわけではなく、自社の業務や理念と照らし合わせてカスタマイズしなければならない。
重要なのは「社員ひとりひとりが経営者目線を持つこと」だと思う -
Posted by ブクログ
経営哲学に触れたくて、手にした本。
経営者として、経営学として、ということだけではなく、人としての生き方、考え方、価値観、もっといえば哲学について書かれている。
大義名分を持ち、明確な目的、目標がどんな時でも頭の片隅にある、それぐらい心に刻み込むことができれば、たいがいのことは叶えていける。いや、明確に思い描くことさえできれば、必ず叶えていける。
リーダーとしての心得6箇条
・誰にも負けない努力をすること
・謙虚にして驕らず
・反省ある毎日を送る
・生きていることに感謝する
・善行、利他行を積む
・感性的な悩みをしない
生きていれば、何かに挑戦していけば、うまくいかないことも、間違いや -
Posted by ブクログ
京セラを立ち上げ、KDDIを立ち上げ、日本の経済発展に大きく寄与した稲盛和夫。まさに彼の「生き方」について書かれた書籍。稲森氏の著書には、社内の交流のための「コンパ」の方法とその効果についての本を一読したことがあり、良いことを書かれているがやはり昭和の時代だな…と思い、他の著書には手が出せなかった。
今回、たまたま別の機会があり、手にしてみたが、書かれた時代は2004にもかかわらず、今にも十分通ずる部分が多々あり、非常に勉強になった。
利己ではなく利他という概念は、最近で言うともてはやされてきたが、その言葉が世間で言われる前に行動していたのだから驚きだ。
彼自身が晩年に仏門に入られたこと -
純粋な心と成功と幸福
稲盛和夫さんの『心。』は、人生や仕事の本質を「心」の在り方から説いた一冊です。人生の幸福や成功は、才能や環境ではなく、自らの「心」次第で決まると語り、純粋で美しい心を持つことの大切さを教えてくれます。困難に直面したときの心の持ち方や、他者への思いやりの重要性など、シンプルながら深い教えが詰まっています。日々の生き方を見つめ直し、よりよい人生を送りたい人にぜひ読んでほしい、心を磨くための指南書です。
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人生の指針を学ぶ
稲盛和夫さんの『生き方』は、仕事や人生に対する真摯な姿勢を学べる一冊です。「利他の心」や「真摯に努力すること」の大切さを説き、人としてどう生きるべきかを深く考えさせられます。成功哲学だけでなく、心の在り方や人間としての成長についても触れられており、どんな世代の人にも響く内容です。迷いや悩みを抱えている人、より良い人生を送りたいと願う人にぜひ読んでほしい一冊です。
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ネタバレ【プロローグ】
私たちは何のために働き、経営し、生きていくのか。
その問いに、どこまでもまっすぐに、そして誠実に向き合ってきた一人の経営者がいる――稲盛和夫氏。
彼の哲学は単なる成功論ではない。魂の在り方、人間の品性、経営の倫理にまで踏み込んだ**「生き方の指針」**である。
この冊子は、そんな稲盛哲学の根幹である「六つの精進」と「経営の12ヶ条」を、現代を生きる私たちの言葉で再構築したものだ。
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【第一章】六つの精進 ー 魂を磨くための6つの習慣 ー
人間の本質は「心」にある。
地位や能力ではなく、どれだけ誠実に、真摯に、日々を生きるかで、その人の輝きが決まる。
稲盛氏はそのた